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詩を書くのが好きな人コミュの《返詩で繋ぐ詩集》

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前の方の詩をしっかり読んで、
詩の「内容」や「形式」等に沿った
返詩をして下さい。
当然、題は、元の詩の題と違って結構です。投稿の詩には必ず題名を添えて下さい)

〜〜例〜〜
『誕生』(元の詩)
愛のひかりを余すことなく全身に浴び
あなたは生きて行きなさい
そしてまた、あなたの愛を注ぐのです

『絆』(返詩)
ありがとう、
大好きなパパとママでいてくれて
本当に、ありがとう
〜〜〜〜

元の詩が難解な場合は詩文中の言葉をピックアップしてイメージを膨らませてください。

コメント(224)

>>[184]



この世界は死んだのだ
すべては灰と化し
残されたものは悲しみだけ

この世界は滅んだのだ
すべては幻と化し
失ったのは多くの希望

老人はいくつもの言葉を拾った
たくさんの文字を綴ったとこで
世界はあまりに無知だった

詩人はいくつもの涙を流した
死にゆく者の苦しみを
変わりゆく世界の儚さを


この世界は死んだのだ
それでも老人は願った
明日の太陽が
今日よりも美しくあることを






誰かがもし死を選ぶというなら
止めはしない

歯を食いしばってまで
生きていかなくてはならない程
貴方の人生に価値は無い

誰かが悲しみの底に沈んでいたとしても
慰める言葉は知らない
おこがましくも誰かを救おうなどと
他人に何が出来ると言うのか

滅び行く世界を傍観するなら
止めはしない

耽美な絶望に浸って
自らの内に沈むがいい
扉を開くのも閉ざすのも
叩き壊すのも全て自由だ

ただ道端に咲く花の色を
私は誰かに伝えたいのだ
夜明けの水平線の煌めきを
彼等に託したいのだ
血液に混ざる極彩色の興奮を
彼女の胎内に放ちたいのだ
私の愛する音楽を
貴方に聴かせたいのだ

今の今の今に
答えなど求めてはいない

ただただ飢えている
私自身の乾きを癒したいだけだ




トピック復活の投稿、ありがとうございます。

また宜しくお願いします。

返詩させていただきます。

−−−−−−−

『赤く』


生きる
と、
近づくがまだ遠い無を少しだけ見やり
端が見えそうで見えないエリアに
クレパスの残りかすで描く

黒だけがこんなにもチビている

見て見ぬふりをしていたものは
さほど恐ろしほどでもなく
そこらじゅうカラカラと転がっている
赤や黄や青もいつかすべてとけて
白い光になる

ただ、愛おしい人よ
私の赤を浴びて輝いてくれ
永遠というこの時の途上で
いつまでも
眩しく輝いていてくれ






祈りを込めて
何度でも言う

…詩人たち
…どうか言葉を


極々小さな島国の
ちっぽけな歴史が
また変わろうとしている

たかだか百年に
届くか届かないか
生涯に如何程の価値があるか

幾つもの灯火が
幾多の墓標の上に
儚い影を揺らせている

時の流れは無限のようでもあり
刹那のようにも感じる


生まれてから一度も
空を見上げずに過ごした人が存た

雨が何処から落ちてくるのか
その人は知らなかった

流星も虹も
太陽も月も

その人は知らなかった
見上げれば空はその人の上に在った

その人はじっと前を向いて
自分の道を辿り続けた
どれ程の道のりを歩いたのか
その人は知らなかった


ずっと空だけを見ていた
滞ることなく
雲は自在に形を変え
夜明けから日暮れまで
そして夜の闇でさへ
一瞬たりとも
同じ色はなかった


何も求めず
何も聴かず
何も疑わず
何も抗わず
聖人は悟りの内に
魂を井戸に沈めたのだった


祈りを込めて
何度でも言う

貴方の世界は
どんな形をしているのだろう

…詩人たち
貴方はいつ言葉を憶えただろう

私の暮らすこの惑星は
どんな色をしているのだろう

河原の石を数えながら
やがて眠るのだろう
やがて目覚めるのだろう







>>[188]



“祈り”は自分が祈りであることを
ふとある日やめたのだ

それは世界を
絶望にも
希望にも
変えることが出来た

人々は
色が変わりゆく世界を
ただただ眺めていた
ある時は暗黒を
ある時は安らぎを
世界はいくつもの顔を持った


ある人は
手の中に“夢”を描いた
それはとても小さくて
それはとても大きいものだった

そこにあるものは
ほんの小さな“祈り”の光だ








僕たちは天使だった
誰もが幼い頃

ただ微笑んでいればよかった
ただ泣いていればよかった

僕たちは誰もが光で
未来の可能性を繋ぐ存在だ

全ての子供たちは希望である

誰もが幼い頃
僕たちは天使だった




生きると云う

アナタは生きろと
自分を追い立てる

きっと世界は
生き抜いた者たちのモノでしょう

昨日も空爆があって
日本は平和の為に
兵器を売り始めたらしい

テロリストの刃が
日の丸に向けられましたね

世界を滅ぼすのは
私達かも知れません

信じるコトの意味を教えて欲しい

私達はどうしたら
本当の愛を知ることが出来るのでしょう?

世界が軋む
足音が聞こえる


『五月蝿』
この度の日本の情勢に関しましては
甚だ 遺憾、遺憾であります

国がだんだんと喰われていく
金がエライやつに流れていく
信実は見えません
目を凝らしても都会の夜空に星は見えません

私は天才で その上若さもある
自他の醜さうつくしさ
嫌いじゃないけど大嫌い
今食べたジャンクな奴等は今頃腹の中でどんな悪さをしているかしら
ひまをつぶしてくれてありがとう

生まれた瞬間から死に向かう
産声がどんなにかなしいか知れないことを
幼児の無邪気さに忘れてしまう
君が笑うなら僕も笑うさと

命は続いていく

国が死のうと、私が死のうと、親が死のうと、核爆弾で大勢死のうと

キライなキライな死が、別に遠くもない。

人には長生きを無責任に祈ってみても

記憶なんてはかないもので

あとは幼児に還るばかり

君が笑うなら僕も笑うさ



ささいな笑顔の連鎖でいい。ただ今それがあれば。

そんな繰り返しの日々です。


世界でも比較的幸せな、救われてる、そんな日々です…
《波紋》


自分自身を知らなくて
どうして他者を知ることができるのか

自分自身で歩けなくて
どうして他者に歩き方を教えることができるのか

自分自身を喜ばせるとができなくて
どうして他者を喜ばせることができるのか

自分自身を豊かにできなくて
どうして他者に豊かさを教えられるのか

自分自身を愛せなくて
どうして他者を愛せることができるのか

自分自身の平和を願えなくて
どうして母国の
そして、世界の平和を願えるのか




この世界は
自分自身を中心に広がる大きな池

今その目に見えている景色は
あなたを中心にできた、大きな波紋


一人一人が中心の雫

雫が大切なことを知っていれば
その波紋は 美しく大きく広がる

雫(しずく)は
自分が
滴(しずく)であることに
気づいているのかも
知れない

表面張力も
浸透圧も
心得ているからこそ

あえて

知らない
気づかない体(てい)で

均衡を保つことに
つとめているのかも
知れない


冬の早朝
清少納言が
をんなであったように
紫式部も
をんなであった

どちらのをんなの
胸(こころ)にも

祈りのような
カナシイ雫

一興というには
あわれな 雫(はな)


『時の雫』


あれから どれくらい

時は 過ぎて

いったい いくつの

夢を見たのか


淀みなく 流れる

雫のような

清らかな 時を

重ねてきた


何も知らずに

かけがえのない 時が

瓶の時計の 砂の様に

零れ落ちた



放たれた 窓から

吹き込む 風は

嵐の 予感を

孕んでいた


何も 残せずに

白い闇の中で

僕等は 互いの色を

重ね合わす



揺れ続けていよう

ずっと

揺れ続けて

揺れ続けていよう

ずっと

揺れ続けて

揺れ続けていよう






ピンク色の花吹雪 舞い散った
あとの新緑と 青い空
熱がまだ無い 清い風
揺れる私は…

いつの間にか 私と並び
大空を揺れる 大きなあなた
二人 風と溶け合いながら
太陽の下で 流れてた

気が付けば 私の腕の中
小さな命が 跳ね回る
晴れの日も 雨の日も
重なり合って 流されて
仲良く泳ぐ 私たちは

そうよ 5月の鯉のぼり


遡れば 10年前
部活で出会った 私たち
卒業式に 勇気を出して
第二ボタンを いただいた
そこから始まる

あなたと
恋昇り
二人で育み
愛昇り

生まれた愛の結晶は
お茶目なわんぱく男の子

みんな自由に 風にのり
時々仲良く寄り添いあい
愛情深く絡まりあい
たまに 離れてみたりする

涙の雨の時もあり
怒った雷の時もあり
眩しい太陽の笑顔溢れるときもある

イイね 私たち
仲良し 親子の
鯉のぼり





『KOI-nobori』

【温もり】

芽生えは幼い笑顔から始まったね
夢から覚めて
現実の愛を紡ぐ
ひらりはらりふわり
ひらりはらりふわり
育まれた愛の結晶を
ひらりはらりふわり
ひらりはらりふわり
包み込んで
今日と言う日を過ごし
明日に向かって力を貯える
一人じゃない
温もりが勇気の源

『夜の虫』


砂漠の月のうすあかり
たより無い砂の上に
よるべを探してさまよえば
黒い丘を切ってあらわれる光に
まばたきもせず集まる虫たち
前に見た翅のもように安堵しながら
食いものも無い光に向かって
まぼろしに姿をうつし
夜ごと華麗に飛びまわる


無常



翼は虫をどこへ連れ去ったと思う?
青い身体をしていた虫を

翼は虫をどこへ連れ去ったと思う?
白い蜃気楼はもう消えた

翼は虫をどこへ連れ去ったと思う?
姫の喉を潤すために泣く奴隷

翼は虫をどこへ連れ去ったと思う?
砂漠の空では雨が盲ていく

翼は虫をどこへ連れ去ったと思う?
翼もいつか翼を捨てるだろうか?



題忘れてた。

「見知らぬ小道で食べるそいつ」


掘らないことを掘るドリルとか
飛ばないことを飛ぶ鳥とか
選べないことを選ぶ殉教者とか
読めないことを読む本とか
輝かないことを輝く星とか

とかとか
が
ドカドカ
単純な心にはいってきて
もう一度教習所で
アクセルとブレーキを
学びたいところだけど
心臓はアドリブ

バイキングは選びほうだいだけど
食べたいものは決まっていた

たいがい見知らぬ小道で
そいつをほおばってる

>>[203]

鳥が梢を揺さぶって、
(風がやたらと強いってのに)
羽をばたつかせて飛び立ったんだ
あっちやこっちから、そっちやあっちへね

あれは網を張ってるんだ、みんなして
罠をしかけてる
あるんだな、つかまえたいものがさ
(そうまでやってね)

森の小道を歩いたところで
目新しいものを見つけることは少ない
精々刺激のなさに踵を返したくなる程度、
とはいえ靴が泥土まみれときたもんだ
(さあ、どうする?)

とりあえず手近な石にこしかけて
一服するとしようかーーいや、いけない、
霞のように煙りを吐き出すとき、きっと

空が見える
巨大な木造のドームの高い天井を
フィルムのように雲が移動していて
ここがどこかを忘れちまいそうになる

ーー罠にかかってしまうのさ、まるごと

つかまえたいものをつかまえた時は
おおかたにおいて言葉がでない
よくあることさ

だからって
かすみを食ってるわけじゃない


>>[204]

全ての靴が置かれた玄関があるなら
どんな靴に
旅の話しを聞きたい?
泥土のついた靴が
コンクリートの森の冒険を語るかも

全ての食べものが人を通り
一緒くたに排泄された
巨大なトイレがあるなら
どんな戸を叩いて
秘密のレシピを聞きたい?
霞味のカレー カレー味の霞 微妙なところ

石垣が森の小道に繋がっていた
森の小道がこっそりとした広場に繋がっていた
こっそりとした広場がさっきの石垣に繋がっていた
さっきの石垣がコンビニに繋がっていた
コンビニが森の小道を歩いた靴に繋がっていた
それらが繋がっていたのは
僕らが繋がっていたからだ

鳥は自由じゃない
人の上にいる限り
人は自由じゃない
鳥の下にいる限り
そんなことはないかもしれない
窓を開ける、
僕らが繋がっていたからだ

絡み合う網、
もつれあう空、
百の答えがあるなら
答えは1つ
百の答えが繋がっているところってこと
それも
百の答えの1つ
それなら
答えは1つ
百の答えから1つを選ぶ人ってこと
そしたら
霞味の世界 世界味の霞
OLたちのダイエットにお薦め

空から逃げた鳥が
肩にとまったら
なんて言おう

どの靴も泥だらけだ

>>[205]

(昨夜は非常に冷えて、翌朝には雪が降るという予報もあった。結局、雪は降らなかったが、この非常な冷え込み、この寒さときたらーー非常な……、いや、そうだったろうか、はたして。むしろ、つねに冷え込み、且つ寒い時間がつづいてきたのではなかったかーーそうして、やはり雪は降ったのだ。降りに降り、積もったあげく凍りついた氷の時、氷河時に、私や私たちがいるーー。だからこそ、私は、私たちは暖をとりたかった。各々がいたるところで、寒冷の痛苦を分かち合う他者を求め、同時にかじかんだ手を開いて、そう、「手を開いて」、かざすことのできるひとつの火、火を活かす炉を欲したのだ。その炉をこそーー「詩」と名づけたとて誰も……誰も咎めはすまい。)

雲は水で薄められ、
濡れ鼠、そっくり。

びちゃびちゃいってるぜ、
風がそのうえを通るたんびに。

泥、はねちゃってるよ
羽、よごれちゃってる

「でも行くんさ」

泥って悪くないよ
サンズイに尼、水辺のシスター

つまり祈りとキスがある。
キスはわかんないけど。

ってことで羽についてるのは
汚れじゃなく、祝福。

柔らかい、金色の、
音楽。

そういう似非論理はおいといて
とにかく行こう、行くんさ

どうかしたら遠いどこかに忘れた
マンモスが息を吹き返すかもしれない

ぼくや、ぼくたちの記憶のなかで
鼻を長くして待っているかもしれない





>>[206]




春の陽気が 訪れつつあるとはいえ
まだ寒い 太陽の見えない夜明け前

凍てつく空気に
白い息を吐きながら
今日もまた あの場所へ向かう

初めて出会った あの展望台へ

あれから何年も経っていて
キミは既に ボクの隣にはいないけど
ボクの心には まだ
たくさんの思い出と
溢れんばかりの愛情と
少しの期待が 残っている

1人になってから
ボクの心は 冬景色
光も温かさも無く
この空気と同じように
凍てついているものだと思っていた

でも そうして
自分の心を守っていただけだった

氷の心の奥には まだあった
冬眠しているけど
寝息を立てている動物のように
キミに対する 純粋な想いが
ただそこに 眠っていた

それからは
キミのことを 思い出し
アルバムをめくっては 涙を流し
編んでくれたマフラーを抱きしめて
満足するまで
満足するまで
そうして過ごした

雪の間から フキノトウが顔を出した頃

ボクの心も動き始めた

『そろそろ 前を見たい』と


キミと出会って 告白もした
あの展望台は
誰もいない 貸し切り状態

目の前には
静かな紫色の空が広がっている

建物と雲海の広がる大きなキャンバスに
少しずつ 朝日が差し込み始めた

昇る太陽の光を 見つめながら
キミへの感謝と
サヨウナラを
心で叫んだ

まだ まだ ヨタつくだろうし
また 思い出してしまうかもしれないけど

この 明るい日差しと同じように
明るい明日があるだろう…と
きっとまた 温かな気持ちを
誰かと育めるだろう…と

とりあえず 信じてみよう…と

思いながら

思い出の展望台を
静かに降りていった

>>[207]

声は小さく大きく 大きく小さく
やむことなく 午前の
まだ涼しげな空気をふるわせ
小刻みな手つきで時間を切り刻む
その音のなかに空は広がり 空の下に道はのび
道のむこう 陽炎にぼやけたあたりから
ひとつの影が走ってくる
海の匂いと潮騒をつれて 破り捨てられた
日めくりカレンダーのむこうから
そんなことがあるもんか そんなことが
ある時、花は枯れ
ある時、道は分かれ
ぼくらは別れ それから
時は流れ流れた だから
そんなことがあるもんか そんなことが
ひとりの男の背中が
影に向かって走ってゆく 嬉しそうににやけた顔で
ぼくは彼を知っている
そんなことがあるもんか そんなことが
おお かえらない季節の熱さ!
蝉は夏の眩しさをいっそう膨張させる
(さあ、行っておいで どこまででも)
二つの影が 陽炎のなかに溶け
道はもう見えず その上の空も消えた
高いドームの青い天井から意地の悪い
太陽の大笑いが聞えてくる
こんなこともあるもんさ 
あるもんか あるもんさ




[209]

揺れ動く陽炎を
冷たい風が吹き抜ける

揺れて落ちる
真っ赤な木漏れ日の欠片と
老いさらばえて夜を待つ老木

吹雪をじっと耐えたその先には
また陽が昇ることもあるのだろうか
静けさに満ちた星空にそっと祈る

巡る季節 留まらぬ命の巡りの中に
老木の祈りが 数千年の彼方の星空に届くなら
移ろいゆく季節の中

夢や
希望や
願いを

泡沫に抱くも悪くないだろう
>>[210]、雪さん


「待つ」

まだか、と電信柱のひとつが言った。
もう朝だ、と別のひとつが言った。
来ないのか、とひとつが不安を洩らした。
焦るな、焦るな、とまた別のひとつが焦りを隠した。
他のみなは黙っていた。
みなが待っていた。
空は薄雲の微笑を浮かべ聞いていた。
雑木林が予感の風にふるえ、
いっせいにグランドの方を向いた。
一羽の鶫が躍り上がり、高く叫んだ。
「来るよ!」
白銀の光がグランドをまんべんなく照らした。
電信柱のかがやく歓びは天高く広がった。
誰もが待っていたのだった。
朝を。
>>[211]



『ああ!! ついにこの時が来たのよ!!』


遠くから声が聞こえる

一体 どれくらい眠っていただろうか

深い深い闇の底
道も明かりも無い中を
たくさん たくさん
歩き回っていたような気がする

何時間 何日 何カ月 何年
それすらも 分からない

あれだけ 見知らぬ世界へ
行きたがっていたのに

あれだけ 見慣れた景色から
離れたがっていたのに

あれだけ一人に
なりたかったのに

不思議なモノだ

いざ その中に入ると
不安と恐怖と
あと 孤独で
ずっと ずっと
出口を探して歩き回っていた

どれくらい経ったのだろうか

ある時 小さな光が
うんと遠くに見えて

それからは 早かった

明るい光が勢いよく
自分に向かって飛び込んでくる

『目覚めの時』

久しぶりの 色のある景色

と 人の影

この目に入ってきたのは

あの時 怒鳴りあった
あの時 罵倒した
あの時 冷たくあしらってきた

あの時 出て行けと言った

みんなの 安堵の笑顔

少し 年をとった気がする
頭が禿げ上がった お父さん
白髪が増えた お母さん
痩せこけた お姉ちゃん

「おかえりなさい」

温かい涙と 温かい声が
僕の上から 降り注ぐ

「ただいま」

僕の頰にも 温かい雫

本当に
本当に
戻って来れて 良かった

僕は 目覚めて

…良かった

[212]

大切な言葉も些細な言葉も
ちゃんと伝えたいね

言わなくても解る
照れ臭い 恥ずかしい
なんて考えはワガママなんだよね

当たり前の言葉
ちゃんと言えてるかな

ありがとう ごめんね
ただいま おかえり…etc

それぞれちゃんと語源があって
意味があって
誰かと交換しあって完結するんだよね

未完のままの言葉があるなら
まだ間に合うのなら
どうかちゃんと完結してあげて

さようなら サヨウナラ
左様なら…







組み立ててゆく
小さな歯痒い羅列

受け止めたのは誰でもない
変に偏った思い込みに
加減を失った胸の中

呟くと滞るなんて
運の悪いスイッチだ

言葉には気をつけてたんだよ
喜んでくれると期待を込めてね

こんなもんって
崩しても尚更な
危うい言葉の組子細工





[215]

言葉にしようとすると
上手く言えずに伝えきれなくて

文字にすると無駄が多すぎて
また伝えきれない

もしも言語がなかったら
私はあなたにどう伝えるだろう

贈り物もきっと足りない
絵で描けば少しは伝わるかな

もしも抱きしめることを許されるなら
思いの分だけ抱きしめるのに

あなたが痛がらないように

力一杯優しく抱きしめるのに

[216]

「抱擁」

狂ったように泣きながら
強く握った拳を振りおろした

狂ったモノを止めるために
同じように狂った

みんな泣いていた
出口をなくしかけていた

もういいよ、もう大丈夫だよ
そう言われて抱きしめられた

あの瞬間の力強い抱擁があったから
今 ぎこちなくとも生きていられる

抱きしめてくれてありがとう


[217]

『大事なものは すぐ傍に』




何もかも 上手くいかない
何もかも 失ってしまう
何もかも ダメになるばかり

悔しさとツラさで
無意識に握りしめてばかりの
何も掴めない 拳からは
ずっと 血が流れ落ちている

ただ 静かに
でも 離れることもなく
見守っていてくれていた
君が
僕を見て言った

『上手に生きようと
しなくて良いんだよ』と

僕の掌を
ユックリと広げながら
良い匂いのハンカチで
血を抑えてくれる
柔らかい 手
僕の大好きな 優しい手


そうだ 僕は
失ってなんかいなかった

ただ君を 守れる男に
なりたかっただけなんだ

だけど いつの間にか
完璧にカッコ良いとこ
見せたくなってしまって
無理して 変に追い込んで

空回ってばかりの状況に
イライラしたり
落ち込んだり

何やってるんだろう


僕は君を 強く抱き締めた

本当の意味で
大好きな人を守れるヤツになろうと

心の中で 静かに誓った

[218]

『ハンカチ』


お母さんがね、

「女の子は、ちゃんとハンカチもちなさい」

っていつも言うよ。

でもね、
言われなくてもちゃんと持つよ。
だって
いいにおいだもん。

ハンカチに顔をつけたら
お母さんの柔らかい手で
ほっぺを包んでもらってるみたい。

お父さんが言ってたよ。
お母さんの手はね、

『世界中で一番強い手なんだよ』

って、
何でって聞いても笑って教えてくれないの。
>[219]


『世界中で一番強い手』



身体が弱いボクのお母さんは
病院のベッドの中

ボクがお見舞いに行くと
身体を起こして
いつもボクを撫でてくる

そして
「お母さん 弱くてゴメンね」と
必ず一回は 謝ってくる

ボクはその度に言うんだ

「ボクを生んで 育ててくれた
お母さんのこの手が
世界中で一番強いんだ!」
と
撫でた手を握る


明日は小学校の卒業式

入学式には お母さん
元気になっているとイイなぁー


>>[220]

お前のためと
頑張ったつもりだったけど
世間知らずのわがままだったねえ
こんなだらしない私を
世界一の言葉で励ましてくれる
ありがとう
私の息子で居てくれて
ありがとう
私の元に生まれてきてくれて


『絆』
>「221」

「言の葉」

貴女は無知で世間知らずだったけれど
私の為にと一生懸命働いてくれた
自分の事など省みず、着る洋服も、美容室も行かずに

貴方に言うよ
「大好きだよ。貴方と生きて来れて。貴女を誇りに思うよ。」

…なんて、ちょっと照れくさいかな
>>[222]


「あなたと生きたい」


一度手を離してしまったの

もしかしたら運命じゃなかったのかとか

当時の私は
アレコレと自分の中で
理由をつけようとしていたけど

ホントは
自分の事で精一杯だっただけなの

脆く崩れた心の修理に
何年もかかってしまった

病ませてしまった精神は
ナカナカ正常にならなかったから

あなたに迷惑かけたくなくて
こちらから連絡をとらなくなった

あなたはもともと
電話もメールも苦手だったから
何年も疎遠になった


そんな私たちを
神様がまた 結びつけてくれた

6年ぶりに
また時間が交わった私たち

かけがえのないあなた

なんだかんだ私のワガママを聞く
優しいあなた

小学生の反抗期のような
小生意気なことを言う
可愛らしいあなた

愛おしい気持ちが
どんどん溢れていく


私たちはまだ
深い関係ではないけれど

これだけは言える

もう二度と 離れたくない

例え どんな関係だったとしても

あなたと この世を

生きてきたい…

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