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名島表現塾コミュの9月28日 第2期表現塾 22回目のレポート

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9月28日、第2期表現塾 22回目のレポートです。

今回から美咲さんが正式入塾となりました。また、佐賀から安永さん、小林さんの知り合いのこんどうさんが体験入塾での参加となりました。(お二方とも演劇経験者だそうです)
また、水咲さんが劇作からの参加でした。


【脱力・発声・リズム・しゃべり】
脱力は、はじめての2人にもわかるよう解説を加えながら丁寧に行われました。発声練習は声を届ける目標物を定めて出すと良いというアドバイスがありました。
リズム練習は、2拍子〜15拍子、ポリリズム、2拍子〜6拍子の裏ノリを練習しました。裏ノリと表ノリを組み合わせたポリリズムでは、アクセントが必ず揃わなくなるためどこがリズムの波の始まりかわからない、アフリカのような面白いリズムが生まれました。
メロディー回しでは、はじめての2人は簡単な説明と見本をしただけですぐに真似して出来ていましたが、やはり5拍子・7拍子で苦戦していました。ずっと練習してきた塾生は7拍子でも滞りなく歌えるようになりました。
しゃべりの訓練では、部屋の四隅でのしゃべりを行いました。大きな声でしゃべるより、ひそひそ声でしゃべって単語が近づいていく方が気色が悪いという意見がありました。男性チームのそれぞれ全然違うことを話しているのに「セーラームーン」と「カルピス」だけ共通の単語で聞こえてくるのが面白かったです。
言葉のポリリズムと踊りの訓練は「家族」がテーマでした。なかなかどう動くか難しい面もありましたが、宮下さんの『寝たきりのじいちゃん』、みなみさんの『嫌みな母』は外見の動き、内面の動きともよく雰囲気が出ていました。外見の動きでは安永さんの『居候』、こんどうさんの『孫』、ウラジミールさんの『おやじ』(自分の父親のトイレの様子らしい)が、それぞれの動きを良く表していたと思います。
また、内面では、家計に苦しむ『母』と、値切りに燃える『おかん』の並びが、同じものを選んでもまったく違うイメージになったところに、それぞれの視点の違いを感じました。


【踊り・演奏】
班分けは・・・・ちょこさん・みなみさん・安永さん
         いおさん・小林さん・こんどうさん・さちん
         ウラジミールさん・宮下さん・寺本君・美咲さん  です。

●ちょこさんと安永さんの踊りは、2人してニヤニヤしながら部屋の中を元気に動き回っていました。みなみさんと助っ人で入った宮下さんの演奏は、ギターとギタレレと足踏みの組み合わせの演奏の音や息がとても合っていました。演奏と踊りが相まって、お祭りのようでした。
●いおさんと小林さんの“ダブル・ヨーコ”の踊りは、やや外面的な動きが多かったですが、適度な距離感で踊っていたように感じました。安永さんとさちんの演奏は、安永さんの良く通るボイスが印象に残りました。
●寺本君とウラジミールさんの“大きな身体2人の上半身裸”踊りは、外向と内向をうまく切り替えながら踊るウラジミールさんと、ウラジミールさんに差し出された小道具のナスに若干翻弄されつつ踊る寺本君、という様子でした。演奏は、宮下さんがナスを食べたばかりにロシアへ帰らなければならなくなった歌を歌っていました。美咲さんからは『言葉のボイスに即座に対応するのが難しかった』という感想がありました。
●みなみさんの踊りは、時間をかけてゆっくりと歩いてくる、という動きで、ただ1メートル手を広げて歩いているのに、目を離せない何か引きつける力がありました。ちょこさんと安永さんの演奏は、ボイス合戦になりました。安永さんの太鼓を叩きながら韓国語のようにまくし立てるボイスと、ちょこさんの締めのセリフのようなボイスが印象に残りました。
●こんどうさんとさちんの踊りは、こんどうさんの踊りが外向的ではじめての踊りで他者に接触をしてこれるのはすごいなと感じました。さちんの踊りはこんどうさんの動きに答えたりする動きがありました。いおさんと小林さんの演奏は『養命酒をコンビニで買うと100円高い』というようなボイスの演奏をしていました。妙な生活感のある世界を作っていました。
●宮下さんと美咲さんの踊りは接触は少なかったもののお互いの位置関係を上手にバランス取りながら踊っていたように感じました。ウラジミールさんと寺本君の演奏は、カマキリと曼珠沙華をモチーフにしたお彼岸ボイスの掛け合いが、季節感もあって面白かったです。

今回のセットでは、塾長から『みんな踊り・ボイスは上達しているけれど、楽器の演奏があまり良くない』という指摘がありました。
そこで全員『12月までに何か楽器を一つ練習する』(例:ギターのコードを3つ覚える・思い浮かんだフレーズを即興でリコーダーで吹けるようになる、など)という課題が出されました。


【劇作】
班分けは・・・・ちょこさん・みなみさん・水咲さん・安永さん
         いおさん・小林さん・こんどうさん・さちん
         ウラジミールさん・宮下さん・寺本君・美咲さん  です。

今回は塾長から『家族』をテーマに劇を作るように指示がありました(ニュースは入れても入れなくても構わないです)

みなみ班の劇。
苦しむ弟を盲目の医者が触診で診ている。母と姉は実は弟を殺して保険金を奪おうと、弟の飲み物に一服毒を盛っていたのだ。なかなか死なない弟と、毒殺計画を見破りそうな医者に業を煮やした2人は、医者にも毒を入れた水を飲ませようとする。
しかし、計画を最初から知っていて毒をほとんど飲まなかった弟によって止められる。『母さんと姉さんはオレを殺そうとした。オレには母さんと姉さんと殺す権利がある!』と2人の首を絞めて殺す弟。弟と2人の亡骸の前で医者は一言『私は何も見ていません』。という物語。
安永さんの毒を盛られて苦しむ様子や絞め殺す表情、ちょこさんの浪費がやめられなくてお金が欲しくてたまらない母親、みなみさんの『殺しちゃおう』という悪事を働こうとする表情や絞殺されて死ぬ直前の様子、水咲さんの座頭市みたいな盲目の触診医者と、全員迫真の演技で、狂った家族劇でした。
特に背中が痛いと言いながら始まれば熱い演技を見せてくれた安永さんはさすが役者さんだと思いました。


さちん班の劇。
子供のレンタルが行われている世の中。子供のいない夫婦がレンタル店を訪れてみると、グレてやる気のない少女・カナだけがレンタルされ残っていた。渋々借りてみたものの、カナの言動を巡って夫婦ゲンカに。
翌日カナが万引きで補導される。引き取って帰ってきた夫婦はカナや、子供への考え方の違いを巡ってさらに大げんか。別々に眠ってしまう。責任を感じたカナは朝ご飯をにおにぎりを作る。おにぎりを食べて仲直りをした3人。夫婦はレンタル店にレンタル期限延長をしてもらい、仲良く眠りにつく、という話し。
子憎たらしいのに可愛いく、『シワ、多いね』『私の波瀾万丈な人生で60分番組が作れるよ』など名セリフを産んだ小林さんの持つ雰囲気、何とか借りさせようと粘るレンタル店のバイト店員と、万引きをそそのかす不良の二役を演じたいおさん、子供をのびのび育てるという理想を持つ夫のこんどうさん、勉強や手伝いの出来る子を求める妻のさちんと
それぞれが即興で味のあるセリフで、表現塾では珍しく、ハッピーエンドな力作になりました。


ウラジミール班の劇。
お腹を空かして父の帰りを待つ2人の息子。父親が盛って帰ってきた夕飯は、ブドウ(の皮)・フライドチキン(の骨)・魚(の骨)・いちご(のヘタ)。どうやらホームレス家族のようだ。食後、父親が『母さんになる女性を連れてきたよ』と女性を紹介。息子2人は段ボールハウス増築の資材集めに出かける。
息子のいない間にイイことをしようとする父と女。そこへ戻ってきた息子2人が怒り出す。『お前ばかりずるいぞ!父さん役を交代しろ!』・・・どうやら3人は段ボールハウスで交代で家族を演じていたようだ。女性を巡りこぶしで決着をつけようとして気絶した3人。女性一言は『私は誰とでもいいのよ』
はじめはわからなくて、徐々に「彼らは路上生活者らしい」「彼らはほんとうの家族ではないらしい」とわかっていくストーリーが演劇を良く知っている人の作品らしく感じました。
ウラジミールさん、宮下さん、寺本君と大きな男性3人が鳥の骨の髄をおいしそうにすする様子は滑稽で、また、殴り合いのケンカをするシーンは迫力がありました。紅一点の美咲さんの演技が栄えていました。ウラジミールさんと美咲さんの適度にイヤらしいシーンのイチャイチャしている様子も面白かったです。



今回は、サスペンス・いい話・コメディと、まったく違う名作が3つできました。


【宿題発表】
〔全員共通。 人形を作る〕
ウラジミールさんは、カマキリの胴体と人気アニメキャラの首を組み合わせた魔改造シリーズ人形を制作。カマキリの緑と、アニメキャラの紙の色の緑が良く合っていて違和感なく組み合わさっているところに、作者がよく素材を見て組み合わせている様子を感じました。
小林さんは小ワル人形を制作。顔の表情が憎たらしいけどどこか憎めない、愛嬌を持った紫色の布の人形です。特に口元が可愛いと私は思いました。
美咲さんは布で赤いパペット人形を制作。ボタンの目がついています。パペットなので一緒に演技をさせることが出来ます。
みなみさんは三角覆面を被った儀式ちゃん人形を制作。スケスケドレスと、やや内股の美脚を持った人形で、怖いけど可愛いです。
寺本君は赤い身体の紙粘土の、古代のような人形を制作。ぽにょを作ろうとして諦めるまでが一番苦労したそうです。
さちんは針金に紙を巻いた一本足人形を制作。ポーズが自在にとれます。

〔個人課題〕

宿題『60年代について興味のある物を調べる』

ウラジミールさんはラス・メイヤーについて発表。巨乳美女を用いた『ソフト・コア・ポルノ』というジャンルの映画を撮った監督です。映像の編集がとてもかっこいいそうです。
寺本君は寺山修司について、詩人・歌人としての視点から発表。過去の短歌の作品から引用、組み合わせて新たなフィクションの歌を詠むことに賛否両論あるようですが、現代のサンプリング文化の先駆けといえるのではないか、という発表でした。

残りの宿題は時間切れのため、発表は次回に持ち越しです。


【おかず】
ウラジミールさん・えび・かに
いおさん・肉じゃが、イカと枝豆の炒め物
みなみさん・大豆の四目煮、ゆでトウモロコシ
宮下さん・ツナとタマネギのサラダ
小林さん・モヤシの一味マヨネーズ和え
寺本君・ごぼうと牛肉の煮物
さちん・ごぼうのゴマドレッシングサラダ

このほか、下松家のお味噌汁、せんさんよりゆで枝豆がありました。また、みなみさんがクッキーを作ってきてくれました。

【次回の宿題】
全員共通
●料理を一品作る。
※楽器を12月までに1つ練習する。
※小耳の課題が今後増える予定です。

【小耳プロジェクト復活】
12月6日(土)・7日(日)テアトルはこざきにて、小耳プロジェクト第5回公演『ハッピーファミリー』公演が決定しました。
表現塾メンバーは打ち合わせのため、10月4日土曜日の夕方5時に名島の下松邸へ集合してください。

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