ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

歳時記〜季節と言葉を楽しんでコミュの小満の初候、蚕起食桑 (5/21-25) 初夏 第22候

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
かいこおきてくわをはむ
 

絹糸をとるために飼育される貴重な昆虫が蚕です。
祖母が「お蚕さん」といってとても大切に扱っていました。
デリケートなので、蚊取線香でも死んでしまいます。
また暑さにも弱く、涼しくしなければなりません。

桑の葉を食べて発育します。5回ほど脱皮をくりかえしてね。

お蚕さんは、ひたすら桑の葉を食べて発育します。
桑の葉を食む音は、しとしと雨が降っているような音がしますよ。
そうして何も食べず一日中じっとしている「蚕の眠り」のときをむかえ脱皮します。
これを5回繰り返します。

眠りに入ろうとするお蚕さんを「いぶり」
眠りに入ったお蚕さんを「眠蚕(いこ)」
起きることを「いおき」といいます。

桑子(かいこ)まだ二眠(にみん)を過ぎず村々の若葉青葉や人しづかなり (伊藤左千夫)

お蚕さんはまだ二眠り目を過ぎていないので、食欲もそれほどではありませんが、
最後の眠りから覚めた時は、食べ盛り、食欲旺盛で、養蚕場はてんてこ舞いになります。

飼育が不安定で、とてもデリケートなので、神仏だよりにした時期もあり「運虫」とも呼ばれます。

村中にきげんとらるる蚕かな (一茶)

神聖な昆虫のため、死んだという言葉は禁句で、「転んだ」と言っていました。
未だに「お蚕さん」と、「お」と「さん」をつけて呼ぶのは、しっかり祖母から叩き込まれたからかしらね。

カイコは蚕蛾(さんが)といて、カイゴガ科の蛾です。
幼虫の蚕は口から吐いた絹糸で繭をつくり、この中で脱皮して蛹(さなぎ)になり、
10日ほどで羽化、繭を突き破って出てきます。
灰白色の体と翅で、長い間人間に飼われているうちに飛べなくなってしまいました。
羽化するとすぐに交尾をして、雌は産卵します。
雌雄とも口器が退化していて、餌を食べられません。
なので、交尾・産卵が済むと死んでしまいます。
なんだか、人間の都合に合わせて、ここまで…哀れな気持ちになりますね。

コメント(3)

最近、桑の木を見なくなったな〜・・
と、感慨をもらす人がいましたが、
「昔はどこにも桑の木があって・・養蚕室が家の中にあったっけ」

古い農家の二階には蚕だな・・みたいな場所があったのを私も朧に・・
あれだけ、隆盛を誇った産業だったでしょうに・・・

時の流れは速い。。。



糸紡ぎもなくなりましたね。見るのが好きでしたよ♪

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

歳時記〜季節と言葉を楽しんで 更新情報

歳時記〜季節と言葉を楽しんでのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング