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名島表現塾コミュの2008年4月13日 第二期表現塾 11回目レポート

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2008年4月13日 第二期11回目の表現塾レポートです。

今回の表現塾は宮井君がお休みでした。

【今回の訓練】
発声・リズム・メロディー・しゃべり
発声は立ち方や、声を前方やや上に目標を持って出すといい声が出ます。声を出す目標がバラバラだと不安定になってしまうという指摘がありました。
リズムは前回から区切りのバリエーションが増えて、『6+5』『7+3』『8+2』の11拍子などをポリリズムでやると前の人につられてしまい難しいです。そのぶん、きっちりそろったときの音はとても気持ちよいです。
メロディー練習では、ついに7拍子での歌まわしが一度も中断することなくできました。多少怪しい部分があってもごまかして歌い、流れを止めずに歌うことが出来るようになったのも大きいと思います。

即興でしゃべる訓練では、演劇人のウラジミールさん・いおさん・ちょこさんと詩人の寺本君が本領を発揮し面白い内容の話を展開していました。いおさんの独創的な言葉の組み合わせ方に思わずウラジミールさんが『まけた!』とのけぞったり、ちょこさんの寺本君の話が一瞬会話のようになったときにはとても盛り上がりました。
そこで今までの2人から3人に人数を増やしてみたのですが、3人になると他の人の話を拾うのがやや難しくなったように感じました。

演奏・踊り
グループ分けは、みなみさん・ウラジミールさん・いおさん
        みつのさん・寺本さん・さちん
        宮下さん・ちょこさん・小林さん  です。                

今回は大耳ライブ前チラシ用の写真撮影のためにおめかしをして踊ることになりました。
みなみさんのギターとボイスは、ソロでも場面転換や盛り上がりがあり着実に上手くなっているなと感じました。いおさんの踊りがゆっくりと集中して入っていき、ウラジミールさんとだんだん絡んでいく様子や二人の表情が良かったです。
寺本君とみつのさんの踊りは、頭に花を飾ったみつのさんが椅子を使ってエロティックな踊りを踊りだしたあたりから、着物の寺本君も活き活きと踊り盛り上がりました。さちんの演奏は途中まで踊りとリンクした文学的なボイスと演奏をしていたのですが、最後に終わらせ所を見失ってしまいました。
宮下さんの演奏は、寺本君が持参したチェロで初めてにもかかわらず、足踏みやボイスとあわせて音楽を出していました。フードを被った小林さんの内に入っていく踊りも良かったのですが、白いワンピースを着ちょこさんの内に入っていながら外へ向かっている踊りの動きと集中力がとても素晴らしかったです。
また、『ここが見せ場だ!』というところで写真スタッフ二人と照明スタッフが、そろってどっと前に出てくるなど、スタッフにも見せ場を読む力が育ってきたことがわかりました。
ウラジミールさんといおさんの演奏はノイズのようなチェロと単調なハーモニカと二人のかみ合っているようでかみ合っていないボイスの分裂具合が暗くて面白い演奏でした。みなみさんの踊りはゆっくりと集中した動きで塾長曰く『流れの中で美しいポーズが出てくる』
寺本君はチェロをひきながら低い声でのボイスがに深みがあり、みつのさんは楽器の選び方ひき方が直感的で深い演奏でした。さちんは前回『動きのための動きになっている』といわれたことを踏まえて、動きが流れていってしまわないよう演奏に集中しての踊りでした。
ちょこさんと小林さんの演奏は控えめながら息のあった演奏でした。最後にちょこさんが木琴のバチを落とした音で演奏を終わらせたのが面白かったです。もう少しボイスの掛け合いがあればよかったという感想がありました。宮下さんの踊りは重心の上下移動に安定が出来て、踊り手として十分通用すると塾長から太鼓判を押されていました。

今回はチェロという新たな楽器が登場したことでいつもと違う音楽が生まれました。正統な弾き方だけでなくノイズもいい音がして演奏の世界に広がり・深みが増したように感じました。
また、終わらせ方に苦しんだセットがいくつかあり、演奏が『終わり』を踊り手に伝えることの難しさを改めて感じました。



劇作(人形を必ず使用する。歌を必ず入れる)
グループ分けは、宮下さん・みなみさん・いおさん・寺本君
        ウラジミールさん・ちょこさん・小林さん・みつのさん・さちん です。

宮下班は、「母親を殺した事件」「聖火リレー」「バターの値上がり」の3つを元に創作。
周囲の圧力に耐え切れなくなった少年が逆切れをして飛び出し走り出し、聖火リレーをし、やがてバターを求めて走るうちにトラに囲まれるもののぐるぐる回ってバターになって無事バターを手に入れる、という内容で
ストーリーというよりは、セリフやポリリズムや全員四つんばいでぐるぐる走るなど印象的なシーンをつなげて、象徴的な世界を作っていました。
いおさんが中心で気合の入った演技をし、残りの3人が回りで引き立てるような見せ方は、今まであまり無かったのではないでしょうか。

ウラジミール班は「中学生が警官を殴った事件」とみつのさんの実体験を元に創作。
親がいないながら力をあわせて元気に生きている女子中学生3人。そのうち一人には妹がいて、目を放した隙に迷子になってしまい交番に保護され、児童相談所へ連れて行かれてしまいます。交番にやってきたものの警官のお役所仕事な態度に怒った3人は警察官をぼこぼこにして児童相談所へ。4人は再会を果たすものの警察に包囲されてしまう、という話。
実体験が元になっているせいか、みつのさんの気持ちの入りよう・存在感がとても強く、動きや言葉に強い説得力を感じました。そんなみつのさんとちょこさん、さちんのパワフル・ギャル3人組にたじたじないい加減な警官ウラジミールさんと、児童相談所で一人途方にくれてなく妹の小林さん、それぞれ引き立たせ合っていたと思います。


【今回の宿題発表】
今回の2期生の宿題は、文章『詩。テーマは世界』・絵『世界』。
小林さんは詩ではなく文章のようでしたが、表現塾が始まってニュースを気にして新聞を読むようになり遠い国の人のことを考えるようになった、という内容で、「でもやっぱり自分のことじゃない」というような結びが正直な作品でした。絵は望遠鏡で福岡から世界を除いている絵で、「WORLD」と文字が入っているところがポスターのようです。未完成だったので色が付いたものが楽しみです。
寺本君は前回分と合わせて2本詩を呼んだのですが、モチーフがたくさん組み合わさって、繰り返しで表れてきたりして迷路のようです。塾長から『せっかく面白いからもっとしっかり声を出して読んで欲しい』という意見がありました。絵は、塗りが荒いものの線に表情が生まれてきて活き活きとし始めているように感じました。不思議な模様のような線は一体なんなのでしょう。
みつのさんはなかなか宿題をする時間が上手く取れないようで、けれども何か見てみたい、聞いてみたいと思います。

1期生共通宿題は人のかたちをした人形の制作。
いおさんは前回の人間以外のものを作る課題から、剣山が背中にはえているねずみの人形を制作。パソコンのマウスのつもりで間違えて触ったら痛いだろうね、などといろいろな想像が膨らんだ作品です。
ウラジミールさんはアンモナイトの殻から上半身を出して遊んでいる女の子の人形を制作。貝殻の部分は紙粘土で作られているのですが、色を塗ったらもっと良くなるのでは、という意見がありました。
ちょこさんは袋人形を制作。紙袋から人形を作るという発想に全員が驚かされました。紙袋の顔のしわが丁度ひび割れのようにも見えて、かわいいような怖いような作品です。
みなみさんは夢見る女の子の人形を制作。ひざを抱いて眠る女の子の人形で、みつのさんのお子さんのイメージがあるそうです。
宮下さんは女性の人形を制作。凛とした表情でしっかり立っているそのたたずまいは、みなみさんにそっくりです。
さちんは女の子の人形を制作。顔と手足の先は紙粘土で体が布製で、普通の人形を一生懸命作りました、という作品です。

続いて発表の宿題。
いおさんは松尾スズキの脚本2本を読んだ感想を発表。エロ・グロ表現が多く疲れているときに読むと気分が悪くなる、という感想。しかし実際の舞台では演じている女優さんがあまり『エロス』を感じさせない人なのでグロさよりもおもしろさの方が勝るという話がありました。やはり、誰が演じるかというのはとても重要なことなのでしょう。
ウラジミールさんは脚本『武田さんの話』を発表。陸上部の武田さんに恋する巻紙君のはかない青春物語、というかどんな危機的状況にあっても男の子は女の子のおっぱいが気になる、というお話でした。実際に佐賀で公演して公表だったそうです。
さちんの美術について調べる宿題は『シーレ』について。裸の自画像を多く描き、若くしてなくなった画家なので、もし死ななかったら晩年にはどのような絵を描いていたかが気になる、という発表です。
みなみさんは『ニジンスキー』について。バレリーナにしてはずんぐりむっくりな体型ながら素晴らしい跳躍力を持ち、バレエに新しい表現を吹き込んだ人物だそうです。残念ながら動画は残っていないそうですが、写真の役になりきった姿のたたずまいでも、目付きなどから何か感じるところがありました。
宮下さんは『踊吐朗シリーズ』。前髪小学校内で秘密裏に行われる『吐朗の監視会議』と銀河鉄道で始まった『宇蟲(宇宙)』と吐朗との対峙はどうなっていくのでしょうか、まったく先がわかりません。ヘリウムガスを吸ってしゃべる老人の声で読む宮下さんが面白いですが、なんていっているのか少しわかりにくかったです。
ちょこさんの詩は不思議な擬音語と後半の『〜でしょう』の繰り返しが印象的な作品。『冷蔵庫をきちんと閉めるでしょう』など日常の単語だけれども普段言わないせりふが不思議な世界を作っていました。ちょこさんにも寺本君同様、読み方、特に『ため』に気をつけて読めばもっと良くなるのでは、という意見がありました。




【今回の料理】
いおさん・アスパラとシメジの胡麻和え
ウラジミールさん・玄米ご飯
さちん・にんじんとツナの炒り卵
寺本君・おからの煮物
宮下さん・なすの味噌炒め
みなみさん・えびの酒煮
小林さん・かぼちゃとこんにゃくの煮物
みつのさん・雑穀米おにぎり、せりの白和え・つくしの卵とじ

このほか下松家のお味噌汁がありました。 せり・つくし・アスパラと、旬の食材がたくさんの夕飯でした。


塾は回を重ねるごとに塾長の要求が高くなっていますが、みんな目に見えて成長していると思います。その分、お家で自主的に脱力する・リズム練習をする、などといったことが重要になってくるのではないかと思いました。


【次回の宿題】
全員共通
料理を一品作る。


次回は大耳ライブに向けての練習があるため、作品課題はありません。料理は普段どおり作ってきてください。

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