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生活保護者の集いコミュの路上生活脱出へ後押し 認定NPO法人 Homedoor

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https://mainichi.jp/articles/20220603/ddl/k27/040/323000c

<地域から>

 どれだけ失敗してもやり直せる社会を−−。認定NPO法人「Homedoor(ホームドア)」(大阪市北区)はホームレス状態の人々の支援に取り組む。路上生活を脱出するため、仕事や住まいを一緒に探し再出発の後押しをしている。理事長の川口加奈さん(31)は「一人一人にフィットした選択肢を提案したい」と力を込める。【まとめ・井手千夏】

 ■14歳での出会い

 中学生の頃、電車通学をしていたのですが、車窓から釜ケ崎(大阪市西成区)、いわゆる「あいりん地区」でホームレスの人を目にしました。「豊かな日本になぜホームレスの人がいるのだろう」と疑問がわきました。炊き出しに参加して幼少期の家庭環境なども背景にあることを知りました。自己責任という言葉じゃ片付けられず、一度ホームレス状態になると自力で抜け出すのは難しいと気付かされました。


 ホームレス研究に力を入れている大阪市立大に進学し、19歳の時にHomedoorを立ち上げました。駅のホームの転落防止柵である「ホームドア」のように人生からの転落防止柵となれるように、そして家がない人の居場所となる「ホーム」への「扉」の役割を果たしたいという意味が込められています。

 ■雇用と社会貢献

 まずはニーズを知るために釜ケ崎でモーニング喫茶を開きました。そこである男性が「自転車修理は得意やで」と言ったんです。ホームレスの人は集めた空き缶を売って生計を立てている人もいます。自転車は必需品で自分で修理する人も多くいます。男性の一言がヒントになりました。特技を仕事にすると抵抗感なくやれるのではないかと。


 それが2012年に始めた「HUBchari(ハブチャリ)」と名付けたシェアサイクルです。複数の拠点に自転車を置き、どこで借りても返してもいいという仕組みです。現在は電動自転車になったので、ホームレスの人はバッテリー交換や、自転車を拠点に再配置するためのトラックの運転、有人の貸出場所での受け付け、簡単な修理をしています。

 これは単に雇用を生み出すだけではなく、放置自転車の解消にもつながります。またホームレスの人は支援されるだけではなく、「社会貢献ができる」という支援する側になれます。


 かつて大阪市内に4カ所だった拠点は現在、300拠点以上(ドコモ・バイクシェア社の拠点含む)になりました。始めた当初100万円程度だった売り上げは、21年度は約5300万円にまで成長しています。

 ほかにも企業から受託した駐輪場の管理やマンション管理などの仕事もあります。企業への紹介も含め、これまでに仕事を提供した人は累計約300人になります。


 18年からは宿泊施設「アンドセンター」を始めました。ビル1棟に18部屋あります。滞在中に今後の方針を決めていきます。就労するのか、生活保護を受給するのか、アパートの内見に行くのか。その人に寄り添って決めます。

 21年には隣に食堂「おかえりキッチン」がオープンしました。アンドセンターの利用者や相談者が無料でランチを食べたり、かつての利用者が気軽に近況報告に訪れられたりするようにしています。ホームレスの人に弁当や求人案内を配りながら声かけをする「夜回り」も定期的に続けています。

 ■安心できる場を

 ホームレス状態の人をゼロにするというよりも、失敗してもやり直せる社会を作りたいです。日本はまだまだ敗者に厳しい風潮がありますが、失敗してもやり直せると思うとみんな安心して挑戦できると思います。活動の中では押しつけないことを心がけています。あくまでも選択肢のひとつでありたいです。

 19年度に約750人だった相談者数はコロナ禍の20年度は約1100人、21年度は約900人になりました。コロナ禍でこれまで困窮状態にほど遠かった人でもホームレス状態になる可能性がありますし、何が起きるか分かりません。

 大人の貧困は自己責任論が強く、支援が広がりにくい状況にあります。地道に認知を広げていくしかありません。最近はコロナ禍もあり、家族連れや夫婦、母子家庭など幅広い層から相談を受けるようになりました。いつか「ファミリーシェルター」の設置を実現させたいと思っています。困窮状態になったり、家や仕事がなくなったりしても、「あそこに行けばなんとかなる」、そういう安心できる場所を目指しています。

認定NPO法人 Homedoor◇(ホームドア)
相談者らと交流する認定NPO法人「Homedoor(ホームドア)」の理事長、川口加奈さん(右から2人目)=認定NPO法人「Homedoor(ホームドア)」提供拡大
相談者らと交流する認定NPO法人「Homedoor(ホームドア)」の理事長、川口加奈さん(右から2人目)=認定NPO法人「Homedoor(ホームドア)」提供
 2010年設立。11年法人化、17年認定NPO法人化。仕事や住まいの紹介のほか、年金や生活保護の申請手続きのサポートなども行う。大阪市北区本庄東1の9の14。相談は電話(070・5439・1715)。ホームページ(https://www.homedoor.org)。

 同法人は寄付も受け付けている。問い合わせは電話(06・6147・7018)、もしくはメール(info@homedoor.org)。

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