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ジュゴンを広める会コミュのジュゴン100メートルリレー2

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というわけで二戦目突入。
今回はマジでジュゴン本人に肉薄していくつもりだから覚悟しやがれよコラァ!
とこの前やっと三度目のジュゴンとの面会に成功したジュゴン初心者が言ってみる。



ペシミスト。
中二病。
全くもって考えられないほどのうのうと生存する生物がこの現代病に冒されたときに発現するものとは何であろうか?
考察など全くの野暮であろう。
それはギアスやスタンドなどの特殊能力など無化にするほどの実に単純な機構の完成である。

そう、

ジュゴンである。


大学の教授が生徒のレポートにけちをつける時の言い訳としてこのような言葉を発する場面に出くわしたことがある。

「君の常識は世界の常識ではないんですよ」

この一言を思い起こすたびにこう反論したくなったものである。

「しかし、ジュゴンの成分はペシミストと中二病という主人公要素を無職の大学生に注入したものですよね?」

きっとジュゴンを知る教授はこう答えるのである。

「それはナトリウムに塩素を反応させれば塩化ナトリウムになるようなものだよ」

しかし如何せんこの世でこのネタの通じる教授は経済だったか経営学部に存在の可能性があるのみであった。そう、そこには可能性と山と校舎と数千を超える学徒とグラウンドに加えて汗をかきながら真夏の日光の下で天国にも続くかと思える階段を登っていくジュゴンしかいなかったのだ。

この時点で彼の存在の特異を知るものは『ジュゴンを広める会』のメンバーくらいなものであった。

コメント(9)

塗りつぶされた漆黒の中に、ぼんやりと明かりが見える。

どこかの隙間から洩れた光とともに細々とした声が聞こえる。

「・・・・は・・・異常ありません。」

「・・・なら、・・・・を2013番に。」

その声を頼りに歩みを進めた。

宵闇が深まる頃だった。

自分が酔いに任せて、迷い込んだ建物には、

確か、

ゴッッ!!

鈍い衝撃を覚えた。

じゅ・・ご・・ん・・を・・ひ・・r

目の前が真白に染まっていく。

「ジュゴン、起動します。」

灯りの中からは女性の声が響いていた。
『そうか…第一次起動実験は成功か…』

「はい。誤差も予測の範囲内です。しかし…」

『すでに報告書は読んだ…あれの処分については彼に任せるとしよう…』

「彼ですか…しかし…」

『彼は性格に問題はあるが優秀な人間だよ、巻き込まれた人間には同情するがね…それより、ほかに報告することがあるのではないかね?』

「ドクターが例の実験を前倒しで行いたいと…」

『またドクターかね…国が一つ傾くぞ…』

『しかし、ドクターなくしてジュゴンの完成はあり得ん』

『それについてはこちらで一考しよう。』

『ジュゴンの開発と円滑な運用が君の責務だ。』

『そのために君に    を預けてあるのだからな』

『ジュゴンなくして我等に未来は無い。』

『左様。我等に残された時間はあと僅か…』

『オペレーションジュゴンは我等の悲願、そのための君、そのための   だ。』

「わかっております。総ては    の御心のままに」
「…という夢を見たんだ。」

と朝から開口一番、挨拶もなしに、話始めた廣末はそこで話を区切った。

「で?」

長々と話を聞いてうんざりとした様子の尾崎が先を促した。無理もないだろう。誰しもが陰鬱とした気分になる休み明け。しかも長いゴールデンウィークが終わり、普通の人ならその休みに過ごした内容を語るところを、昨日見たどうでも良い夢の話をされるのだから余計たちが悪い。

「あ…それでさ……」

そうしてまた廣末は話を続けいく。尾崎は思う。どうしてこうも自分は友達付き合いが悪いのだろうか。普通ならもっと興味を持って聞いてやれるのに。尾崎は何でも悪く考える癖がある。今回の件でもまるで自分に非があるかのように考えるのだった。

でも、と思うのだ。尾崎はその夢の中に自分はどんな立場にいるのだろうと。きっと碌な役じゃないと自嘲する。

そうして、尾崎は自らを思考の海に沈めていくのだった。
やがて一限目の地理の先生が入って来て廣末との不毛な会話が終わった。

はぁと溜め息をつきながら尾崎は教科書の他にある書類を鞄から取り出す。こんなときは気分転換だ。地理の先生はあまり見回らないからちょうどいい。

『JYUGON計画』と銘打たれたその計画書を尾崎は注意深く目を通していく。頁が進む毎にその表情が険しくなる。ふと口から出てきた言葉も苦しげだった。

「この計画は悪魔のやることだ…」
実は誇大妄想だった。
悪魔的やもしれない。確かに悪魔的だがJUGON計画はピンポンダッシュ並の手順しかかからないお子様ランチ、否、チキンライス程度の難易度であった。

しかし、皆様お気付きだろうか。年齢とは確実に一歩一歩と、ある種の物事を難しくする。

我々がお子様ランチを頼むのは確実に危ない状態であろう。純粋な状態とは、無垢とは幼少に赦された信仰である。原罪しか背負わぬややこの持ち物だ。余罪を背負う私達にはお子様ランチは毒薬である。無垢は毒であるのだ。

さて、JUGON計画はなんであらろうか。

端的にいってしまえば卑劣極まりない誘拐計画であった。

端的にいってしまえばいたいけない少女を誘拐してしまうのだった。

そしてその後が真に悪魔的だった。

何を君はSMプレイを思い描いているのだ?

尾崎にその度胸があると?

あるはずなかろう。

尾崎はペシミストな癖に情に棹さしまくりなので、少女のご両親の気持ちになりきっている。

嗚呼、彼女のご両親は悲しみに胸を掻きむしり、その胸をリンパ液で数学の女教員A・Mの化粧ばりの厚さのカーペットを濡らし、瞳を腫らす涙は教頭の頭を見てさえ、霞んでしまったそれは戻らないだろう…

だが、だからこそ計画は曲げられない。

尾崎は屹然と顔を上げた。それはやはり少し情けない顔だった。
尾崎と廣末はいつも通り、適当に授業を聞き、適当に飯を食い、だらだらと午後の授業を受けていた

「だからぁ、この問題はぁ、この定理でですねぇ……」

相変わらず青澤の授業は眠気を誘う。書いてる文字は象形文字にすらなっていない。
日頃見かけとは裏腹に真面目にノートを取る廣末でさえ夢の中だ…まったく、あのおやじは催眠術でも使っているのか?みろ、最前列の交野まで爆睡じゃ…

ふいに瞼が重くなる。

気がつくと眠っていないのは尾崎ただ一人だった。
だから言わんこっちゃない、おのおやじももうちょっとまともな授業を……ちょっとまて、いくら自己満足で授業をする青澤とはいえ、全員寝ているのに小言すら言わないなんてこ





唐突に尾崎の思考が途切れる







あるはずのない幻想




目に見えるはずのない真実




己のみが知る情景




未だ存在しないはずの慟哭




力なく項垂れる 幾多の亡骸




日の目を見ることなく 葬られるはずだった地獄




それが確かに




目の前に広がっていた



「東部戦線異状なし!」

意味不明の寝言を大音量で叫び、尾崎がおきたのは、何たることか、青澤の授業は終わり、休憩時間に入っていた。

当然、皆が皆、各々の好むをもって休息を、学園という異常空間においての自身のためだけのオアシスを形成している訳だから、尾崎の魂の叫びはまさに瓦解の断末魔であった。

全員が引いた。廣末を含めて。

あ、
おわた。

実際こんな言葉が尾崎の頭を掠めて、低空飛行気味の学園生活がついに水面下に向かっていくことに気付いた。
「やれやれ、アイツは全く…」

文化祭などの行事の時よりもよっぽど心を一つにしているであろうクラスの面々の視線を一手に受けている尾崎を気にしながら、廣末は一人ごちた。

そんなことはどうでもいいとして、廣末は考える…
どのようにしてこの計画を実行に移すべきであろうか。

机の上だけの話であれば、まさにこの計画は荘厳華麗、十全十美!!
しかし、現実での話となると、やはり不確定要素が必ず出てきてしまう…

「なにかきっかけになるようなことでもあればいいのだがな。」

結局、尾崎は廊下に立つように命じられたようだ。
ああ今日は災難だったと尾崎は1人ごちた。

あの辱めは、二度と忘れることはないだろう。

日は、とうに西へと傾いている。

居残りを命じられていたが、それをハブして、尾崎は公園に居た。


今日も子供たちが遊んだ遊具は、風に揺れている。


少女は、いつもここを通る。


決行の時が近づいていた。


ポン


と肩を叩かれた。

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