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トーマス・マンコミュの作家としてのトーマスマン 雑記

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トーマスマンについて思ったことをなんでも書きたいと思います。

死後妻のカーチャがこんなことを言ってました。
「魔の山を書いてるときは病理学者、そんな本ばかり読む。ヨセフとときは考古学者、ファウスト博士の時は音楽学学者でまたそんな本が図書室一室分くらいそる。
そして、最後に FIN と原稿に書いた瞬間、そこから得た知識のすべてを忘れるのです」

理由はわかりませんがぼくはこの話には感動しました。
これは別にマンが歴史や学問体系を復元していたわkではなく、その土壌というか土台をつくるために必要としただけ、それにしては膨大ですが。
そしてその土台の上には物語が見事に乗っかっていてマンの卓越した小説になるわけですね。

死ぬ前の計画として ルター を題材にした戯曲をかくというのがあったそうですが、その場合はまたルターや宗教改革の本で図書館ができるくらいになったのでしょうね。

コメント(7)

ぼくたちもたくさんの本を噛みくだくだけの歯を、ぜひとも持ちたいものです。
「ファウスト博士の成立」がありますが「ヨセフの成立」「魔の山の成立」とかあったら面白でしょうね。
ぼくはマンの最初に読んだのはトーニオクレーガーでしたが、最初に夢中になったのは評論集でした。
・ゲーテとトルストイ
・ドン・キホーテとともに海を渡る
・ゲーテファンタジー
・シラー・シュトルム・チェーホフ・ワーグナーの苦悩と偉大
などなどどれもとても面白かったし、ゲーテ観やトルストイ観はそのままマンから影響を受けています。
マンの評論は面白いですね。僕も『ゲーテとトルストイ』、『ドン・キホーテとともに海を渡る』、『ゲーテを語る』、『シラー試論』、『リヒャルト・ヴァーグナーの苦悩と偉大』、『フリードリヒと大同盟』、『芸術家と社会』などはとても面白く読み、本の読み方だけではなく、物の見方や考え方でも強い影響を受けたと思います。

ところで、『「魔の山」の成立』に相当するマンの評論は、『非政治的人間の考察』と『ドイツ共和国について』になると思います。特に『非政治的人間の考察』では、『魔の山』で展開されるセテムブリーニとナフタのポレミックの元ネタのような議論が大々的に展開されていて非常にスリリングです。デモクラシーへの「転向」前の保守的立場を堅持していたマンの筆鋒は硬質で鋭く、マンの評論でも最も攻撃的で、読んでいてなんだかヘヴィメタルでも聴いているような気分になります(笑)。

そして、マンのデモクラシーへの転向宣言である『ドイツ共和国について』 は、ノヴァーリス(ドイツ・ロマン派)とホイットマン(アメリカン・デモクラシー)をゲーテを媒介に結び付けようとするアクロバティックな話術が刺激的ですが、ここで語られている「愛」は『魔の山』のラストで予見されている「愛」のコメンタールにもなっていると思います。
>>[3] なるほど。元ネタ的な
。ぼくは偏見があって非政治的人間の考察は用んでいませんでした。ロマンロランが文化と文明に対する偉大なるたわごとと語ったのが大きいです。
そのあたりの評論軍は未知の世界なのでこれから楽しみたいと思います。
批評家としてのマン。あのドンキホテーテとともに海を渡る の船の公開は作り話とのことですね。
批評のために舞台設定しただけだと話で、ほんとにその卓越した手法は驚くばかりです
トーマスマンが執筆の時にスーツに着替えて九時から一時まで四時間勤勉に万年筆で太く強く原稿を書いてた話が好きです。まさに職人ですね。彼自身、ドイツ職人気質と地中海精神の合体したものが自分であると言ってます。たしかファウスト博士の中でも語り手のつぁいとぶロームに自分はラテン軍の一員であると言わせています。地中海精神、ドイツ人にとってそれは・・・・・
選べばれし人を読もうと思っています。
最初の50ページくらい読みました。
もうこの作品のあたりになると超絶名人ですね。
ファウスト博士の中の音楽の紹介。

文学を詩と小説に読みふけり、また同様に楽譜に熱中するアードリアーン。楽譜とはもう一つの言語なのかもしれまえん。魔術的ですね。詩も実は。言葉そのものが魔術的ですが文字と言葉の関係はだれもがそのまま体験するから魔術的要素は減り、しかし文学読書は深みを味わう秘儀となりました。
音楽はもっと秘儀がわかりやすいものなのかと思います。

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