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憂国の士コミュの真の反核とは

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JOG(040) 真の反核とは
「反核」を叫び、「制裁」を唱えているだけでは、世界はちっ
とも変わりません。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h10_1/jog040.html
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_/ _/ _/ _/ Japan On the Globe (40)
_/ _/ _/ _/ _/_/ 国際派日本人養成講座
_/ _/ _/ _/ _/ _/ 平成10年6月6日 2,606部発行
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_/_/       The Globe Now:真の反核とは
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_/_/           ■ 目 次 ■
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_/_/     1.以下のインド人の主張を論破して下さい
_/_/     2.インドは何ら国際条約違反をしていない
_/_/     3.核差別を固定化するNPT
_/_/     4.CTBTの欺瞞
_/_/     5.インドが核の開発を目指す理由
_/_/     6.日本の危険な「反核ごっこ」
_/_/     7.日本に期待する事
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■1.以下のインド人の主張を論破して下さい■

 インドが核実験を行い、橋本首相は「国際社会のルールを守る国
には報酬を与え、破る国にはペナルティーを科す」とサミットで発
言した。

こうした日本の主張は、インドに対して、どれだけの説得力を持
つのだろうか? それを考えるためには、インドがなぜあえて核実
験を行ったのかを理解し、それを打破する論理が必要である。

 本号では、マスコミで紹介されたインドの主張を、一人の架空の
インド人の主張としてまとめてみた。反論は読者各自で考えていた
だきたい。

■2.インドは何ら国際条約違反をしていない■

 親愛なる日本の皆さん、我が国の核実験に対する今回の日本政府
の態度は、単にアメリカの主張のお先棒担ぎをしているだけで、親
日を自負するインド国民としてはまことに残念でした。

 まず第一に訴えたいことは、「インドは何ら国際条約違反をして
いない」と言う点です。インドはNPT(核拡散防止条約)にも、
CTBT(核実験防止条約)にも加盟していないので、それらを破
ったわけではありません。

 我々はアメリカ主導のNPT、CTBTでは、核を廃絶する事は
できないと常々主張しているのです。橋本首相は何の権限があって、
これらを「国際社会のルール」とし、それに従わない国には、「制
裁を科す」などと言えるのでしょうか。

■3.核差別を固定化するNPT■

 それでは、我が国が、なぜ、NPTやCTBTに反対するのか、
ご説明しましょう。

 まず、NPTは、「持たざる国」の核所有を禁止する一方、「持
てる国」は、CTBT批准までいくらでも核実験ができるという不
平等条約です。ちなみに100発の核爆弾を持つと言われるイスラ
エルも未加盟です。

 そして、NPTは70年に発効しながら、CTBTの方は、よう
やく96年に国連総会で採択されただけで、ロシア、中国どころか、
アメリカ自身すら、議会の反対で批准していません。これでは、
「持てる国」の核独占は永久に固定化されてしまいます。

■4.CTBTの欺瞞■

 一方、CTBTの内容はどうか。米露は、条約の盲点を突いて、
核爆発を伴わないコンピュータシミュレーションによる核開発を行
っています。フランスや中国が一昨年、あわてて核実験を続けたの
も、早くデータを貯めて、コンピュータ・シミュレーションで核開
発を進められる段階に達するためでした。

 したがって、「持てる国」は今後、核実験を行わなくとも核兵器
開発を進められ、「持たざる国」は、永久に持てない。すなわちN
PTとCTBTは核による差別を二重に固定化するものです。

 こういう固定化が国際正義にかなうと言うのなら、インドも今回
の実験で、コンピュータシミュレーションのためのデータは、十分
に集まったので、CTBTに加盟しても良い。これならフランス、
中国と同じ事です。

 インドとしては、「持てる国」も核廃絶の期限を明示した全面核
軍縮を提案していました。これこそが、NPT体制に替わって「持
てる国」にも「持たざる国」にも平等な、国際正義にかなう案です。

■5.インドが核の開発を目指す理由■

 核全面軍縮を主張するなら、なぜ核実験をするのか? 当然の疑
問です。まず我々は、唯一の被爆国として核兵器の悲惨さを訴える
日本の主張に心底から共感します。だからこそ我が国は、中国の核
攻撃によって、我が国民にそのような悲惨を味あわせないために、
自前の核武装を決断したのです。

 62年の中国との戦争での我が国は敗北し、さらにその2年後に
は、中国は初の核実験を行いました。通常戦力で負け、さらに核戦
力で圧倒的な脅威に曝されることになったのです。もちろん、我が
国の国策は中国との平和共存を求めていますが、これでは中国に対
して、対等に平和交渉を行う事すらできません。

 88年12月に当時のガンジー首相が中国を訪問し、中印和解が
進みましたが、これはインドが同年2月に核武装を決断し、中国側
があわてて我々の主張にも耳を貸さざるを得なくなったからです。

 我が国の核実験に続き、パキスタンも核実験をしました。これは、
中国は、パキスタンに核技術を提供して、我が国を核で包囲しよう
としたのです。(国際社会が核拡散を本気で考えているのなら、非
核国に核技術を提供して、緊張を煽るような事をした中国の責任を
もっと厳しく咎めなければならないはずです。)

 しかし、これでインド、中国、パキスタンは、平等に核を持って、
話し合いのテーブルにつく事ができます。核兵器が開発されてから、
核所有国どうしが、直接戦争をしたことはありません。それほど、
核の戦争抑止力は高いのです。(史上、唯一核兵器が使用されたの
は、核兵器を持たない国、すなわち日本に対してでした。)

 この抑止力が働いている間に、我が国はパキスタンや中国と、真
剣、かつ対等に、領土問題など、対立を生みだした問題そのものの
解消を目指します。対立があるから核武装へと進むのであって、核
をなくせば、対立がなくなるわけではありません。

■6.日本の危険な「反核ごっこ」■

 このように核兵器とは、その抑止力によって、自らの独立と安全
を保証し、さらに国際的に対等な外交を展開するための政治的なカ
ードなのです。

 日本は、非核三原則により、このカードを自ら放棄しているわけ
ですが、そう言いながら、アメリカの核の傘の下にいる。この状態
でいくら反核を唱えても、世界は「反核ごっこ」としか見ません。

 しかし、そのアメリカの核の傘は本当に信じられるのですか?
中国や北朝鮮が日本を核攻撃した場合、アメリカはニューヨークや
ロサンゼルスに核ミサイルを受けることを覚悟してまで、日本を本
気で守ってくれるのでしょうか。どのような保証があって、そこま
でアメリカを信じられるのでしょうか? もしかしたら、これはア
メリカの「核の傘ごっこ」なのかもしれません。

 もし日本が本気で「非核」を貫くなら、アメリカの核の傘から出
なければなりません。日本国憲法の言うとおり、中国や北朝鮮の
「公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう」と決
意しなければなりません。それは「平和」のためには、第二の広島、
長崎をも、甘受するということです。

 この事は国民の生命と安全という基本的人権すら、非武装平和の
理想のために犠牲にする、という事を意味します。これは自らの憲
法自体に違反しているのではないでしょうか。一体、誰がどんな権
限で、1億2千万人の生命を危険に曝す事ができるのでしょう。国
民に対して無責任な、危険な「反戦平和ごっこ」としか思えません。

■7.日本に期待する事■

 日本が、こうした「反核ごっこ」、「反戦平和ごっこ」の世界に
閉じこもって、現実の国際政治に直面しない限り、日本の真の国際
貢献もありえません。日本が真に核のない、平和な国際社会を目指
すというなら、「ごっこ」の世界から抜け出さねばなりません。

 日本に期待したい事は、二つあります。

 第一は、多くの国が核を持ちたがるのは、国家間の対立関係、緊
張関係があちこちにあるからです。たとえば、我が国とパキスタン
のカシミール紛争です。両国がこの問題を平和的に解決するには、
中立的な第三国の仲介が必要です。インド−パキスタンの問題では、
日本が最も仲介役にふさわしい国なのです。

 多くの国際間の紛争の仲介役として日本は、もっと世界に貢献で
きるはずです。「反核」を叫び、「制裁」を唱えているだけでは、
世界はちっとも変わりません。一つ一つの国際紛争の解決に、具体
的な努力をしてもらいたい。それこそ、アメリカとは異なった立場
から、国際社会に貢献しうる道です。

 第二に、核軍縮へのリーダーシップです。我が国の核武装は、
「持てる国」の核独占という体制をき崩し、NPT体制の欺瞞と不
可能性を明らかにしました。ようやく、我が国の主張する「全面核
軍縮交渉」を始める環境が整ったと言えます。

 この好機に日本はアメリカの「持てる国」としてのあまりにもエ
ゴイスティックな姿勢のお先棒担ぎから脱却して、「持たざる国」
の代表として、「持てる国」の核廃絶を主張すべきです。我が国は
「持てる国」の一員として、率先して核兵器廃絶に同調しましょう。
日本にそうした主体性があってこそ、唯一の被爆国としての心情も
本当に世界の国々に通用するでしょう。

 50年前、人種差別反対と植民地解放を唱えた時の日本は、そう
いう自らの哲学と国家意思を持っていました。インドが独立できた
のも、日本のそういう姿勢がきっかけを作ってくれたお陰です。日
印の協力は、世界が植民地主義の時代から脱却する大きなきっかけ
を作りました。次は同じく両国の協力で、核廃絶を目指しましょう。
そのためにも、日本が「ごっこの世界」から脱却し、真の独立精神
を取り戻すことを切に希望します。

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