世界のレストランコミュの靄かかる港の白ワイン（パレルモ／シシリア島／イタリア）

国内線とヨーロッパ域内便を中心に発着するミラノのリナーテ空港から約1時間半。眼下に薄茶色の肌を露にした大地が見えてくると、そこはシシリア島だ。
シシリアン・マフィアと戦い殺された2人の検事の名を冠した空港にランディングをすると、機内に拍手喝采が起こる。着陸と同時の拍手は何度か体験したが、すべてイタリアの空港でのことだった。ホントにここの国の人は意味不明です。特に南。
さらに不可解なのは、一緒に旅をしたミラノマダムとタクシー運転手のしゃべり。
マダムがパレルモ市内に向かうタクシーの助手席に座る。運転手に行き先をつげる。返事をする運転手。また返事をするマダム。また返事を・・・と、ホテルに着くまでの30分間、初対面同士のしゃべりは止むことがなかった。
それからシシリア人。いくらクラクションを鳴らしても、赤信号は青にならないことを覚えなさい。

さて、今回はホテル・ヴィラ・イヒェアのカフェ。
富豪フローリオ家の邸宅が改装されたこのホテルのカフェからは、パレルモ湾のハーバーと遠くの山々が一望できる。
眺めの良いホテルカフェとしては、カルカッソンヌ（仏）のオテル・ド・ラ・シテに勝り、ケープタウンのRadisson SASにちょっと劣るくらいだろうか。
キリッと冷えたシシリアの白ワインでも飲みながらのんびりするのが良い。市内からはちょっと遠いのでタクシーを利用。

最後にシシリアの役人たち。まだ午後3時なのに突然「おつかれー」と言って家に帰るのはやめてくれ。さんざんしゃべり倒したくせに。まだオレの話は終わってなかった。

＜死ぬまでに行って欲しい度＞
★★☆☆☆
※ 港の見えるカフェなんて世界中にあるでしょうから、ここを目的にパレルモへ行くことはないと思います。ただし、パレルモへお越しの際は是非。

＜写真＞
・ホテルのカフェからの眺め
・ホテル外観
・他にいい写真がなかったのでホテルのプール

＜ホテルのサイト＞
http://www.cormorano.net/sgas/villaigiea/