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生活保護者の集いコミュの「軽作業しかできないかと…」失った自信、取り戻させた就労支援 社会 速報

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https://mainichi.jp/articles/20220829/k00/00m/040/256000c

名古屋市の岩下幸花さん(53)は40歳を過ぎてひきこもり、その間、母の介護も経験した。一時は社会復帰を諦めたが、ひきこもり当事者を支援する団体の存在を知り、社会とのつながりを失わずに済んだ。【町田結子】

 ひきこもりを経験した当事者やその家族の声に耳を傾け、必要な支援を考える連載「実録ひきこもり」(全6回)は以下のラインアップです。
 第1回 今も延長線上、それでも
 番外 コロナ禍、深まる孤立感
 第2回 家にいる意味はあるよ
 第3回 親亡き後を考え始めた
 第4回 失った自信を取り戻す
 第5回 外が死ぬほどつらいとは
 第6回 サポートに必要な視点

 <昔から何をするにも時間がかかった。職場での人間関係がうまくいかず、うつ病を発症したのもそれが原因だった>


 人より遅いんですよね、手が。小さい時から母にも言われてきましたが、どこへ行ってもそのことが原因でうまくいかず……。

 中学卒業後に就職してから5〜6社で働いてきました。婦人下着のしつけ糸を抜いたり、靴に値札を付けたりといった軽作業なんですけど、仕事をするのが遅くてうまくいかなくなって、結局その繰り返しで。働き続けたかったけど「年内で切るから」って言われたこともあったし、自分で合わないなと思って辞めた所もあります。


 最後に勤めた所は軍足を5〜6足に束ねたりする仕事だったのですが、他のパートさんたちから仲間外れにされちゃって……。会社に行こうと地下鉄の駅まで行ったんですけど、震えて行けなくなって、そのまま病院に。反応性うつ病(何かはっきりとした原因をきっかけに引き起こされるうつ病)と診断されました。診断書をもらって1カ月休んで、辞めました。42歳の時です。

 <同居していた80歳手前の母親が認知症を発症したのもこの頃だ>

 言ってることとか行動がおかしいなと思って。最初は一人で介護していたんですけど、だんだん大変になってきて……。集団で過ごした方が本人にも良いって聞いたので、デイサービスを利用するようになりました。本人は最初、「そんなの必要ない」とか言ったりしてたんですけど、何とか行ってもらって。少しは気持ちが楽になりました。


 <生活は苦しかった。父は既に他界し、母と2人暮らし。貯金は底を突き、生活保護を申請した>

 しばらくは貯金を取り崩して生活していたんですが、無くなったらそれしかないなと。生活保護のことは知人に聞いて知っていたので。最初、役所の担当者に「お母さんの生命保険を解約して生活費に充てて、それが無くなってから」と言われ……。解約してそのお金も使い切り、申請したのは貯金が10万を切ったくらいの時かな。

 母が日中、デイ(サービス)に出てくれるようになったので働けるかなとも思ったけど、介護を理由に家に居ました。徘徊(はいかい)もするようになってしまって、一時期は毎日のように。行方不明になっちゃったり、道で転んでいるのを発見されて、病院に搬送されたりしたこともありました。信号も分からないから、車にはねられたらおしまいだと思って、100均で買った鍵を部屋に付けたら「助けてくれー」って叫んだり。私がうつ状態の時はけんかになったこともありました。手を上げたことはありませんが、母のうちわを破ったりしたことはありました。


 <そんな生活が5年以上続く。母の介護に追われていた2017年、ひきこもり当事者やその家族を支援するNPO法人「オレンジの会」(名古屋市中村区)の存在を知った>

 役所の生活保護の担当者が、こういう所もあるから少しでも働いてみませんかと紹介してくれました。最初は施設内での内職で、食品のシール貼り。介護があったから作業時間も短かったです。その頃、母はまだ手を引いたら歩けたんですけど、だんだんと症状も重くなって、介護も大変になってきました。後々は介護施設に入所させようと申し込みは済ませていたのですが、19年に85歳で亡くなりました。

 <NPOの施設外就労プログラムで、地元の受け入れ企業が運営する喫茶店での勤務が始まる。3年目の今は接客もこなすようになり、仕事にやりがいを感じているという>

 モーニングのゆで卵に目玉シールを貼って出すと、お客さんが「かわいい」と喜んでくれるのでうれしくなります。今まで接客の仕事はしたことがなかったので、最初はできるかどうか不安でしたが、今は楽しく働けているのかな。

 職場の人間関係は良いです。食事の盛り付けとかコーヒー豆の選別とかもしますが、ここでは「作業が遅い」と注意されることもありません。先日、「慣れてきたからこういうのはどう?」って、障害者枠で働ける民間企業への就職を勧められました。ここと同じ飲食業。タブレット端末でオーダーを取ったりする自信はまだあまりないのですが、そういう仕事もできたらいいなって。

 <NPOについては「有り難い場所」と感じている>

 ここに来ていなかったら、まだ家にいたかもしれません。自分には軽作業しかできないと思っていたけど、できることも分かりました。今は生活保護は受けていないのですが、月5万円の工賃では家賃と生活費は賄えないので、今、ハローワークで就職活動中です。一人だと何をしていいか分からないけど、オレンジの会が一緒にやってくれるので心強いです。

 貯金が減っているから底を突く前には決めたい。でも、決まらなかったら生活保護に戻ることも考えています。

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