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台湾の国連加盟を断固支持するコミュの宣伝戦で日本政府を利用せよー日本から見た台湾の国連加盟戦略(下)

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以下は九月七日、台湾連合国協進会(台湾国連協進会)東京分会主催の講演会で行った講演「台湾の国連加盟の戦略について」の要点筆記である。

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■プロ野球観戦に似る台湾人の運動

台湾正名運動であれ選挙運動であれ、台湾を守るための台湾人の本土派運動では、数十万人規模のデモが繰り出されるなど、いつも迫力があって感動的であり、とても日本人には真似ができないものがある。しかし台湾を愛する日本人としてここでは敢えて意見を言いたい。

プロ野球の観客は贔屓のチームを必死に応援し、勝てば我がことのように喜ぶ。だが自分は一緒に戦っている気持ちではあっても、実際には声援を送っているだけだ。そのチームが負けても何もできないし、チームが解散すればそれですべておしまいだ。それと同じように台湾人の運動でも、一人のリーダー、一つの政党に頼るだけの他力本願ぶりがとても目立つように感じる。

昨年、陳水扁が台湾名義で国連加盟の申請を行うと言ったら、有権者の七割もが支持し、公民投票をやると言ったら、多くがそのキャンペーンに乗っかった。しかし総統選挙で民進党が敗れると、支持者はすべてを失ったかのように意気消沈し、公民投票などに至っては、すっかり忘れ去ってしまったかのようにも見える。選挙や公民投票で敗北したからこそ、今まで以上にがんばらなくてはならないはずなのにである。

日本でも日本を守る運動はたくさんあり、安倍首相の登場でずいぶんと活気付いたこともあったが、安倍退陣後も運動は続いているし、むしろ次の福田首相への失望で、運動がますます精鋭化した面もある。

そうした中で国連加盟の運動を黙々と継続する台湾聯合国協進会の各位には心から敬意を表したい。そして今後運動を拡大して行く上で、こうした台湾人の特性には注意されるよう求めたい。

■つねに「国連加盟」のスローガンが不可欠だ

それでも八月三十日に台北で盛大に行われた三十万人デモでは、久しぶりに元気な台湾人の姿を見ることができた。その日、若い人が多かったのは、これまでの台湾人アイデンティティ政策の成果だろう。あの世代には、ぜひとも国連加盟がいかに重要であるかを伝え、運動に引き込むべきだろう。

あの日のデモでは「主権を護れ」がスローガンだったが、そこに「国連加盟を」もあればよかった。今後も「正名」「制憲」「建国」が叫ばれるだろうが、「国連加盟」も忘れてはなるまい。中国の脅威を前に制憲や建国を目指すには、どうしても世界から、主権国家として支持を受けなければならないからだ。そこで「国連加盟ができなければ主権は護れない」と啓蒙し、運動を拡大するべきだと考える。

■馬英九政権は国連加盟に反対している

ところで国連加盟の声を世界に伝える運動の最大の障害は、中国ではなく国民党だ。馬英九は「台湾名義での国連加盟申請」はおろか、「中華民国名義での国連復帰申請」すら放棄した。そして自ら国家主権を放棄するかのように「国連の専門機関へのオブザーバー参加」だけを訴えることにした。中国を困らせないようにするためにだ。

もちろんそれについても、誰もが予測したとおりに中国の国連大使は「台湾には資格はない」と反対表明をしている。そして「台湾のことは、台湾と中国とで相談して決める」とも。中国がそう言う以上、馬英九は今後もそれに従って行くのだろうか。このような中国主導で台湾問題を解決しようとする動きに、米国も非常に警戒し始めている。

馬英九ら国民党政権は、頭では国連への加盟(あるいは復帰)を望んでいるのだろうが、中国とのトラブルを避けるため、すでに体は別の方向に向かっている。ここではっきりと見定めるべきは、彼らが明らかに台湾の国連加盟に反対する立場に立っていると言うことだ。

■国民党支持層を取り込むべき

政府自らが敵国の言いなりとなり、進んで国家主権を捨て去ろうとしているのだ。このことの重大さを、台湾国民にははっきりと認識させなければならない。

だがその一方で、国民党の勢力を国連加盟運動の仲間に引き込むことも不可欠だ。なぜならブルーとグリーンで国論が二分され、両陣営が激しく対立している限り、国連加盟を希望する台湾人の声を世界に発信するなどできないばかりか、妨害を受けるだけだからだ。そこで国民党内の台湾人勢力を取り込むため、感情的で無意味な対立などは解消すべきだ。陳水扁擁護も無駄である。対立を深めて中国を喜ばせるだけだ。

まずは国民党支持の有権者も参加できる超党派の運動作りが必要だ。国民党は昨年、国連加盟を望む世論に配慮して公民投票に反対できなかった。そこで再び加盟希望を求める世論が広がれば、党内の台湾人立法委員も無視できなくなるだろう。

そもそも国民党全体が国家主権放棄の方向へ行ってしまったなら、台湾は亡国の危機に陥ることになる。国連加盟に賛成か否かで国民党が内部分裂する流れが生まれればいいのだが。

■日本に「一つの中国」を否定させろ

国内工作の一方で、対外宣伝戦で、ます利用するべきが日本政府だ。中国の宣伝する「一つの中国」の理論は「日本は戦後台湾を中国に返還した。だから台湾は中国の領土だ」(日本が台湾を中華民国に割譲し、中華民国滅亡後は中華人民共和国が継承した)と言うものだが、史実は、日本はサンフランシスコ講和条約に則り、台湾をどこの国にも割譲することなく放棄しただけである。たしかに中華民国は台湾を支配したが、あれは勝手に台湾へ入り込んできただけだ。

そこで日本政府さえ何かの機会に「我が国は台湾を中国に返還したことはない」と証言すれば、国際社会は「一つの中国」の宣伝が嘘であることを知り、台湾に国連加盟の資格があることに気がつくことになるだろう。

日本政府は中国を恐れ、公の場ではその史実を証言しないが、外務省なりに個人的に問い合わせると、「台湾返還はない」とちゃんと認めるのだ。そこで誰が証言を要求するかだが、それは日本人だけがやるのではなく、まず台湾で台湾人が、あるいは日本で在日台湾人が、「日本政府は真実を世界に語れ」との真相証言の要求運動を起こす必要がある。

運動は大きければ大きいほどいい。そして日本政府が証言拒否と言う異常な態度に出れば、内外の注目を集めるチャンスが到来する。やがて日本の世論も「なぜ日本は中国を恐れて史実を隠すのか」と事の重大さを認識し、支持を示して行くことになるはずだ。

■日本人もともに立ち上がるはずだ

ここで台湾人に伝えたいのは、反中国の気運が高まる中、日本人は台湾のために喜んで立ち上がるだろうと言うことだ。たとえば四月、長野の聖火リレー抗議の現場で、台湾人が中国人群集に対し、「台湾は中国ではない」と叫ぶと、日本人からは大歓声が起こったし、チベット、ウイグル支援のデモでも「台湾」への応援の声はとても大きかった。それほど日本人は台湾が大好きなのだ。だから台湾人が日本政府に対して立ち上がれば、日本人もきっと支援に回る。

日本政府は真相を隠しきれるものではないし、実際に過去にわずかながらも言及したことがある。なぜか台湾ではあまり関心を持たれなかったが、昨年八月に国連の潘基文事務総長が、中国の主張どおりに「国連は『一つの中国』の立場だ」などと発言した際、安倍政権はそれでは台湾だけでなく日本の安全も危ないと判断したのだろう、日本政府としては珍しく「台湾の地位認定の解釈が不適切」との抗議を行い、「日本はサンフランシスコ講和条約で台湾を放棄したが、どこに帰属すべきかは言うべき立場でない」と言っているのだ。

だから今後はもう少し明確に、「放棄はしたが中国には返還はしていない」として、「一つの中国」の宣伝を否定させればいい。できることなら「台湾には国連加盟の資格がある」とまで言わせたい。

台湾人もまた、多くは「日本は台湾を中華民国に返還した」と信じきっている。だから日本に対する要求運動は、同時に台湾人に対する「一つの中国」を否定する、非常に重要な啓蒙運動ともなる。

台湾人のご健闘を祈りたい。

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