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鍼灸への質問コミュの鍼灸治療の二重盲検に関して

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ヤシマ氏の日記で少し話がずれてきたので、こちらで話を続けます。

西洋医療の薬物の二重盲検は片や新薬で、片方は砂糖の塊みたいなものだったり
薬物がはいってないものだったりするわけですよ。
では鍼灸の場合は盲検ではなく、比較試験しかできないわけですよ。

川喜多氏の話をちょっと転記します。


鍼灸の臨床家にとって患者を研究の対象とするのは、人間をモルモット代わりにするようで心理的な抵抗があること、倫理的にも問題があるという意見が根強いことは周知の事実である。

そしてそのような臨床家の意識が現在のわが国の鍼灸の臨床研究の立ち後れといっても良い状況を招いている根底にあるといえよう。

臨床家にとって自分が最善と信じる治療法をおこなうのは当然であり、それは臨床家にとっての責任でもある。しかしそれは臨床試験を否定するものではない。例えば西洋医学の臨床家が薬物のランダム化比較試験に参加する場合、すでに効果の確立された薬物と単なる乳糖で作られたプラセポとの比較をおこなうことは、プラセポを与えられる患者にメリットはほとんどないことがすでに明らかであり、それを実施する立場にある臨床家としては大きなジレンマであろう。


僕も同じように思います。
臨床家として、やはり最善の治療法で挑みたい。
ですので、ダブルブラインド法、つまり二重盲検が無理じゃないかということなのです。

しかし先生の言う比較試験はいいと思いますよ。

川喜多氏は続けています。


ある種の鍼療法の臨床効果を調べるためには、その他の治療法(他の鍼療法も含む)と比較することになる。

鍼灸の臨床の現状は、多種多様の治療法が様々な診断法にもとづいて用いられており、それぞれの臨床家は自分の診断・治療法がベストであると信じている.それらの多様な診断・治療法は、それぞれの臨床家がさまざまな経験や研鑚を重ねた結果として体得したものであり、きわめて価値が高いことは疑いのない事実であろう。

しかし、ここで問題とされていることは、それらの方法が他の診断・治療法よりも優れていることを証明した、きちんとした納得できる臨床比較試験がおこなわれていないという現実である。

言い換えれば、自分のおこなっている診断・治療法の有効性、優越性が証明されていない以上、臨床家本人がいかにベストの診断・治療法と確信していても、それは日常の診療において患者をモルモット扱いしている!とする批判に対して、残念ながらそれを否定する論拠はないのである。少し表現は過激のようであるが、このような事実を冷静に受けとめれば、鍼灸の臨床研究の必要性は自明のことと思われる。しかし残念なことに、それに気付いている鍼灸の臨床家の数にはまだ限りがあるというのが現実であろう。





コメント(41)

先生、多分かずんさんの言いたいのは

『しかし残念なことに、それに気付いている鍼灸の臨床家の数にはまだ限りがあるというのが現実であろう。』

ココだと思いますよ?

そうですね。

鍼灸の臨床研究の必要性はものすごくあるんですよ。
しかし、きちんとした臨床比較試験が行われていない。
各々の流派はそうしたことをきちんと受け止めて真摯に
考えて行く必要もあるわけですよ。

それと脈診に関してですが、ご意見ありますか?
脈診が比較試験をしたいというのであれば、すぐにでもやりましょう!
経絡治療とという意味ですよね?
これは医道の日本あたり喜びますよ。きっと。

僕は経絡治療に疑問を持ち始めているところです。
17年も経絡治療をやっていながらです。

というのは臓腑病と経絡病と分けた場合に、症状を起こすのは基本的には
経絡ですよね?
その経絡を調整していくことで症状を調整することはできます。
しかし、臓腑を調整はできないんじゃないの?ってのが素朴に思っています。

それは霊枢の中に経絡を調整するのに五行穴は使うけど臓腑の調整に使うとは書いていないことからです。
臓腑の調整には慕穴と、愈穴じゃないとだめじゃないの?って。

脈状診は邪気の弁別なんかでとても使いますが六部を最近疑っています。
運気をやってからというもの、それは強く思っています。
六部は、理論的な根拠がないですからね。
そういってしまえば、舌診の五臓配列も根拠があるのかとなってしまいますけど。
あれは全息治療もたいなものでしょうね。
耳穴診断とか鼻診断、第2中手骨診断のような。証明されてない仮説のような。

でも脈診が、私と比較対照テストをしてくれるでしょうか?

正直言って、私のところは五十肩と坐骨神経痛のような首から下治療は強いと思っているのですが、それも独りよがりかも知れませんしね。
客観的な自分の位置を偏差値みたいな形で知りたいと思うのも事実なんですよ。

それに、何の治療が何の病気に抜きんでた効果があるか知りたいですし、私としては優れた治療なら取り入れたいですね。
そのほうが患者さんに自信が持てますし……
すみません。経絡治療家として気になったところがあったのでコメントさせていただきます。

>僕は経絡治療に疑問を持ち始めているところです。
>17年も経絡治療をやっていながらです。

>というのは臓腑病と経絡病と分けた場合に、症状を起こすのは基本的には
>経絡ですよね?
>その経絡を調整していくことで症状を調整することはできます。
>しかし、臓腑を調整はできないんじゃないの?ってのが素朴に思っています。

かずん。先生へ。昔と今の経絡治療では考え方が変わってきているせいもあるのでしょうが少し僕の考え方とは違うのでコメントさせていただきます。
まあ経絡治療家として僕の考え方は変わっているかもしれませんのでそれも頭に置いていた頂けるといいと思います。

経絡治療で藏府病の場合兪穴を使います。主に透熱灸を行います。僕はそういう風に指導しています。

あと本治法では原穴を使います。霊枢に藏府が弱った時に原穴で治せみたいなことが書いてありますよね。これは経絡の調整によって藏府の調整をするってことになるんじゃないですかね。

考え方としては脾胃に作用させて形を治すという考え方です。うまいこと説明ができないのですが伝わりますか?


>脈状診は邪気の弁別なんかでとても使いますが六部を最近疑っています。

最終的には六部それぞれで打っている脈状診を見ることが出来ればかなりの病態の把握をできるのではないかと思っています。

すみません長々とトピックとは関係ないことを書いてしまいまして。
そして今の経絡治療と考え方が違うような気がしましたのでお話がしたく思いコメントさせていただきました。
コメントありがとうございます。
経絡治療っていうのはさまざまな流派が出没し、さまざまな解釈がありますよね。

経絡治療の基本法というのは、虚に対しての補法の治療という概念はどこの流派も同じだと思います。
実証の治療は経絡治療では行われない。
それと六腑の治療に行わない。
陰主陽従の基本法則のためです。

背部の愈穴を使う方法は経絡の五行を使うわけではないので、厳密にいえば
経絡治療ではなく、いうなれば経絡調整を本治法と考えるなら、標治法といえますね。

僕もこの方法は使いますよ。
まったく同じです。

それは臓腑病に対してです。
経絡病にはあくまで経絡の五行穴を使って経絡調整をかけます。

おそらく同じことをしているのだと思いますよ。
あ、本治法での原穴治療は僕はしてないです。
そこは違いますね。

土を用いるときは、後天を強くしたいときです。
同様に先天の場合は水を用います。
これは原穴を使うことはありますが、五行の臓腑分類をいたしません。
あくまで、五行の経絡を分類し、先天があまりにも弱っている場合、もしくは後天が弱ってる場合に原穴を治療することはあります。
それだけで、その日は終えることもありますし、その後、胃の気があがってきたら、五行に分類して治療することもあります。

六部の分類は最近はしないようにしていますが、浮中沈は診ます。
病位を調べるときと、邪気の位置関係から、五行の分類をします。
浮位に強くあるときは金(肺)中位にあるときは土(脾)沈位は水(腎)です。
木は浮位がほとんど感じないときには木でとります。
それぞれに脈状で、邪気の分類をし、その混入経絡を探ります。

臓腑を診る時は腹診をします。
脈では臓腑弁証をしません。
臓腑では夢分流を最近は使ってますが、以前は難経腹診をしていました。

こんな感じです。
まあ、どっちにしろ、実際の臨床治療を競わせてみることが、理論が正しいかどうかの一番の証明になりますワナ。

これまでは理論を戦わせるだけで、実際に戦ってないので、本当に「もし戦わば」では無いですね。

虎と象のどちらが強いか、言い合いしているようなものですね。
実際には戦わせてみてない。
なるほど。
かずん。先生ありがとうございます。
同じ経絡治療という名前でもその中でやはり流派があるのですね。

香取線香先生の言うとおり比べてみないと言い合いしているだけですからね。
『臨床はmixiで起きてるんじゃない、治療室で起きてるんだ!』ですね。

臨床で北京堂鍼灸を使っているのですが(知り合いだけにですが)まだ不慣れなせいかいつもの治療より効いたというものは10例中1例しかないですね。
まだまだ比較検討と腕の向上が必要なようです。
香取先生、鍼馬さん:

そうですね。臨床比較試験は必要でしょうね。
なかなか全国に散ってる先生を一同に集めては難しい。

となると、数値で表現できる疾病がやりやすい。

高血圧とかどうです?
血圧計で簡単に測定可能だし。

数値化も簡単にできるし、患者数も多いし。

うちもさっき、高血圧で治療に2名来てたし、その場でわかるしね。

あと風邪の熱とか。
測定が簡単にできて客観的じゃないです?

補足です。

>臨床で北京堂鍼灸を使っているのですが(知り合いだけにですが)まだ不慣れな>せいかいつもの治療より効いたというものは10例中1例しかないですね。

自分のコメントですが誤解を産みそうなので補足します。
北京堂鍼灸というのは今のところ大腰筋刺鍼のみを指しています。
ほかは勉強中なので。
それで腰痛のある患者(ツレ)にどこの筋肉が悪かろうが大腰筋刺鍼をしていますので効かないのだと思っています。
きちんと痛みの部位を特定して指針すれば効くと思っていますが今のところ練習をしたいので大腰筋刺鍼ののという形になっています。

誤解を産むようなコメントですみません。
それは刺鍼の練習しているという事ですね。
大腰筋に問題がない場合も多いしね。

がんばってください!
ありがとうございます。かずん。先生。

うちは地域性やスタイルによると思うのですが鍼灸で来る人は意外に若い人が多く血圧の異常がある人は少ないです。
血圧の高い人が治療に来れば数値が下がったか計ってみたいと思います。
うちは、大腰筋刺鍼だけすることは少ないですね。
よっぽど痛がりの人で、それしか打たせてくれない場合だけ大腰筋刺鍼をしており、一般的には多裂筋、大腰筋、腰方形筋、中小臀筋と、背面の部分は全て打ってしまいます。だから大腰筋のみを打つことは少ないですね。
前ならば腸骨筋だけ打ったりしますが、でも中小臀筋も一緒に打ちますね。
私の場合、浅くなければ下手とか、数が少なくなければ下手という意識が全くなく、何が何でも治れば勝ちと思っていますから。

まま、先端を開いて飛ぶスキーのジャンプのようなもので、スタイルどうでも治ればいいと考えてますから。

だから臨床試験には向きかも……

つまりは、腰痛の人だけの臨床試験ってことですか?
どうなんでしょう。

高血圧や、風邪による発熱なんかは・・・
計測できるのでいいかなと思ったんですが・・・

高血圧や発熱は、一時的で良いなら薬で下げられますから。
薬なら一気に熱下がって、また30分後には上がります。鍼では5分ずつしか下がらない。短期的には負けますね。
血圧も鍼で下がるのは正常範囲までですが、薬なら正常以上に下がりますので、それも負けますね。
流派間ならいけるのでは?

薬物とはおっしゃるとおりかもしれませんが、副作用が薬物と比べ物にならないくらいないという大きな利点があるのですから、一時的にせよ下がることを立証できればそれはすごい事ですよ。

今回の着眼点は客観的な計測です。
体温計や血圧計は人為的に作為的な行為がしにくい。

ペインスケールなんかは、先生と患者さんとの関係で、痛みが軽くなったと言わざる得ない場合もあったり、患者さんの主観に頼ることになる。
ROMならいいかもしれませんけど。

薬物の障害が大きく言われている高血圧症の患者さんなんか、鍼灸でさがると立証できれば福音ですって。
熱は、私が42度の高熱になったことがあります。
知りあいの医者が熱冷ましを持ってきてくれ、「これを飲んで寝ろ」という。
確かに飲むと直ちに汗が出て、熱が37℃ぐらいに下がり、「やっぱ名医だわ」と思ったのですが、30分後には元の木阿弥。
そこで風池へ刺鍼すると、5分ずつ下がったのです。これは再上昇しません。
こうして1時間ごとに鍼を打ち、翌朝には37℃ぐらいに下がってしまいました。
このときは「鍼やってて良かった」と思いましたね。

熱冷ましは、苦しいので30分ごとに三回飲み、「こんなことでは副作用が出る」と思って、鍼治療に替えたのです。
それいいですね。
そんな感じで臨床試験できれば。

医道の日本から連絡ありましたよ。
とりあえず、企画練ってくれそうな感覚です。

直接連絡いくかもしれません。
これ、現代医学と鍼灸の対決ということで、どんどん行くと面白いのですがね……
医道の日本社から以下の返答をいただきました。



お世話になっております。
お返事いただき、ありがとうございます。
いただいた企画は現実的ではないと思います。
というのも、下記の点で疑問を感じております。

・鎮痛剤との比較試験とはどういう方法ですか?
・流派ごとの比較はRCTで行うのですか?
・評価は何を採用するのですか? たとえば腰痛はRDQですか?

このあたりはどのようなお考えをお持ちでしょうか?


このあたりどなたかご回答お願いします。

RDQによる評価手法では
普通の治療所では無理でしょうね。
最も簡単なのがペインスケールやVASでしょうけど
この二つは
研究者の間での評判はあまり良くないんでしょうねぇ。
私的には研究者に認められる必要性は全然感じませんから
VASや10段階ペインスケールで問題無いかと思いますけどね。

鎮痛剤も何を使うのか(ロキソニンやボルタレンなど)
を選定した上で比較試験をした方が本当は良いんでしょうけど
さてさて、製薬会社が協力するんかいな??
よしんば協力したとして・・・
試験期間はどれだけの期間を使うのか?も問題になってきますよね・・・
なんせ6ヶ月判定だとボルタレンなどは
すでに6ヶ月以上使用の効果判定は偽薬にも劣る事は
分かっているわけですから・・・

RCTは鎮痛剤と鍼灸という形で
行ったほうが良いでしょうね。
流派間に関しては私は懐疑的です。
とりあえず、やる意味無いし。

鎮痛剤と鍼灸の比較試験を想定して場合の手法としてですが、
まず、最初に設定しないといけないのが母集団です。

しかも、鎮痛剤投与群とほぼ同一の患者群を作り上げないといけないですよね?

骨変形や脊椎由来ではなく、筋筋膜性に限定してこの判定は整形外科で行わないといけないですね。

で、性別、年齢を設定しないとだめでしょう。
試験期間はどのくらいがいいのかな?

人数は20名くらい必要でしょうか?

評価はどの方法でもいいと思いますけど、香取先生はどう考えているのかな。

流派間は一度おいておいたほうがいいかもしれませんね。
数年かかりになりますね。


とりあえず、今日医道の日本にはお返事をしようと思っていますが、ご意見はないですか?

特に整形外科医あたりに心当たりがある方がいないかな。
判定基準になにか疑問とかは?

香取先生よろしいですか?
たったいま、医道の日本の編集部とお話ししました。

が、早い話、企画が甘すぎるというご指摘です。
評価法も、母集団も、整形外科の判定も、もう少し煮詰めて
実施できる段階で持ち込んでほしいということです。

編集部では企画がよければ誌面には載せるけど、一切はそちらで行ってくださいと。

少し煮詰めましょう。
ともかく、大規模臨床試験はおいておいて、香取先生の
鎮痛剤との比較は行いたいです。

ヤシマさん、製薬会社に協力は求められますか?
そのあたりはお願いします。
整形は横浜在住じゃないと無理ですよね。
そのあたりは香取先生じゃないと無理かなぁー・・・

う〜ん、普通に無作為抽出で良いと思いますよ。
別に対象年齢や性別を全く同じにする必要性はあまり感じません。

一番の問題は製薬会社と整形外科医側が乗ってくるか?
それだけですわ。
もし鎮痛剤の方が効かないって事になって
一番困るのは製薬会社と整形外科医ですからね。
それに筋筋膜疼痛という診断名自身もどうだか?
どうせ緊急にオペを必要としない痛みの疾患の場合は
殆ど全てが鎮痛剤を使いますからね。

そうだなぁ・・・
腰痛症とか診断で絞っちゃってその対象群から
無作為に抽出しちゃうっていうのはどうでしょ??
あと鎮痛剤は主流のロキソニンあたりが良いでしょうね。
腰痛症の臨床成績88.2%の真価が如何なものかを
見せていただくのは良いでしょう。
で、コイツの臨床成績の取り方が
服用後8時間以内での成績ですから・・・
鍼灸をしてその日のうちに、本人の自覚として少しでも改善していれば
ロキソニンの判定と全く同じ形になります。
ま、CRP数値も同時に調べられたら理想ですかね。

薬の判定側に合わせるのであれば
こういう形で充分ですね。

時間経過によっての臨床成績評価をするのであれば
6ヶ月以内に治す。
たったこれだけで充分ですよ。
ロキソニンもボルタレンも長期服用では偽薬に劣りますんで。
その場の切れ味の良さしかないですから。
あ、製薬会社との交渉は医師側で
しかもお偉いさんに協力者が居れば可能ですよ、たぶん。
普通に考えて製薬会社にそれを頼んでも簡単に断わられますわ。
大体第一三共に知り合い居ないし^^;

日本の慢性腰痛のRDQともいえる、JLEQでの運動療法の評価をしているデータを見つけました。

参考までに。

腰痛QOL尺度であるJLEQ(Japan Low-back pain Evaluation Questionnaire)を用いて,慢性腰痛に対する運動療法の効果を検討したランダム化比較試験(RCT),LET(Low-back Pain Exercise Therapy) studyの結果が,埼玉医科大学整形外科の白土修・助教授らにより明らかにされた。

8週間の運動でQOLが有意改善
わが国では過去,慢性腰痛に対する運動療法の効果がRCTの形で検討されたことはなく,LET studyが初めてのRCTとなる。日本整形外科学会,日本運動器リハビリテーション学会,日本臨床整形外科医会が合同で行ったもので,全国の整形外科医院・病院計92施設が参加した。


対象は,発症から 3 か月以上経過し,慢性腰痛を主訴とする20〜64歳の外来患者で,神経学的脱落所見を伴わない患者。腰痛手術既往,脊椎・脊髄腫瘍,感染,骨折の急性期,高度の骨粗鬆症などの患者は除外した。

対象をランダムに運動療法群,非ステロイド抗炎症薬(NSAID)治療群に分け,慢性腰痛であることを確認,検証する 2 週間の助走期間後,それぞれの治療を 8 週間行った。


治療期間中は原則として週 1 回の来院を求めた。運動療法群には,専任の医療従事者(医師,理学療法士または看護師)による指導のもとに,単純な体幹筋訓練(腹筋運動,背筋運動)とストレッチングを 1 セット10回,1 日 2 セット以上を実施してもらい,運動日誌に記録。

NSAID群にはNSAIDの服用状況を薬剤日誌に記録してもらった。腰痛治療目的の他剤併用は原則不可とした。


一次エンドポイントは疼痛と能力障害,二次エンドポイントは機能障害。

疼痛はVisual Analogue pain Scale(VAS),能力障害はRoland-Morris Disability Questionnaire(RDQ)とJLEQ,機能障害(脊柱可撓性)は指床間距離(FFD)を用いて評価した。
 

参加施設から201例が登録され,103例が運動療法群(男性49例,女性54例,平均年齢42.0歳),98例(男性40例,女性58例,平均年齢42.5歳)がNSAID群に割り付けられた。試験開始時の性,年齢,体格,VAS,RDQ,JLEQおよびFFD,助走期間のVAS,RDQ,JLEQ,FFDに有意差は見られなかった。

VASは両群とも,治療前に比べ治療終了時に有意な改善が認められた。

治療前後の変化率は両群間で有意差はなかった。

RDQは両群とも治療後に有意な改善が見られたが(図 1 ),変化率は運動療法群のほうが有意に大きかった。

JLEQもRDQ同様,両群とも治療後に有意な改善が見られたが(図 2 ),変化率は運動療法群のほうが有意に大きかった。

FFDもRDQ,JLEQと同様の結果であった。これらの成績から,慢性腰痛に対して運動療法は有効で,QOLや脊柱可撓性の改善効果はNSAID療法よりも優れていることが示唆された。

こんな感じで良いのではないでしょうか?

これもやっぱり医師の協力があったからこそ実現しているのではないか?と思います。
しかも理学療法士が主体となって・・・
というより医師の指示の下って感じをアピールすることで
医師の功績であるかのようにしてしまっている。
運動療法をもっとも良く知るのは上記の医療従事者の中では
医師や看護師ではなく理学療法士なのに。
この辺、多分、鍼灸師も医師の指示の下って所を強調しないと
医師の協力は得られそうにないでしょうね^^;

RDQやJLEQによる判定をどうするか?もポイントでしょうかね?
参加者全員に説明が必要となるでしょうね。
実は、私としても同じようなことを考えていたんです。
医道の日本の言うことは尤もです。

たぶん、これは大変なことになると思います。

私の考えているのは、まず患者の重症度によってランク分けをすることです。
例えば腰痛ならAからEランクまで重症度を分けます。
そして
Aちょっと痛みを感じるが、日常生活に支障ないていど。
B足には痛みが出てないが、足が重い。腰を動かすと激痛が起きる。
C腰が曲がってはいないが、痛くて歩くのがやっと。
D1時間も腰かけていると立てない。明け方はフクラハギが痛む。
E腰が75度に曲がって足が細くなり、腰を伸ばすことが出来ない。
という感じにして、患者に得点を与えるのです。例えば重症度Aなら1点とか、重症度Eなら5×5=25点とか。Bは2×2=4点とか。

このように疾患ごとに重症度を測定し、それに要する治療回数を決めます。
例えばAなら3回、Bなら6回とか。重症度が高くなるにつれて治療回数を増やします。

こうして鍼灸独自の尺度を作ってしまえば、それによって保険の場合も患者が自分で程度を申請することによって、治療回数が判るので、不正請求がなくなると思いますよ。

私も保険がダメと言っているのではなく、現在のような不正の行えるような状態だと、早く治す鍼灸師が、治さない鍼灸師より不利になるので問題があると思っているだけです。

http://mbc.meteo-intergate.com/bookcenter/public/item/mbc/item5280.html
でも参考にしますか?

・鎮痛剤との比較試験とはどういう方法ですか?
こうして問診表にて患者に事故申請して貰います。
鎮痛剤との比較は、鍼は治療が終わった後、どうしても筋肉痛が残りますので、両者の治療が終わった一週間後に、薬と鍼のスコアを比較するというのでは如何でしょう。

・流派ごとの比較はRCTで行うのですか?
とりあえずトリガーは出てこないようですから、他流派との比較はなしです。これは鍼灸流派どうしでなく、「鍼灸は、整形と比較して、どうか?」を競いますので。

・評価は何を採用するのですか? たとえば腰痛はRDQですか?

それから五十肩は、腕の挙がる角度とか、夜間痛の有無とか、やはりランク分けをして、水平まで挙がるとか、水平まで挙がらないとか、全く動かないとか、重症度によって得点して行きます。

張仁の『難病の鍼灸治療』や『急病の鍼灸治療』でも、まず治療評価基準がありますよね。
それが日本にないのであれば、鍼灸用の評価基準質問用紙を作ることから始めなければなりません。

これがなく、みんなバラバラな評価基準、例えば腰痛で「脈が変わった」とか「トリガーのヌルヌルが消えた」とかでは、比較のしようがありませんから。
まず統一評価基準を作ることが肝心かと思います。

で、治療者に対して患者は「効かなかった」と言いにくいので、当然にして別の人(薬か鍼か治療法を知らない)が、そのスコア表を持って、患者が何ランクになったか聞いて回るんですわ。
最後に、全てを知っている人にデータが集まる。

これが最も公正でしょうな。
事故申告ではなく、自己申告でした。
鍼灸の評価基準を作ることは賛成です。
ただ、腰痛のRDQを評価法として使ってはいけないですか?
評価スコアみたいなものですが・・・

ボルタレンやロキソニンの臨床試験の治験データを使って
鍼灸と比較してはどうです?
同じ条件にこちらが合わせるということで。

整形外科医を協力者に見つけるのが大変ですよ
しかも、ヤシマさんは和歌山、僕は北海道、香取先生は横浜だし、一同に集まるのが大変ですからね・・
とりあえず、データを収集しましょうよ。
私、忙しいからデータ収集はちょっと……
治療なら義務としてやりますけど……
香取先生:

すごい簡単ですって。
腰痛の患者さんに質問形式の統一様式のJLEQ評価基準の質問に答えてもらうだけでOKですよ。

弟子にまとめさせたらいいと思います。

これです。


http://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/13/1/225/_pdf/-char/ja/
私見では煩雑すぎますね。
うちの質問では、もうちょっと簡単で、答える量も少ないです。
もっとも、大腰筋か起立筋か、中小臀筋か、腸骨筋か、腰方形筋のいずれが悪くなっているか確定するだけですから質問が簡単なのです。
治療が出来るようになればなるほど
質問は簡便化していきますよね。
確かにこの項目は質問が煩雑すぎますわ。
まぁ治療評価をする物ですから、煩雑で当然なんですけどね。

しかし日本版RDQは初めて見ましたが
通常のRDQよりは簡便ですねぇ。。。
最近、私と他数名で臨床研究会なるものを作ったんですが
そこで使ってみようかなぁ・・・
患者さんに渡して書かせるだけでいけそうですもんねぇ。。。
結構簡便かも知れない。。。
僕もとりあえず、患者さんに渡して腰痛患者症例を集めようかなと。
この質問用紙は、それぞれの質問で、どの筋肉が悪くなっているか推定するものと思いますが、同じ筋肉に対する質問が重複していたり、何よりも「これでイエスなら、どこが悪い」というのが記載されていないのも問題ですね。

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