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保有する乗用車の運転記録を出さなかったことを理由に生活保護の停止処分を受けたのは違法だとして、処分の取り消しを求めて鈴鹿市を提訴している女性（80）と次男（55）に対し、市が再度の停止処分を取りやめたことがわかった。親子の代理人弁護士が27日、記者会見で明らかにした。
市は2022年9月、親子の生活保護を停止処分にした。親子は提訴と同時に処分の執行停止も申し立てた。津地裁はこれを認め、名古屋高裁も支持していた。
だが、市は次男の通院先が市外から市内に移り、状況が変わったとして車の処分のための見積書の提出を要求。親子が従わなかったとして再度、生活保護の停止を予定し、弁明のための聴聞会を開くと今年2月24日付で通知した。この通知に対して親子は、「支給が止まれば健康的で文化的な最低限度の生活が維持できなくなる」などとした弁明書を市に提出。市は24日付で「係争中であることを考慮し、停止処分はしない」と通知した。
市保護課は「総合的に判断し、停止処分をしないことにした」と説明した。親子の代理人の芦葉甫弁護士は「当然の結果。そもそも聴聞会を開くという通知を出し、親子に弁明させたことが不適切」と市の対応を批判した。【寺原多恵子】
〔三重版〕
保有する乗用車の運転記録を出さなかったことを理由に生活保護の停止処分を受けたのは違法だとして、処分の取り消しを求めて鈴鹿市を提訴している女性（80）と次男（55）に対し、市が再度の停止処分を取りやめたことがわかった。親子の代理人弁護士が27日、記者会見で明らかにした。
市は2022年9月、親子の生活保護を停止処分にした。親子は提訴と同時に処分の執行停止も申し立てた。津地裁はこれを認め、名古屋高裁も支持していた。
だが、市は次男の通院先が市外から市内に移り、状況が変わったとして車の処分のための見積書の提出を要求。親子が従わなかったとして再度、生活保護の停止を予定し、弁明のための聴聞会を開くと今年2月24日付で通知した。この通知に対して親子は、「支給が止まれば健康的で文化的な最低限度の生活が維持できなくなる」などとした弁明書を市に提出。市は24日付で「係争中であることを考慮し、停止処分はしない」と通知した。
市保護課は「総合的に判断し、停止処分をしないことにした」と説明した。親子の代理人の芦葉甫弁護士は「当然の結果。そもそも聴聞会を開くという通知を出し、親子に弁明させたことが不適切」と市の対応を批判した。【寺原多恵子】
〔三重版〕
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