でもどうしても手料理が食べたくなった時は「かなこ」にメールをする。
とりあえず彼女のポトフは最強なのだ。
かなことは友達が週末にplayしてる青山の曼陀羅ってゆうクラブで出逢ったんだけど、いつアドレスを交換したのかいつの間にか彼女からメールが頻繁にくるようになった。
たまに家に来て料理を作ってくれて、その後決まってsexをする。
僕はずっとgive and takeの関係だと思っていた。
僕は手料理が食べたいし、彼女は僕とsexがしたい。
でもこないだ風邪をひいた時に洗濯から掃除まで色々やってくれ、お礼を言うと「彼女なんだから当たり前でしょ」って言われたから、あー付き合ってたんだって思ったんだ。
別に遊びでとか暇つぶしで一緒にいるつもりはない。もちろん彼女の事はそれなりに好きだったし、かわいかった。
ただ彼女の話はつまらない。
海外セレブのゴシップ話、最近買ったなんとかってゆうブランドの服の話、クリスマスに行きたいレストランの話、友達の彼氏がすっごい優しい話、あとはなんだっけ?よく覚えていない。
そんな話よりおととい見た映画の話、こないだけんすけがやらかした会社でのミス(あれは笑ったなぁ)、今日の昼に発見したブリトーの新しい味のこと、今読んでる本の話、最近やっと買った「犬式」のalbumについて、最近日に日に冬の匂いが増してきたということ、どうして人は髪の毛を触られると安心するのか、なぜタコは足が8本でイカは10本なのか、宇宙はどこからが始まりでどこまでが終わりなのか、そんな話を永延としていたいんだ。
give and takeの関係ならさほど気にならない。だって、僕が相手から料理やら掃除やらなにやらを求める代わりに僕は何かを与えなきゃいけない訳で、それにはもちろんsexだとか興味のない相手の話を相手が気持ちよく話せるように聞く事も入っている。ただ彼女となると話は別だ。そこそこかわいい女と都合がいい時間にあって、お互いあまり深く干渉せず「はい、さよなら またこんど」とはいかないのだ。