台風の眼を覗き隊！コミュの2016年台風総決算！と2017年の予測？

①異常進路の台風が際立って多かった。
今年の台風の特記すべき特徴として、異常進路が際立って多かった事である。
その原因として2016年は太平洋高気圧が非常に弱く、定位置である本州南東海上ではなくアリューシャン付近に位置していた事が大きい。加えて大陸からチベット高気圧が強く西に張り出し、これら二つの高気圧の隙間を縫って北日本に次々と台風が上陸した。この傾向は9月に解消したものの、10月に入り一転して太平洋高気圧が季節外れに強まった為に、18号は10月における九州付近を観測史上最も北に進んだ台風となった。このような異常な気圧配置は1951年以来初めてのケースであって、その原因としてモンスーン渦の発生が指摘されているが、個人的な見解では、モンスーン渦は原因ではなく結果である見ている。これ等の遠因として温暖化が絡んでいる可能性が考えられる。

②月別発生数が著しく偏ったこと。
1号発生が7月までゼロ件で観測史上始まって以来の低発生状況であったが、8月から一転して多発し、8月としては記録的な発生数と上陸数に及んだ。この傾向はエルニーニョが解消する年に共通するパターンと言われているが、今年のような極端な偏りは過去に2014年以外では例がない事を考えると、異常進路の連発と同じく背景に温暖化の影響があると推定される。

間もなく新年を迎えるが、この冬の気圧配置傾向から「類似法」を用いて2017年を予測した。
最新の情報から先週出した予測に修正を加え、来年の台風は2001年類似になるものと予想したので、描画を載せて置くことにしました。尚、この予想は公のものではありませんので、個々人の参考までに留めてご覧願います。

今年も「台風の眼を覗き隊！」をご愛顧戴きどうもありがとうございました。
それでは、皆様のご多幸を祈って大晦日の締めくくりとさせていただきます