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ジュゴンを広める会コミュのジュゴン100?リレー

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自己紹介も一通り終わり、このままではこのコミュ、さらにはジュゴン、そしてジュゴンが司る海の生態系まで衰退してしまいます

このコミュをその場のノリで作っただけのものにしないよう、盛んな活動をしていきましょう


というわけでこのコミュではMOSCAが言ってたリレー小説バトンのアイディアを黙っていただき、リレー小説を書いていきましょう電球グッド(上向き矢印)

ある程度の長文でも、一文だけでも構いません
内容もジュゴンに関係なくても超展開でも構いません
とにかく前の人に続く様に書いて頂ければ結構です手(チョキ)ひよこ


ではみなさんがあふれる文才えんぴつ晴れを遺憾なく発揮され、すばらしい作品を作り出されるのを楽しみにしております

コメント(17)

では僭越ながら言い出しっぺの私から




そこにある一人の男がいた…

彼は何も見えない暗闇の中、叫んだ

「俺は人間を辞めるぞッーーexclamation ×2exclamation ×2
ジュゴーーーンッexclamation ×2exclamation ×2exclamation ×2
>お台所

じゅごーーん(あいさつ)
ちょ、おまww
何おもろいこと始めてんねん。
参加するに決まってるやろ??
なあ、みんな??


では、私も。






その叫びは、虚空に響き渡るのみだった・・・・・・


はず。


その眩い光が眼の前を包むまでは。


『その願い、確かに受け入れた』


その声は、男とも女とも、とれるものだった。


「・・・・え??おい、ちょっと待てやーーー!!」


そして、その光が消え、また暗闇に戻ったとき、


男の姿は、どこにも見当たらなかった・・・・・・
直也は海の中をすいすいと泳いでいた。


海辺に住む小学五年生の彼にとって海は庭みたいなもので、毎年夏になるとこうして毎日海で遊んでいる。

そんな海っ子である直也には不思議な力があった。


それは、「海で生きるものと話す」というもの。


小さい頃から海で遊んでいた直也がこの力を会得したのは、二年前ちょっと休むために入った洞窟で光を浴びてから。


(あのとき確か………)


昔を思い出そうとしたとき何やら見慣れぬ物体が目に飛び込んできた。



それはまばゆいほど白く輝いていた。
何か生物にも見えたが
直也はきっと幻像だと思っただろう

だが、彼はそれが何なのか皆目見当はつかない

ただ眩く白く滑らかに…

(君は誰だい?)

(あなたを少し、






妬んでしまいそうだよ)









幾度思い出しても
その声は直也の耳から離れることはなかった。


水面を破って短く刈り込んだ髪と健康的に浅黒く光る肌が比重の重い水を弾いた。
いくら最近の子供が大人びていて、中学生がテニスの試合で相手選手を数十メートル吹っ飛ばすという記録が生まれるほどの時代だからといっても、直也の風貌はとても小学生に見えるようなものではなかった


謎の光を身に受けたあの日以来、彼の体型や身体能力は驚くべきスピードで成長していった。
それまではクラスでも小柄な方だった彼は、この2年の間に高校生と間違えられることもあるまでに至った
その後の彼の行動には目を疑うものがあった。

そう、まるで死に場所を求め彷徨する狂戦士のようにただ学校の人間を男女問わず殴り続けた。
そうただひたすらに殴り続けた・・・
直也は物思いにふける。


大きく変わってしまった自分に対して・・・


医者である父はその暴力衝動を


『思春期・青年期精神障害の類だろう』


とまるで他人事のように言っていたのを覚えている。


「直也ーーー!!!」


と聞きなれた声が、直也を思考の淵から、


いつもの海岸へと戻した。


直也が変わってしまっても、変わらないでいてくれた幼馴染。


「カズちゃん!!」


「おばあが呼んでるさー」


どこかのんびりとした、この島特有の方言。


それが今の直也には、たまらなく


嬉しく感じられた。
しかし心の中で嬉しさとともに、腹の薄皮一枚下で何かがざわめいているのである。

破壊的で醜悪で嫉妬深くて無秩序で、でもそれだけ一層何よりも美しくて・・・
海に入っていると、このような感情が沸き起こってくる…

『諸君、私は戦争が大好きだ』とでも叫びたくなってくる

相手が幼馴染だとしても関係なかった
このどす黒いぬめりは容赦なく腹の中にたまっていく

その闇を必死に払いのけ、直也は海から上がり和貴の元に歩み寄った
塩水と一緒に、まとわり着いた気持ちも払った
その時はまだ直也は気づいていなかった。今の平穏が崩れつつあることを。




時は流れ、それから翌月のことである。
社会主義国として有名な隣国、大ジルベウス帝国が自国の新しいエネルギー資源の発見を機に我が国に対し宣戦布告をしたのであるッ!!

エネルギー確保の問題が深刻化するなかでこの新エネルギー資源の発見は世界への大きな意味を有している。
そこで世界が大ジルベウス帝国に積極的外交や支援をする。そして先の我が国との大戦で生じた大きな傷跡。

理由は十分だった。
しかし、その戦争は戦闘が何も行われないうちに終結してしまう。


宣戦布告した翌日に大ジルベウス帝国で革命が起こったため、大ジルベウス帝国皇帝ジハード・エル・ギウスはすぐさま停戦を持ち掛け、和議を結んだのであった。


これによって国には平和が戻り、国民は隣国の混乱をよそに日常に帰っていった。



が、国が落ち着きを取り戻したこの日に、直也は奇妙なものと出会い超常的な日々のスタートを切ることになるのだった………。
今日もまた直也は海に潜った

この浜の海はまだ生命に溢れている
珊瑚の翡緑、錆赤、血紅、
魚影が白銀に光り、背の黒斑が流れる

(ウチの群れもこの前大層なでかいのに喰われたわ
あんさんとこはどないに?)
(あれま、直ちゃんやないの。真っ昼間っから何やるつもりよ
またかったい岩みたいの採るんか?)
多分サザエのことだろう
海域の違う生物は互いに言葉を知らない
同じ海域でも魚類と貝類の言葉は違う
イカやタコはなぜかそのどちらも使い分けてしまうということだけが
直也の理解できる範疇だった
話しかけてきた魚に軽く応対した後、直也はいつもの狩場へと向かう。

ここで夕飯のおかずをとるのが直也の日課であるのだ。

今日は何を捕ろうか。昨日はサザエだったし………タコにでもするか。

そう心に決めてさらに潜っていこうとしたときだった。

死角から何かに腰の辺りをどつかれたのは。

なんだ?と思って振り返るとそこには白く輝く生き物がいて、

そいつは鶴松丸が生まれたときの太閤様のようにハイテンションでこう言った。

「人間だ!ジュゴーーーン!!」
直也が心の平衡を失ったのはいつの頃からであろうか

この真白き生き物を視認した時ではなかったか

その流れる星のごとき輝きを見た瞬間、直也の頭の中に膨大な情報が流れ込んできた…

   …頭が、痛い………


混乱しきった直也をよそに、それは矢継ぎ早に話しかけてくる

「なあ、お前人間をやめたいと思ったことはないか?」


その言葉は唐突過ぎて、直也には理解しきれなかった。


(何を・・・)


痛む頭を抱えながら、直也はその生き物と向き合った。


「ああ、もう一度だけ聞くぞ。人間をやめたいと思わないか?」


「あ・・・ああ・・・」


それは、更にひどくなる頭痛に対する嗚咽だったのだが、


その生き物は同意の返事だと理解した。


「―――喜べ少年。君の願いは、ようやく叶う。」

そして彼は走馬灯のように今までの過去を思い出す。
そこにあった数々の破壊的で醜悪で嫉妬深くて無秩序な感情にもたらされた出来事を・・・

目の前が真っ暗になる。。。



彼は何も見えない暗闇の中、叫んだ

「俺は人間を辞めるぞッーー !!!!
ジュゴーーーンッ!!!!!!」
こうして、また一頭ジュゴンが増えたのであった・・・・・


        〜第一話「ジュゴンの生まれた日」 完〜

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