台風の眼を覗き隊！コミュの台風2114号のチェーサー記録です

近年、九州に上陸する台風が減少しているが、今年は二つの台風が九州に上陸した。
ただし、どちらの台風も極めてイレギュラーなコースを辿って九州に上陸したものであり、従来の沖縄付近から放物線を描いて上陸していたものとは全く違う事から、流れ弾的なマグレ当たりと考えている。従って、背景に温暖化による気候の変化が関係していると考えるなら、今年の上陸は揺らぎの範囲であり、この先も九州に上陸する台風は減少の一途を辿ると予想される。
九州在住のストームチェーサーにとって嬉しくないが、今年は二つの台風が近隣を通過し、そのうちの一個目は残念ながらコロナワクチン接種の日と重なり断念せざるを得なかった。しかし、二個目の14号が極めて近くを通過し、ストームチェイスのチャンスを得たので、その記事を載せた。

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 10月10日 21:11

当初の予測で14号は台湾付近から大陸に上陸したのち消滅すると考えられていたが、上海付近ギリギリで止まり、その後は一旦熱低レベルまで衰弱したものの、東シナ海を九州に向けて進むうちに急速に発達し、最大風速は28ｍに達した。9月17日の夕刻までに長崎県北部から山口県西部にかけて上陸する可能性がほぼ100%に達したと判断し、チェイスを敢行した。

はじめのうち糸島市の北岸を目指したものの、ナビゲーションが上手く行かず、やむを得ず20キロ離れた姉御浜で待機することした。到着時14時の現地気圧は994ｈＰａ，風速は平均10ｍを超えていると見られたが、待機場所が風かげになるため風速の測定は断念した。

[2] mixiユーザー 10月10日 21:41

午後4時ごろから風雨がかなり激しくなるが、オフショア－の為に波浪は穏やか。
気圧はぐんぐん下がり、16時15分には990ｈＰａを切った。
午後5時頃から急に風雨が強くパームツリーが撓って見え、恐怖を感じ車を建物の横に着ける。
海上は白波が立ち始め真っ白な飛沫が巻き上がって見え、午後5時15分の気圧は988.3ｈＰａ。
この時が、今回で一番低い気圧を観測した。
午後5時半ごろ風雨収まり沖合に雲の切れ間が見えて来たが、眼らしい青空は確認出来なかった。
午後6時頃から急に風向きが南東から南西に変わり激しく吹いて来たので、見上げたら沖合から壁雲が
延々と堤防のように迫って来るのが見たが、あっという間に頭上北側を渦を巻いて通過した。
更に、その外側の壁雲との隙間に青空が見えた。エコーでも中心の後ろ側は雲が非常に少なくなっていたが、このことは台風が既に温帯低気圧化しつつある時に普通に見かける現象である。
尚、中心は、ここより20キロ北を通過して福津市付近に上陸した。
事後解析により、上空を通過した渦が壁雲の内側に沿って周回する「メゾ渦」と考えられる。

[3] mixiユーザー 10月10日 21:52

事後解析による、中心付近の様子を載せる。
グラフは、中心がほぼ真上を通過したと思われる福岡市に観測データを載せた。
それによると、当時の台風の速度が30km/hである事やエコーから判断して、眼の直径はおおよそ90㎞程度と推定された。尚、この台風は上陸時の気圧が気象庁発表の台風情報より明らかに低く、予想より強かったと実感したが、この異常進路や予測も5日前からGFSモデルでは予想されており、驚愕に値する！。

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