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コックの為の実用イタリア語講座コミュの導入編 4.これはペンです。(冠詞)

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This is a pen! これはペンです!

おそらく中学校の一年生で習ったと思いますが、日本人にはなかなか慣れない部分が一つ

「a」

この「あ」がどうしても理解できなかった人は多いと思います。
小学校一年でひらがなの「あ」を習って以来、中学で又しても「a」!
何故?どうしてこの「a」が必要なのか?!
イタリア語の場合を見て見ましょう。

E’  la  penna!  これはペンです!

イタリアでは「a」ではなくて「la」を使います。
やっぱりちょっと似ていますね。

これは冠詞と言って名詞の頭に付くもので、やはり男性、女性があります。

女性名詞には La
男性名詞には Il (アイ・エル、でイルと発音)

例えば
Il ristorante(レストラン)、Il maestro Marchesi(マルケージ先生)、
Il coltello(包丁)、Il menù(メニュー)、
La cena(夕食)、La pentola(鍋)、La cantina(ワイン庫)、
L’italia(イタリア)、La e-mail(Eメール)

さらに複数形もあり
I ristoranti、I maestori、I coltelli、I menù
Le cene、Le pentole、Le cantine、Le e-mail

この冠詞の語尾と名詞の語尾が−i、−a、−eと同じで韻を踏むようになっていますね?

I ristoranti イ・リストランティ
La cena ラ・チェーナ
Le pentole レ・ペントレ

これがイタリア語独特のリズムと響きを作り出しているのです。

ちなみに、menùはフランスからの外来語で変化することはありません。またE-mailも同じく英語からの外来語で変化しませんが、これら外来語に冠詞をつける場合は男性、女性とは決まっていないのでIlでもLaでもとることが出来ます。

それからL’italiaのようにLaの次の音が母音(あ、え、い、お、う)で始まっている場合「La」の「a」を省略してこのようにくっ付いた形で表します。
発音も縮まったものになり、リタリアと発音します。

ここまでは解り易いですよね?名詞にただIl、I、La、Leをつければいいだけですからね。

でも実は冠詞にはもう一種類あるんです。
場合によってはIl、Laの代わりに

男性名詞には Un、Uno
女性名詞には Una

が付くことがあります。
同じく例をとると

Un ristorante、Un maestro、Un coltello、Un menù
Una cena、Una pentola、Una cantina、Una e-mail

さて、前の冠詞とどう使い分ければいいのでしょうか?

冠詞Uno,Unaは数字の1(UNO、☆カードゲームじゃあないですよ!)から来ていて、「一つの〜」という意味があります。

つまり次にくる名詞が不特定の場合はUno、Unaを使い、何か特定の物を想定している場合はIL、Laを使うのです。

例えば
Mi dai un coltello? 包丁取ってくれる?
Mi dai il coltello? その包丁取ってくれる?

前者は何でもいいから包丁をくれと言っているのに対し、後者は特定の包丁を指していて、このニュアンスが分からないと、

「お前、それじゃないよ、解らんやつだなぁ!」

となってしまいます。

また「マルケージ先生」と名指しである場合は明らかに特定の人間を指していますよね?
なのでIl maestroとなって決してUn maestro Marchesiとは言いません。

マルケージはイタリアの貴族の名前で、時々お目にかかる苗字ですが、イタリア料理界でマルケージと言えば過去一時代を築いた大シェフで、決してその辺にころころ転がっているわけではありません。
実際彼はキッチンではシェフとは呼ばれず、マエストロと呼ばれているそうです。

ちなみにUno、Unaの複数形も存在してDei、Delleとなるのですが、実際使うことはあまり無いと思うので今のところ忘れておきましょう。

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