ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

北京波の新世紀映画水路コミュの『眠狂四郎炎情剣』

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今年度の劇場映画107(邦画49)
千日前国際シネマ 
特集上映1週替わり2本立ての第1週 
観客150人






びっくりしたのはなんと客席が七割埋まっていることで、そのほとんどが高齢者だった。ついでにほとんどが夫婦連れなのだった。しかし嬉しい事態だよ、これは!この劇場で大映の雲海が見られただけでも凄いのにシネスコがフルオープンされたら、堂々の風格で昭和にタイムスリップしちゃった!

これはこの劇場しか味わえない体験ですぞ!千日前国際シネマで観たのは雷蔵祭と銘打たれた旧作2本立て特集上映の第一週でした。三隅研次の『眠狂四郎炎情剣』と『新平家物語』です。

それにしても柴田錬三郎の原作なのか星川清司のシナリオの功績なのか…、全編痺れる台詞の網羅で感心したなぁ。とくに『炎情剣』は初公開のときに予告編を見てぜひとも観たかったのに親父もボクも『煽情剣』のように伝わった。

親父が警戒してしまい封切りを見逃してしまったのだ。しかし下番館に『天国と地獄』『秘剣』との三本立が組まれてしまい親父も番組の魅力の前に忘れてしまったのだった。見事なくらい忘れてた!

なかで西村晃扮する商人が狂四郎に若い娘を色ごと指南してほしいと献上してくるシーン、「春を巡らそうにもいまだ桜花を見ず…」と文学的表現で依頼する。

狂四郎はざっくばらんに説明しかけると西村はにんまりしながら「池塘春草を潤わす術をあなたさまならばご存じ…」と重ねる。こんな学のある商人がいるのかよぅ!

それにしても三隅演出、牧浦地志のカメラ、ドドドォーンと被さる斎藤一郎の音楽。どアップに堪えられる役者の顔力!これは癖になりそうだ。(★★★☆☆)

千日前国際シネマという1970年あたりで設備投資を放棄したような劇場でみる往年の大映映画はまさに少年時代の追体験であった。

溝口の『新平家物語』はスタンダードだ。この劇場ではスタンダードはかけられないだろうから、ビスタ上映なのか、それともシネスコにスタンダードを焼き付けてあるバージョンかを確かめたかったのだが、別件の患者さんのことで急遽病院に帰らねばならなくなり退出した。

コメント(1)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

北京波の新世紀映画水路 更新情報

北京波の新世紀映画水路のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング