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憂国の士コミュの朝日新聞に「日本核武装論」掲載

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独特の視点で世界を読み解き、著書「帝国以後」などで広く知られるエマニュエル・トッド氏と、朝日新聞の若宮解説委員が以前朝日新聞紙上で対談したことがあります。(2006/10/30)

政治的には「反軍国主義者で中道左派」のエマニュエル・ドット氏。朝日新聞の予想に反して?!氏は日本の核武装を進言しています。

朝日新聞もたまには面白い記事を載せるものです。

核武装に関する部分の抜粋を拾ってきましたので、貼り付けておきたいと思います。


題して
『核兵器は安全のための避難所。核を持てば軍事同盟から解放
され、戦争に巻き込まれる恐れはなくなる。(エマニュエル・トッド)』


◆トッド「偏在が恐怖、日本も保有を」 若宮「廃絶こそ国民共通の願い」

若宮 いま、北朝鮮の核が深刻な問題です。

トッド 北朝鮮の無軌道さは米国の攻撃的な政策の結果でしょう。一方、中国は北朝鮮をコントロールしうる立場にいる。つまり北朝鮮の異常な体制は、米国と中国の振る舞いあってこそです。

若宮 トッドさんは識字率の向上や出生率の低下から国民意識の変化を測り、ソ連の崩壊をいち早く予測しました。北朝鮮はどうでしょう。

トッド 正確な知識がないのでお答えできない。ただ、核兵器が実戦配備されるまでに崩壊するのでは……。

若宮 でも不気味です。

トッド 核兵器は偏在こそが怖い。広島、長崎の悲劇は米国だけが核を持っていたからで、米ソ冷戦期には使われなかった。インドとパキスタンは双方が核を持った時に和平のテーブルについた。中東が不安定なのはイスラエルだけに核があるからで、東アジアも中国だけでは安定しない。日本も持てばいい。

若宮 日本が、ですか。

トッド イランも日本も脅威に見舞われている地域の大国であり、核武装していない点でも同じだ。一定の条件の下で日本やイランが核を持てば世界はより安定する。

若宮 極めて刺激的な意見ですね。広島の原爆ドームを世界遺産にしたのは核廃絶への願いからです。核の拒絶は国民的なアイデンティティーで、日本に核武装の選択肢はありません。

トッド 私も日本ではまず広島を訪れた。国民感情はわかるが、世界の現実も直視すべきです。北朝鮮より大きな構造的難題は米国と中国という二つの不安定な巨大システム。著書「帝国以後」でも説明したが、米国は巨額の財政赤字を抱えて衰退しつつあるため、軍事力ですぐ戦争に訴えがちだ。それが日本の唯一の同盟国なのです。

若宮 確かにイラク戦争は米国の問題を露呈しました。

トッド 一方の中国は賃金の頭打ちや種々の社会的格差といった緊張を抱え、「反日」ナショナリズムで国民の不満を外に向ける。そんな国が日本の貿易パートナーなのですよ。

若宮 だから核を持てとは短絡的でしょう。

トッド 核兵器は安全のための避難所。核を持てば軍事同盟から解放され、戦争に巻き込まれる恐れはなくなる。ドゴール主義的な考えです。

若宮 でも、核を持てば日米同盟が壊れるだけでなく、中国も警戒を強めてアジアは不安になります。

トッド 日本やドイツの家族構造やイデオロギーは平等原則になく、農民や上流階級に顕著なのは、長男による男系相続が基本ということ。兄弟間と同様に社会的な序列意識も根強い。フランスやロシア、中国、アラブ世界などとは違う。第2次大戦で日独は世界の長男になろうとして失敗し、戦後の日本は米国の弟で満足している。中国やフランスのように同列の兄弟になることにおびえがある。広島によって刻まれた国民的アイデンティティーは、平等な世界の自由さに対するおびえを隠す道具になっている。

若宮 確かに日本は負けた相手の米国に従順でした。一方、米国に救われたフランスには米国への対抗心が強く、イラク戦争でも反対の急先鋒(きゅうせんぽう)でした。「恩人」によく逆らえますね。

トッド ただの反逆ではない。フランスとアングロサクソンは中世以来、競合関係にありますから。フランスが核を持つ最大の理由は、何度も侵略されてきたこと。地政学的に危うい立場を一気に解決するのが核だった。


◆トッド「過去にとらわれすぎるな」 若宮「日本の自制でアジア均衡」

若宮 パリの街にはドゴールやチャーチルの像がそびえてますが、日本では東条英機らの靖国神社合祀(ごうし)で周辺国に激しくたたかれる。日本が戦争のトラウマを捨てたら、アジアは非常に警戒する。我々は核兵器をつくる経済力も技術もあるけれど、自制によって均衡が保たれてきた。

トッド 第2次大戦の記憶と共に何千年も生きてはいけない。欧州でもユダヤ人虐殺の贖罪(しょくざい)意識が大きすぎるため、パレスチナ民族の窮状を放置しがちで、中東でイニシアチブをとりにくい。日本も戦争への贖罪意識が強く、技術・経済的にもリーダー国なのに世界に責任を果たせないでいる。過去を引き合いに出しての「道徳的立場」は、真に道徳的とはいいがたい。

若宮 「非核」を売りにする戦略思考の欠如こそが問題なのです。日本で「過去にとらわれるな」と言う人たちはいまだ過去を正当化しがち。日本の核武装論者に日米同盟の堅持論者が多いのもトッドさんとは違う点です。

トッド 小泉政権で印象深かったのは「気晴らし・面白半分のナショナリズム」。靖国参拝や、どう見ても二次的な問題である島へのこだわりです。実は米国に完全に服従していることを隠す「にせナショナリズム」ですよ。

若宮 面白い見方ですね。

トッド 日本はまず、世界とどんな関係を築いていくのか考えないと。なるほど日本が現在のイデオロギーの下で核兵器を持つのは時期尚早でしょう。中国や米国との間で大きな問題が起きてくる。だが、日本が紛争に巻き込まれないため、また米国の攻撃性から逃れるために核を持つのなら、中国の対応はいささか異なってくる。

若宮 唯一の被爆国、しかもNPT(核不拡散条約)の優等生が核を持つと言い出せば、歯止めがなくなる。

トッド 核を保有する大国が地域に二つもあれば、地域のすべての国に「核戦争は馬鹿らしい」と思わせられる。

若宮 EU(欧州連合)のような枠組みがないアジアや中東ではどうでしょう。さらに拡散し、ハプニングや流出による核使用の危険性が増えます。国際テロ組織に渡ったら均衡どころではない。

トッド 核拡散が本当に怖いなら、まず米国を落ち着かせないと。日本など世界の多くの人々は米国を「好戦的な国」と考えたくない。フランス政府も昨年はイランの核疑惑を深刻に見て、米国に従うそぶりを見せた。でも米国と申し合わせたイスラエルのレバノン侵攻でまた一変しました。米国は欧州の同盟国をイランとの敵対に引き込もうとしている。欧州と同様に石油を中東に依存する日本も大変ですが、国益に反してまで米国についていきますか。

若宮 日本のイランへの石油依存度は相当だし、歴史的な関係も深い。イラクの始末もついていないのにイランと戦争を始めたらどうなるか。イラクのときのように戦争支持とはいかないでしょう。

トッド きょう一番のニュースだ(笑い)。北朝鮮と違い、イスラム革命を抜け出たイランは日本と並んで古い非西洋文明を代表する国。民主主義とは言えないが、討論の伝統もある。選挙はずっと実施されており、多元主義も根づいている。あの大統領の狂信的なイメージは本質的な問題ではない。

若宮 イラン・イラク戦争のとき日本は双方と対話を保ち、パイプ役で努力した。その主役は安倍首相の父、安倍晋太郎外相でした。

トッド 私は中道左派で、満足に兵役も務めなかった反軍主義者。核の狂信的愛好者ではない。でも本当の話、核保有問題は緊急を要する。

若宮 核均衡が成り立つのは、核を使ったらおしまいだから。人類史上で原爆投下の例は日本にしかなく、その悲惨さを伝える責務がある。仮に核を勧められても持たないという「不思議な国」が一つくらいあってもいい。

トッド その考え方は興味深いが、核攻撃を受けた国が核を保有すれば、核についての本格論議が始まる。大きな転機となります。


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現在Asahi.comに、この記事は残っていないそうです。

コメント(3)

「黒田勝弘のソウルの風」(2009年9月9日号サピオより)

韓国では、固定的な日本軍国主義イメージで「日本はその気になればいつでも核武装できる」という話しがよく出る。その際、決まって「すでにプルトニウムを何十トンも保有しているではないか」という。

こうした「軍国主義復活・核武装論」に対して筆者は、以前は「日本についてそういうことはありえない」と強く否定してきたが、この数年は「核武装するかどうかは国際情勢しだいで、選択の問題にすぎない。当面、選択する可能性はないが・・・・」と言うことにしている。

政府機関の韓国国防研究院(KAIDA)のセミナーやKBSのラジオの座談会などでも堂々とそういっている。

理由はまず、韓国や中国をはじめ海外での「日本軍国主義復活論」は、日本への恐れという意味ではありがたいことであり、「日本を怒らせるとまずい」という一種の“抑止力”になるからだ。

この“抑止力効果”は「先人のお陰」といってもいい。たとえば日本は「神風特攻隊」のお陰で国際的には今も「決してあなどれない国」になっているのだ。

それから「核武装論」については、韓国や米国などで最近、「北朝鮮の核武装が続くなら日本だって核武装するかもしれない」という議論がしきりに出ている。これは「だから日本の核武装を防ぐためには、北朝鮮に核放棄させなければならない」ということになり、とくに北朝鮮を甘やかしてきた中国や韓国に対する厳しい批判につながる。

「日本核武装論」にはこういう効果があるのだ。だから「日本は絶対に核武装などしません」などという必要はない。

韓国では「日本核武装論」には当然、批判や警戒が伴う。しかし筆者はいつも「日本の核武装を認めたくないなら北朝鮮の核を早く破棄させてください。核武装論は日本の責任ではなく韓国や中国のせいですよ」といっている。

最近も日本核武装論が話題になった。麻生首相が6月の日韓首脳会談の席で「北朝鮮の核問題が深刻になれば日本国内で日本も核武装すべきという声が高まるだろう」といったという話がきっかけだ。

この発言は日本世論の現状を忠実に紹介したもので、真意は「だから問題の根源の北朝鮮の核は早く何とかすべき」ということだろう。

日本では、朝日新聞だけがさも問題ありげに伝えていたが、韓国マスコミは朝日の期待(?)にもかかわらず麻生批判、日本非難ではなく、珍しく日本理解(?)になっていた。

日本でそういう議論が出るのは当然とし、最大の責任は北朝鮮の核を放置、傍観してきた中国というのだ。

たとえば最大手の朝鮮日報は「中国は日本の動きを正しく見つめなければならない」と題する社説で「(麻生発言は)日本が核武装するというのではなく、北朝鮮の核保有を確実に阻止してほしいというメッセージを中国に投げたものだ」「日本の立場では北朝鮮のような予測不可能な政権が核ミサイルを東京に向けているということは到底見過ごすわけにはいかないだろう」(8月1日付)と日本に理解を示している。

中央日報は「しかしそうした発言が蓄積され、日本の核武装が既成事実化される状況、つまり日本の核という“絶対悪”が“必要悪”とみなされるような事態だけは防がなければならない」(8月3日付「時論」)といっている。

これは日本核武装論が、以前のように違和感のあるものではなく、いわば“必要悪”の水準にまで理解(?)されつつあることを物語っている。そしてここでも、やはり中国に多くの注文を付けている。

これまで何でも日本非難で安心してきた韓国マスコミも、やっと「日本の核武装論の原因は北朝鮮の核武装、そして中国に責任」ということがわかったようだ。いや、わかっていながら黙っていたのが、やっと堂々と言えるようになった。反日に終始した親北・左派から保守政権への政権交代の効果がこのあたりにも出はじめている。
日本以外みな軍拡
Arms Race in Asia (Except in Japan)
2010.03.11(Thu) 谷口 智彦

アジア各国に歴史的軍拡時代が訪れている。

 ここには認識の誤謬(びゅう)を起こす罠が2つ隠れている。1つは、日本の言論空間から見ている限り、その実態に想像力が働かないことだ。なぜなら過去10年(1998〜2008年)間、国防予算を増やさず、むしろ減らした国は、全アジアの中で日本だけだからである。

アジアの力学はほかと違う

 平和ボケよろしく、日本の景色や思い込みを基にアジアの他国も同じだろう(中国は例外にせよ)と推測することは、大いに認識を誤る結果をもたらす。

 いま1つ、軍縮論議を長年仕切ってきた大西洋両岸の戦略家たちに、この際議論を委ねていては危ういということをも意味する。ロンドン、パリ、ブラッセル、フランクフルト、それからワシントンの人たちに任せて能事足れりとするわけにはいかない。

 欧州正面でだけなら、この10年に起きたことは西側勢力の東漸(とうぜん)であり、北大西洋条約機構(NATO)の外延的拡大であって、その結果軍事的緊張は確かに激減した。

 だがこの事実を他に類推されたのでは、アジアの力学は全く見えなくなる。この点は後でまた触れることにする。

 別表は、アジアの主だった国々で、国防予算が過去10年のうち何倍になったかを示す。
現地通貨で見るのが肝心

 元データは、ストックホルム国際平和研究所などが運営し、各種統計を掲げているサイト(「FIRST」)から取った。最初に各国現地通貨建ての金額を1998年と2008年について調べ、その間の倍率を見たものだ。

 ドル建て表示を使わなかったのは、為替相場変動の影響を排除したいことと、国防予算とは各国政治過程が生み出すもので、どの国であれ、現地通貨建て以外で予算を組まないこととの2点による。

 各国の情勢判断や拡張意欲の表れが国防予算なのだとすると、それは現地通貨で比べてこそより明らかになるわけだ。

 なお昨今各国とも物価は落ち着いているから、インフレ調整はしていない。

ロシア17倍、インドネシア5倍、マレーシア3倍

 結果はご覧の通りでロシアの増勢が目立つ。うちどれだけが極東方面に向かったかは不詳ながら、原子力潜水艦などを新造しつつあるのは周知の通りだ。無論、水中発射型の、核ミサイルを積めるタイプである。

 ロシアの突出でかすんだ格好とはいえ、それでも中国は国防予算をこの間4倍に増やしている。極めて過少の見積もりに基づくもので、実態は無論こんなものではあるまい。

 国別数字を眺めてそれぞれに合点の行くところがある。注目すべきは、地政学的に比較的ゆとりがあるはずのオーストラリアですら、国防予算をほぼ倍増させていることだ。

 あるいはインドネシアやマレーシアも、それぞれ約5倍、3倍と増加させていて、軍拡はもはやアジアの普遍的現実と言えることである。

 見事に横ばい、ないし微減の姿勢を示しているのは日本のみで、これを日本の自己表現とすれば次のいずれかまたは両方を意味しているはずである。
日本には感受性それ自体がない?
2の続き)

 すなわち日本は、アジアの緊張を感じ取る能力それ自体を喪失している。かつまた、世界の平和・安定という公共財に対し、自ら積極参与しようとする意欲をついぞ持ち得ていない。いずれにもせよ、畏敬を勝ち得る国の態度とは到底言えそうにない。

 このうち前段の方は、沖縄から米海兵隊を追い出してしまおうとする彼地の県民感情と、それを擁護することが正義の味方であるかの錯覚に身を委ねる与党政治家の発想とによく表れている。

 アジアで軍拡が続き、なかんずく中国が太平洋とインド洋にまたがる一大海軍勢力になろうとする意欲満々の今、沖縄こそは最前線に位置する。

 冷戦期、北海道が担った重要性は今や沖縄に移動した。その最前線から、実質的にも象徴的にも米軍の関与の保証となる海兵隊を追い出そうとは、およそ理解に苦しむ考えだ。

 こんなふうに片方で軍事的リアリティーに対する感受性を疑わなくてはならない国が、核の拡大抑止力についてだけ米側に注文をつけるというのも、常識的には平仄(ひょうそく)の合わない話になる。
欧州の激変が生んだsole purpose論議

 ここで、大西洋主体の軍事論議に触れなくてはならない。

 冷戦期の欧州にあった構図とは、ソ連が持つ圧倒的陸軍力に対し、北大西洋条約機構(NATO)の核戦力が対峙する姿だった。西側から核がなくなると、通常戦力において雌雄が決まる。その場合、ソ連に対抗するため西欧各国は軍拡せざるを得なくなる。

 それを防ぐにも西側の核は必要なのだというロジックがあった。欧州において今日なくなったのは、この力学である。

 ソ連の戦車がドイツを1日で蹂躙するなどという恐怖のシナリオが消えた今、大西洋の戦略家たちは、ほかもそうなのではないかと思いたがる。

 そこから、ロシアの側に同様の動きがあるとないとにかかわらず、米国は一方的に核削減へ踏み切るべきであるとか、そうした方が米国は倫理的高みに立て、核拡散を防ぐ正統性を勝ち取ることができるといった議論が起きる。

 核と通常戦力を一体不可分として考える必要はもうないのだから、核だけ切り離し、その存在意義を「核に対する核」という唯一目的に絞るべきだ(「sole purpose」議論)といった話も出てくる。これは、睨みを利かせる力としての抑止力を、核にもうあまり求めずともよいとする考えだ。

 核戦略を論じてきたのは由来米ソの対立図式においてであったから、今でも核戦略家というと大西洋の文脈しか見ていない人がむしろ多数派で、彼らは上述の発想に陥りやすい。
日本の置かれた特殊性

 ところがアジアではまるで絵柄が異なる。中国とは、核保有国中、核兵器の近代化と高性能化を続け、核ミサイルの数を増やし続けている唯一の国である。ロシアは先に触れた通りだし、北朝鮮はディファクト核保有国だ。

 G7の中で、公式・非公式の核保有国3国に周りを取り囲まれた非核保有国というのは日本しかない。経済開発協力機構(OECD)加盟国まで対象を広げるとこれに韓国とトルコ辺りが入ってくるけれど、いずれにせよ絶対少数派だ。こういう現状が、大西洋の文脈でしか核軍縮問題を考えない向きにはいっこう目に入らないのである。

 しかも、通常戦力における軍拡を防ぐためにも核を持つべしとする理屈は欧州正面でこそ意味を減じたかもしれないが、アジアは既に軍拡の舞台となっている。軍拡は、日本の周辺において、起きるかどうかを論じる対象ではない。目の前の現実だ。
米国の核戦力見直し議論と日本

 そんなわけだから米国が提供する核の傘(拡大核抑止)は、少なくともアジアにおいて、とりわけ日本にとって、その意味を失うどころかむしろ増している。

 あたかも米国は、今月中にも核戦力見直しの報告書(Nuclear Posture Review)を発表する。

 いま述べたような大西洋型の発想にもとづき核削減へ大きく舵を切ることを促す内容となった場合、日本とアジアに及ぼす影響は十二分に考慮されたものとなっている必要がある。

 外務省ではさすがにこれらを承知のうえ、米側に水面下で働きかけを続けていると聞く。当然の努力ではあるけれど、日本はその全体としてのボディランゲージで、のほほんと昼寝を決め込む姿をさらし、見たくない現実には目を閉じていびきをかいていたいという姿勢を見せている。

 でもしっかり傘だけは頂戴ね、雨降ると困るからと言っているのが日本だ。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2959

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