八国山
狭山丘陵の東端に位置し、北側を埼玉県所沢市に接する東西に細長い緑地。
東西約1.5km、南北約300mほどにわたって広がる。
南側には西武西武園線が通っている。
園内には標高89.4mの八国山がある(頂上地点というものは存在しない)。
この八国山は、かつて、上野・下野・常陸・安房・相模・駿河・信濃・甲斐の8つの国を望むことができたことに由来する(現在は樹林に囲まれて展望はない)。
八国山は新田義貞が「久米川の戦い」の際に陣を張ったとされる場所であり、尾根の東部にある塚には「将軍塚」と書かれた石碑が建てられている。
この塚は、古代の古墳、もしくは富士塚といわれている。都県境を挟み東京都側は緑地であるが、埼玉県側は住宅地となっている。
園内は武蔵野の面影を残しており、クヌギやコナラなどの雑木林や、原っぱとなっている。
雑木林の中を散策したり、生息する野鳥や昆虫を観察したりすることができる。
映画「となりのトトロ」には「七国山病院」が登場するが、「七国山」はこの八国山がモデルになっているといわれる。
なお、七国山病院のモデルとして『八国山病院』を掲げる者もいるが、そのような名前の病院は実在せず、過去に存在していたという事実もない。
北山公園
西武西武園線を間に挟んだ八国山緑地の麓に、2万9,000 m2にわたって東西に広がる都市公園である。
花菖蒲の名所であり、最盛期の6月には170種類、7,000株・10万本が花をつける。
またこの時期には「東村山菖蒲まつり」が開催され、スタンプラリーや地元産品の即売会など各種の催しが開かれて園内は賑わいを見せる。
西武鉄道でもこの期間、特急「小江戸」を東村山駅に臨時停車させるなど、訪れる客の便宜を図っている。
花菖蒲のほかにも菜の花や蓮、彼岸花、コスモスなどそれぞれの季節でさまざまな花を楽しむことができる。また、園内の池には多くの野鳥も集まる。
現在の公園がある土地はもともと水田地帯であり、1970年代前半より不動産業者によって開発が進められつつあった。
これに対し、東村山市は自然環境保護の観点から土地を業者より買い戻すなどして用地を確保し、1976年1月に都市計画公園として「北山公園」の設置を決定。花菖蒲などの植栽を始めた。
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