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北京波の新世紀映画水路コミュの「長い散歩」評

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今年度の劇場映画9(邦画4)
 MOVIX堺? 
公開6日目 
レイトショー観客20人


「少女」「るにん」で監督としても高く評価される奥田瑛二の監督3作目。
人生に悔恨を背負う初老の男性が、母親の度重なる虐待で心を閉ざしてしまった少女と出会い、誘拐の疑いを掛けられる中、少女と共に自らの贖罪の旅に向かう姿を描く。
主演は緒形拳、共演に高岡早紀。
2006年のモントリオール映画祭でグランプリを受賞。
 名古屋の高校で校長を勤め上げ定年退職した初老の男、安田松太郎。
教育者としての厳格さがアダとなり、幸せな家庭を築けず、アルコール依存症だった妻を亡くし、一人娘からは憎しみを持たれていた。
ある日、松太郎は引っ越し先のアパートで一人の少女、幸(サチ)と出会う。
隣の部屋で母親と2人で暮らしている彼女は、その母親から激しい虐待を受け、誰とも心を通わせることが出来なくなっていた。
そして、ついに見かねた松太郎は少女を救い出し、彼にとって数少ない家族との幸せな思い出の地である山を目指し旅に出る。
しかし2日後、幸の母親が警察に届け出たことで、松太郎は誘拐犯として警察から追われる身となってしまう。(HPより)


 人間はどこまでいっても一人なのかと思わせる映画。

そこに誇張は微塵もない。誇張を挿れてしまえばテーマがぼけてしまう。

これは作家の映画で、すべての俳優は抑制のなかにコントロールされているのだが、真摯な祈りの存在を感じさせるというよりは、観客のなかの祈りを信じたい本能へ静かに響いてくる作品となっている。

見事な映画である。

 だが、そういう映画であるがために、余裕がない、遊びがない、技巧がない。

そのないないづくしが大変に窮屈で、達者な映画とはまったく呼べない。

だが、この映画の魅力もまた融通のつけようのない無骨さにある。

緒形拳の最晩年にこういう花道が用意されていたとは、喜ばしい限りだ。
(★★★☆☆)

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