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憂国の士コミュの君が代 雅な調べは日本の誇り

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http://sankei.jp.msn.com/life/news/110725/edc11072507510000-n1.htm


清湖口敏 君が代 雅な調べは日本の誇り



 大阪府内の公立学校教職員に対し国歌斉唱時の起立を義務づける条例案が府議会本会議で可決、成立した。最高裁でも既に、起立を命じた校長の職務命令は合憲との判断が出ている。橋下徹知事は「起立は当然」「条例を作らなければならないこと自体が恥ずかしい」と述べている。全く同感である。

 日教組は、「君が代」は天皇のためのもので憲法違反だと主張している。はて、日本国憲法第1条で「日本国の象徴」と定めている天皇(皇統)の永続を願う国歌の、どこが憲法違反に当たるのだろう。

 「君が代」は明治期、諸外国に倣って国歌を制定するにあたり、『和漢朗詠集』に載る古歌に曲をつけてできあがった。この歌には『古今和歌集』巻七に本歌(もとうた)があり、「わが君は千代に八千代に細石(さざれいし)の巌(いわお)となりて苔(こけ)のむすまで」と出ている。後世、初句の「わが君は」が「君が代は」に変わって伝わった。

 その「わが君は」だが、小学館日本古典文学全集『古今和歌集』の注釈には「『君』はこの歌を贈る相手。この巻頭の四首を初め、賀の歌ではしばしば用いられ、天皇をさすとは限らない」と書かれてある。つまりこの歌は、二人称代名詞としての「あなた」に向かって「小石が少しずつ大きくなって岩となり苔が生えるまで、命が未来永劫(えいごう)続きますように」と、親愛なる人の千秋万歳を願ったものだというのである。

国歌となった「君が代」についても、歌人の尾崎左永子さんは著書『古歌逍遥(しょうよう)』で次のように言う。「『わが君』とか『君が代』と言う場合の助詞『が』は、親愛をこめたり、時代によって軽侮の意を表わすことさえあるので、とても対手が天皇だとはいえない」

 『万葉集』巻十八に見える大伴家持の長歌−ちなみにこれは、戦前の歌曲「海行かば」の出典としてよく知られる長歌だが、そこに「君の御代(みよ)御代」と出てくるように、「君」が天皇を指すときは、格助詞は「が」ではなく「の」が用いられたようである。

 さて学説は学説として、天皇・皇室の弥栄(いやさか)と国家・国民の安寧とは密接不可分である以上、「君」を「天皇」と解しようが「あなた」と解しようが、「君が代」は一系の皇統とともにある日本民族と、その拠(よ)って立つところの祖国のとこしえを願って日常的に歌う叙情の歌であることに変わりはない。

 世界には「悪魔のごとく敵は血に飢え」(フランス=訳は情報センター出版局『国歌』から)、「戦(いくさ)の庭に立ちて筒音とどろかす」(メキシコ=同)など戦を歌う国歌が多いなかで、世界最古の詞をもつ「君が代」は歌意も調べも実に雅(みやび)で平和的である。これぞ日本の誇りだ。

 いま、東日本大震災からの復興に向けて国民の間には「一つになろう」の機運が高まっている。この折、私は「君が代」を聞くたびに、不思議なくらい気持ちの高揚を感じる。

「細石の巌となりて」。子供の頃には誰もが「岩音鳴りて」と覚えたに違いないこの詞句は、科学的にはあり得ない事象ながら、古人は小石が岩に成長していくとの中国由来の伝説を信じていた。『古今−』の「真名序」には「砂(いさご)長じて巌となる」と明記されている。

 一人一人の力は細石のように小さくても、それらが集まればやがて巌のように大きくなる。「君が代」は、「頑張れニッポン」への応援歌のようにも聞こえてくるのである。

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