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おさなごに学ぶ子育てコミュのこころとあたま(小宇宙)

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こころとあたま      三木成夫「内臓の働きと子どものこころ」より

 精神を支える二本の柱は、こころとはらわたです。この両者はいかにも対照的です。“切れるあたま”とはいうが“切れるこころ”とはいわない。また、“温かいこころ”はあっても“温かいあたま”はない。あたまは、判断とか行為といった世界に君臨するのに対して、後者のこころは感応とか共鳴といった心情の世界を形成する〜一言で言えば、あたまは考えるもの、そしてこころは感じるものということです。この二つの言葉はわたし達の祖先が遠い遠い上古代の昔から日常的に使ってきたことばです。そして頭と心があてられてきたのかと言う問題です。あたまの座を「頭脳」にそしてこころの座を「心臓」にそれぞれ置いていたのでしょう。この表現は当時の人々にとって肉体的な実感だったと言えましょう。「脳=体壁系」「心臓=内臓系」という図式をそのままに持ってきて加えただけです。

「食と性」のリズム
 宇宙リズムと完全に一致するようにできと言うのが、植物の本来の姿であることがわかったのですが、この宇宙的な生のリズムを「生の波動」と呼んでいるのです。植物の生命は、天体運行の、あの厳しい枠のなかに完全に組み込まれているといった感じですが、しかしこの関係は、動物でも見られます。
動物の食と生の周期も、暦がはっきりしています。あるものは太陽と地球との関係、あるものは地球と月の関係で、それぞれ厳密にきまっています。そこへもってきて最近、火星だとか土星の衛星だとか、かなりたくさんの順列組み合わせだできてくるのです。そのいずれかの周期に沿って、それが行われるということです。
ここまできますと、もう動物の体内に効した宇宙リズムが、はじめから宿されていると思うよりほかないですね。そして、その場が内臓であることはいうまでもないのです。もっと厳密に言えば、内蔵の中の消化腺と生殖腺でしょう。この二つの腺組織の間を、そうした食と性の宇宙リズムに乗って「生の中心」が行ったり来たりしているのです。

「体壁系」にも勿論この宇宙リズムは見られます。そのいちばんはっきりしているのが、胃袋のところで出てきた睡眠と覚醒の「概日リズム」です。昼間起きている動物は夜が来れば、まず目・耳・鼻といった順序で感覚器官が眠り、ついで五体の筋肉すなわち運動器官が眠りにつくのです。そして朝がくれば、ここでも再び同じ感覚・運動系の順序で目が覚めてくる。このようなわけで、私どもは、宇宙リズムが最も純粋なかたちで宿るところが、まさにこの内臓系ではないか、と考えているのです。専門的に内臓器官を「植物器官」と呼びならわしてきたのは、この間の事情をもののみごと把握していた、なによりの証拠ではないかと思うのです。わたしたち人間の内臓系を見ますと、この「食と生の宇宙リズム」は、ほとんどなくなりかかっているのです。こうした中で女性の卵巣だけは依然として健在です。真っ暗闇の腹腔の中に居ながら月齢だけはちゃんと知っている。別に潜望鏡を出して天体観測をやっているわけじゃないでしょう。こうなれば、もう卵巣そのものが一個の“天体”というよりないです。小宇宙が内蔵されるとはこのことを言ったのでしょう。これまでの実験調査から見ますと、三十億年の昔、原始の海面に小さな生命のタマができたとき、もうその中には、地球を構成する全ての元素が入っていたという・・・。げんにこのからだには、鉛の入っているし、砒素も入っているし、六価クロムも入っております。猛毒の元素が極めて微量に入っております。それはちょうど、地球と言うモチを握ったようなものですから、一つの星“生きた地球の衛星”と言うことになりますね。ただ、それがあまりに小さい。しかも海水の表面張力が強すぎるので宇宙間に出ることができない。ですから、星のまま漂っているのです。そういうものが一緒に集まってできた多細胞は、まさにあの「大宇宙」に対する「小宇宙」ということになるわけです。

遺伝子
 最近遺伝子の姿が、だんだんはっきりしてきましたね。遺伝子と申しますと、からだのどの細胞の核の中にも、みな入っております。細胞の核と言うのは、それを百倍ぐらいにして初めて針の先ぐらいの大きさになるのです。そんな小さな中に、長さは霞ヶ関ビルぐらい、幅はオングストローム単位ですから、一ミリの数千分の一ぐらいの、超々マイクロフィルムが一本一本それは細かくたたみこまれているのです。まことに気の遠くなるような話ですが、なるほど、その中には太陽系の“運行リズム”の暗号が入っているとしても、決して不思議ではないと言うことに情勢が傾いてきたわけです。ですから最近は、「遠」との共鳴と言う言葉が、文字通り心ある科学者の中から出始めています。

内臓波動 
 しかしこれは、前にも申したように、ギリシャの昔から言い古されてきたことです。あの「大宇宙と小宇宙」の世界ですね。古代インドの「人天交接」もまさにこのことを言ったのではないでしょうか。わたしたちの内臓系の奥深くには、こうした宇宙のメカニズムが、はじめから宿されていたのです。「大宇宙」と共振する、この「小宇宙」の波を、わたしたちは、“内臓波動”と言う言葉で呼ぶことにしています。

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