ところでこの人の名前、イリイチ？イリッチ？
手許にある『脱学校の社会』では後者だし、僕が大学生の頃
も後者で習った記憶があるのでイリッチで通しましょう。
心理学萌えの新入生がニーチェやフーコーにぶち当たって
鼻血を出すように、もともと暑苦しい奴になりがちな教育
野郎どもが大火傷しちゃうのがイリッチだったかと。
教師を目指す学生にとって（私は目指さなかったが）
いきなり「なぜ学校を廃止しなければならないのか」で
始まる『脱学校の社会』は正直、カッコよかった。
でも今になって読み返してみると、この人が夢想した社会
って、結局、今のネット社会の延長線上にあるのかな、と。
だとしたら、それほど脱学校してないなぁ、と思ってみたり。
私は教育学専攻でしたんで、『ジェンダー』や『シャドウ・ワーク』
のイリッチさんはよくわからない。なので社会学や哲学方面
に詳しい方、イリッチがそっち方面でどんなことを考えてい
たのか、解説してもらえると嬉しいです。
手許にある『脱学校の社会』では後者だし、僕が大学生の頃
も後者で習った記憶があるのでイリッチで通しましょう。
心理学萌えの新入生がニーチェやフーコーにぶち当たって
鼻血を出すように、もともと暑苦しい奴になりがちな教育
野郎どもが大火傷しちゃうのがイリッチだったかと。
教師を目指す学生にとって（私は目指さなかったが）
いきなり「なぜ学校を廃止しなければならないのか」で
始まる『脱学校の社会』は正直、カッコよかった。
でも今になって読み返してみると、この人が夢想した社会
って、結局、今のネット社会の延長線上にあるのかな、と。
だとしたら、それほど脱学校してないなぁ、と思ってみたり。
私は教育学専攻でしたんで、『ジェンダー』や『シャドウ・ワーク』
のイリッチさんはよくわからない。なので社会学や哲学方面
に詳しい方、イリッチがそっち方面でどんなことを考えてい
たのか、解説してもらえると嬉しいです。
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コメント(31)
＞まつい様
はじめまして。ご参加ありがとうございます。まだ２人しかいませんが、この手の思想系のコミュならある程度の需要はあるし、おいおい人も増えるでしょう（希望的観測）。
ムサビに通われてるんですか？以前、一橋学園に住んでいたので、鷹の台のあのあたりはよく行ったものです。駅前のグランドで草野球などして戯れてみたり。いいところですよね。
コンヴィヴィアルな可能性のあるデザインかぁ。ムズカシイですよねぇ。わかる奴だけ付いて来い的な突き放す「芸術」でもなし、かといって単純・簡便を要とするプロパガンダ的な概念でも掬えない、だけど多くの人が実際に共感できるし、暖かかったりやさしい気分にもなれるカタチ…日本的な「しがらみ」の毒素をうまい具合に取り除いた後になお残る「庶民性」を宿したカタチ、かな？などととりとめないことを考えてみたり。
convivialという点では、イリッチは確かにヒントになる人かも知れないな、と思いました。この人は（私が勝手にそう思ってるだけですが）、今でいうところの「共生」思想をかなり具体的なカタチで先取りして提示した人ですから。学校制度や医療制度を批判したのも、人間が本来もっている自律性を回復し、それを双方向で発展させるべきだ、という文脈のなかでの批判だったと記憶しています。世の中をよりconvivialに変えていくために学校制度を批判し、そのオルタナティブとして（現在でいう）ネット社会的なモノを考えていたのではないかと。そういう意味では、イリッチの考えたconvivialのカタチは、いまこうして、実際には出会ったことのない私とまついさんとが会話を会話を交わしている、という状態そのものを指すのかもしれませんね。まついさんオリジナルのconvivialがカタチになる日が早く来るといいですね。
こんな感じでゆるゆると運営していきたいと思っていますので、またご遠慮なく（イリッチと直接関係ない話題でも）お立ち寄りください。これからもよろしくお願いします。
はじめまして。ご参加ありがとうございます。まだ２人しかいませんが、この手の思想系のコミュならある程度の需要はあるし、おいおい人も増えるでしょう（希望的観測）。
ムサビに通われてるんですか？以前、一橋学園に住んでいたので、鷹の台のあのあたりはよく行ったものです。駅前のグランドで草野球などして戯れてみたり。いいところですよね。
コンヴィヴィアルな可能性のあるデザインかぁ。ムズカシイですよねぇ。わかる奴だけ付いて来い的な突き放す「芸術」でもなし、かといって単純・簡便を要とするプロパガンダ的な概念でも掬えない、だけど多くの人が実際に共感できるし、暖かかったりやさしい気分にもなれるカタチ…日本的な「しがらみ」の毒素をうまい具合に取り除いた後になお残る「庶民性」を宿したカタチ、かな？などととりとめないことを考えてみたり。
convivialという点では、イリッチは確かにヒントになる人かも知れないな、と思いました。この人は（私が勝手にそう思ってるだけですが）、今でいうところの「共生」思想をかなり具体的なカタチで先取りして提示した人ですから。学校制度や医療制度を批判したのも、人間が本来もっている自律性を回復し、それを双方向で発展させるべきだ、という文脈のなかでの批判だったと記憶しています。世の中をよりconvivialに変えていくために学校制度を批判し、そのオルタナティブとして（現在でいう）ネット社会的なモノを考えていたのではないかと。そういう意味では、イリッチの考えたconvivialのカタチは、いまこうして、実際には出会ったことのない私とまついさんとが会話を会話を交わしている、という状態そのものを指すのかもしれませんね。まついさんオリジナルのconvivialがカタチになる日が早く来るといいですね。
こんな感じでゆるゆると運営していきたいと思っていますので、またご遠慮なく（イリッチと直接関係ない話題でも）お立ち寄りください。これからもよろしくお願いします。
＞anneさま
はじめまして。ご参加ありがとうございます。
いや、もうどのような形でも結構です。
管理（してるのか？）している私自身、イリッチはレポートで読まされたなぁ、くらいの吹けば飛ぶような認識なんで…
夏休みを利用してもう１度「脱学校の社会」を読もうと思ってるんですが、そうですか、環境問題についても言及していたんだ。知らなかった…私は教育学方面からこの人を知ったので、ついつい自分の専門と関係ありそうな部分ばっかりつまみ食いしてしまって…頑張って、再チャレンジしてみます。
お子さんの面倒を見られるのも大変なお仕事だと思いますが、息抜きがてらにでもお立ち寄りください。これからもよろしくお願いします。
はじめまして。ご参加ありがとうございます。
いや、もうどのような形でも結構です。
管理（してるのか？）している私自身、イリッチはレポートで読まされたなぁ、くらいの吹けば飛ぶような認識なんで…
夏休みを利用してもう１度「脱学校の社会」を読もうと思ってるんですが、そうですか、環境問題についても言及していたんだ。知らなかった…私は教育学方面からこの人を知ったので、ついつい自分の専門と関係ありそうな部分ばっかりつまみ食いしてしまって…頑張って、再チャレンジしてみます。
お子さんの面倒を見られるのも大変なお仕事だと思いますが、息抜きがてらにでもお立ち寄りください。これからもよろしくお願いします。
初めまして。
イリイチの代表作は大体読んでいますが（後期は飛ばしている）、本によって、何を言いたいのか検討付かない本もありますね。
脱学校、脱病院、コンビビ、シャドウワークは素晴らしい論考です、
シャドウワークの中に、
「人々のための探求（リサーチ＆ディビロップメント）」
「人々の協力による自分たちのための探求」
について論じたドイツの若い女性学者の引用が出てきます。
これは、私にとっては、非常に示唆的でした。
コンピュータ研究家の古瀬幸雄氏（国際大学）も古くから論じていましたが、
ユニックス（リヌックス）を中心としたオープン・ソースは、明らかにイリイチ（私はどうしても、こう呼びます）に絶大な影響を受けていると思います。
先ずは、ごあいさつまで。
なお、ウィーン出身には、
イリイチ以外に、
建築家を否定した建築博学者、バーナード・ルドフスキーが建築分野のバナキュラーな世界を世界中から収集しました。
そして、イリイチとルドフスキーの影響下で、
脱建築家社会を精緻に理論化した、
クリストファー・アレクサンダーという建築理論かがいます。
こんごとも、よろしく御願いいたします。
イリイチの代表作は大体読んでいますが（後期は飛ばしている）、本によって、何を言いたいのか検討付かない本もありますね。
脱学校、脱病院、コンビビ、シャドウワークは素晴らしい論考です、
シャドウワークの中に、
「人々のための探求（リサーチ＆ディビロップメント）」
「人々の協力による自分たちのための探求」
について論じたドイツの若い女性学者の引用が出てきます。
これは、私にとっては、非常に示唆的でした。
コンピュータ研究家の古瀬幸雄氏（国際大学）も古くから論じていましたが、
ユニックス（リヌックス）を中心としたオープン・ソースは、明らかにイリイチ（私はどうしても、こう呼びます）に絶大な影響を受けていると思います。
先ずは、ごあいさつまで。
なお、ウィーン出身には、
イリイチ以外に、
建築家を否定した建築博学者、バーナード・ルドフスキーが建築分野のバナキュラーな世界を世界中から収集しました。
そして、イリイチとルドフスキーの影響下で、
脱建築家社会を精緻に理論化した、
クリストファー・アレクサンダーという建築理論かがいます。
こんごとも、よろしく御願いいたします。
テリーさん
convivialityの意味について、また、本のご紹介ありがとうございました。インターネットの黎明期、思えばDOS/VのハードウェアとかOS/2に凝っていて、ご紹介の本のように原理的な見方ができないままで今日に至っております。今こそ、読む意味がさらに増しそうな本ですね。
だんだん思い出してきました。イリイチの本では、convivialityをはじめ、日本語にしにくい（まだなっていない）ことばが、重要なキーワードとして出てきますね。vernacularもそうかと思います。
邦訳題名「脱病院化社会」のMedical Nemesis 綴りが間違っておりました。失礼いたしました。
convivialityの意味について、また、本のご紹介ありがとうございました。インターネットの黎明期、思えばDOS/VのハードウェアとかOS/2に凝っていて、ご紹介の本のように原理的な見方ができないままで今日に至っております。今こそ、読む意味がさらに増しそうな本ですね。
だんだん思い出してきました。イリイチの本では、convivialityをはじめ、日本語にしにくい（まだなっていない）ことばが、重要なキーワードとして出てきますね。vernacularもそうかと思います。
邦訳題名「脱病院化社会」のMedical Nemesis 綴りが間違っておりました。失礼いたしました。
はじめまして。でんでん♪と申します。
わたしが最初にイリイチの思想に触れたのは、山本哲士先生の講義で
した。当時のわたしにイリイチは衝撃でした。
その後、イリイチの著書を読むこともなくなり、長い年月が過ぎまし
たが、最近、体を壊して自宅療養することになったのをきっかけに、
イリイチのことをまた考えるようになりました。
最近の教育問題、医療事故、政治の腐敗、官僚の腐敗、すべてイリイチ
が明確に指摘し予見？していたことですよね。
捨てられず、引越しのたびに持ち歩き、本棚の片隅で埃をかぶっていた
イリイチの著書を引っ張り出して、読み返してみようかと思って
ます。
どうぞよろしくお願いします。
わたしが最初にイリイチの思想に触れたのは、山本哲士先生の講義で
した。当時のわたしにイリイチは衝撃でした。
その後、イリイチの著書を読むこともなくなり、長い年月が過ぎまし
たが、最近、体を壊して自宅療養することになったのをきっかけに、
イリイチのことをまた考えるようになりました。
最近の教育問題、医療事故、政治の腐敗、官僚の腐敗、すべてイリイチ
が明確に指摘し予見？していたことですよね。
捨てられず、引越しのたびに持ち歩き、本棚の片隅で埃をかぶっていた
イリイチの著書を引っ張り出して、読み返してみようかと思って
ます。
どうぞよろしくお願いします。
最新のコメントでも、数年過去のものとは…（絶句）
東日本大震災を契機に、エネルギー問題、ライフスタイルの問題、その他現代社会に於けるあらゆる喫緊の問題が噴出しましたが、まさにそれらを、イリイチは何十年か前に指摘していた訳です。
学校、会社、社会そのものを含めて、組織や体制や権力が大嫌いな小生にとって、イリイチはある種のヒーローです。
小生は教育学にも社会学にも疎い人間ですが、イリイチの「創造的失業」と云う言葉には強い影響を受けました。
そうした体験を持つ小生には、この度の大震災は「大人災」としか考えられません。
Paradigm Changeは、こんな世の中では、たやすい事ではありませんが、思考の枠組みの転換を今成し遂げられなければ、終末も遠くない。それどころか、すぐ目の前にある。
人類がいずれ滅亡する事は火を見るより明らかですが、せめて、地球上の多様な生物相を犠牲にしないようにと願うばかりです。
東日本大震災を契機に、エネルギー問題、ライフスタイルの問題、その他現代社会に於けるあらゆる喫緊の問題が噴出しましたが、まさにそれらを、イリイチは何十年か前に指摘していた訳です。
学校、会社、社会そのものを含めて、組織や体制や権力が大嫌いな小生にとって、イリイチはある種のヒーローです。
小生は教育学にも社会学にも疎い人間ですが、イリイチの「創造的失業」と云う言葉には強い影響を受けました。
そうした体験を持つ小生には、この度の大震災は「大人災」としか考えられません。
Paradigm Changeは、こんな世の中では、たやすい事ではありませんが、思考の枠組みの転換を今成し遂げられなければ、終末も遠くない。それどころか、すぐ目の前にある。
人類がいずれ滅亡する事は火を見るより明らかですが、せめて、地球上の多様な生物相を犠牲にしないようにと願うばかりです。
はじめまして
つい最近、図書館にかかわる仕事で、ラーニング・コモンズという言葉を知りました。図書館をただ本を静かに読む場所としてではなく、図書館の本と情報を利用して、ゼミをするようなものです。大きな学校ではすでに行われているようですが私のいる地方ではまだまだです。何も分からないまま手探りで、資料を集め新しい試みに対する愚かしい抵抗と戦いながら、少し分かって来たことはコモンズがイリイチのコモンズの概念と同じようなものだということです。「脱学校の社会」と言う本の挑戦にこんな形で図書館が応じて来たのかと感心しました。ずいぶん昔に読んだイリイチをまた読みなおそうと思っています。
よろしくお願いします。
つい最近、図書館にかかわる仕事で、ラーニング・コモンズという言葉を知りました。図書館をただ本を静かに読む場所としてではなく、図書館の本と情報を利用して、ゼミをするようなものです。大きな学校ではすでに行われているようですが私のいる地方ではまだまだです。何も分からないまま手探りで、資料を集め新しい試みに対する愚かしい抵抗と戦いながら、少し分かって来たことはコモンズがイリイチのコモンズの概念と同じようなものだということです。「脱学校の社会」と言う本の挑戦にこんな形で図書館が応じて来たのかと感心しました。ずいぶん昔に読んだイリイチをまた読みなおそうと思っています。
よろしくお願いします。
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