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神話と神コミュのニヨルド

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ニヨルドは、北欧神話、オーディン率いるエーシル神族ともう一つの神々の集団「ヴァン神族」の神。

タキトゥスの『ゲルマニア』に記述がある大地の女神ネルトゥスと深い関連があると考えられている。

ヴァン神族とエーシル神族の戦争が終わったときに、ニヨルドは娘のフレイヤ、息子のフレイと共に人質にとられる。その後ヴァン神族の存在は薄くなっていき、いつの間にかこの3神はエーシル神族の一員となる。

息子はフレイ、娘はフレイヤ。妻はスカジとされている。

また、フレイとフレイヤはスカジとの間の子ともいわれているが、『古エッダ』の『ロキの口論』第36節では、2人はニヨルドの妹との間の子だとされている(ヴァン神族では近親婚は当然のように行われているため)。後者の場合、人質としてエーシル神族のところへ来る際に、妹を離縁し、ヴァン神族の元へ置いてきたと考えられている。

自分の父巨人チアシがロキの策略で殺され、復讐のためにアースガルズにやって来たチアシの娘スカジに対し、神々はエーシル神族の一人を夫にすると言い、彼女は男神の脚だけを見せられ、その美しさで選んだ。光と善の神バルドルを狙っていたのだが、脚のたくましさで選んだ神はなんとニヨルドだった。ニヨルドはたくましいにはたくましいが美青年というよりガタイがいい方で、言ってみればマッチョだった。(この事で神々は大笑いしたという。)結果、この夫婦は全くうまくいかず別れてしまったという。

ちなみにラグナロクでは多くの主要な神の死ぬ様が描かれているのだが、ニヨルドがどのようにして死んだかは不明である。『古エッダ』の『ヴァフスルードニルの歌』第39節において、世界の終わる時にヴァン神族のところへ帰るだろうと言及されるのみである。

『古エッダ』の『ロキの口論』第34節では、ニヨルドはロキに、ヒュミルの娘たちに溲瓶代わりにされて口の中に放尿されただろうと罵られている。アーシュラ・ドロンケは、ロキがニヨルドを海に喩えて言ったのだと解説する。つまりニヨルドの口を河口に喩え、川の水が海に流れ込む様子がまるで娘たちの放尿のようだとする解釈である。

ニヨルドは海の神となり、漁師たちの間では大変人気が高く、崇めれば嵐が来ず、大漁になったという。

北欧神話の海神には他にエーギルがいるが、エーギルが海の自然現象を象徴する面が強いのに対し、ニヨルドは船や港、貿易、漁業に関係が深い。彼の住居はノーアトゥンといい、その名前は「港」を意味し、場所も海に近いとされている。前述のスカジとの結婚が破綻したのは、山育ちのスカジが海鳥の鳴き声を嫌ったことも一因であった。

『ユングリング家のサガ』では、アースガルズに来たニヨルドは、王のオーディンから犠牲祭の祭司を任ぜられた。オーディンの死後は二代目のスウェーデン王となったとされている。臨終の際はオーディンを追うように自身の体を傷つけて死んだといわれている。

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