生活保護者の集いコミュの反貧困ネットワーク　事務局長　瀬戸大作さん　日記　3/3

3月３日（金）
❶昨晩、ある優しき女性からの依頼を受けて銀座のど真ん中にあるホテルの前のコンビニのイートインに向かった。「元旦から上記ホテルに宿泊しています。のホテルの真向かいにあるコンビニのイートインスペースで或る高齢のホームレス男性が一日中過ごしています。今のところは追い出されずに済んでいますが先の状況は見通せません。この件で中央区役所、4件のホームレス支援を行うNPO 法人、キリスト教会などに相談をしましたがどこも冷たい対応でした。私は3月4日に上記ホテルを引き上げる予定でありましてこの男性のことが気にかかって仕方がありません。」気になって駆けつけてみました。
70代で、２０年前に東京に来られたとのこと、支援は「福祉の世話になりたくない」との理由で頑なに断り続けました。生活保護利用経験があり、劣悪な施設に入所させられ嫌な思いをされたようです。収入源を聞いたところ、通りがかりの人々にカンパしてもらっている。心配ないと、、結果的に何もできず。「福祉の世話にだけはなりたくない」多くの方が以前、福祉事務所に相談して辛い経験をしています。このようなあり方を変えていきたいと活動していますが、現状を変えることができていません
❷二週間前に新宿都庁下駆けつけ保護した老犬をつれた70代男性、反貧困ネットワークのシェルターで暮らしている、一昨日は健康診断、昨日は生保申請同行で一歩づつ支援を進めてきたのですが、今日の朝に健診結果がでて緊急入院が必要との連絡が診療所から入る、嫌がるおじさんを説得して総合病院に連れていく。今日も救急病棟にいる。この1週間の多くの私の支援の時間は救急病棟だ。長期の困窮で野宿生活で身体がボロボロだった。命は心配いりません。ワンちゃんは責任持って預かります、ゆっくり休みましょう。最後まで入院を渋るおじさんを説得し続けた。もう独りじゃないよ。
❸議員会館での「ミサイルではなく暮らしを大軍拡予算組み替えを求める院内集会」で少しだけ発言して急いで事務所に戻る。日本で約７年間、特定技能で仕事をしてきた外国籍の青年、給料の計算方法に誤りがあることを社長に指摘したところ、殴られて解雇にされた。ホームレス状態との連絡が連携している支援団体から入る。21時過ぎにシェルターを案内、ユニオン労組と連携して会社に対して賃金未払い請求・暴力に対する損害賠償請求を行なっていく
❹他にもアフリカ出身の在留資格を失った家族10名が食料がなく飢えていて、もうすぐ住まいを失うとのＳＯＳ、地元支援者との連絡をとりあう。食料支援は動きだした。住まい探しが最大課題、10名の住まい探しはさすがに困難だ。
➎またSOSが来ている、親子で老犬を抱えている方が来週に住まいを追い出される、来週は非常事態になかでの支援となる。福島出張がある。参ったな！
➏ひとつ良い事があった、「ここはホームレスの保護病院じゃない」難病を抱えながら病院のドクターから暴言を浴びさせられて入院を拒否されたRさん、ハウジングファースト型の支援に集中する事で合意、二週間以内を目標にアパート探しをおこなう事としたが、府中派遣村の松野さんが奔走してくれて3月10日にアパート入居が決まった。これからは、地域が連携して、Ｒさんを支えていく。本当に良かった。