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生活保護者の集いコミュのトーキョー路上・金稼ぎ編(6) 生活保護費と収入をパチンコにつぎ込む「ター坊」 路上生活者と宗教団体のドライな関係

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https://www.zakzak.co.jp/article/20220722-UI6243QARJNPVPJ4JUQ3JJHO2Y/

日本に本部を置く某宗教団体の一部信者は、ホームレスに1500円ほどのお小遣いを渡すことで、道場で行われる研修に参加してもらい、上層部から課せられたノルマの足しにしている。加えて、ホームレスが仲間を研修に連れてきた場合には、その紹介者に別途500円を渡していた。

「金をちらつかせて宗教団体がホームレスを勧誘している」と言うと聞こえが悪いが、研修に連れて行かれたとしてもしつこい勧誘があるわけではない。黙って聞いているだけで金がもらえるということで、ホームレスの人々は団体に感謝の念すら抱いていた。

しかし、人間とは「足るを知らない」欲張りな生き物である。山谷の簡易宿泊所で生活保護を受給しながら暮らすター坊は、アルバイトとして団体の研修に参加するホームレスを集めていたが、労力と見返りが釣り合わないと不満を抱いていた。


「一人連れてきて500円だなんて、アイツら俺のことをなめていやがるんだ。こっちはジュースやタバコを自腹でおごってまで勧誘してるんだ。これまでにいくら使ったと思ってんだよ。だからもう、こんなバイト辞めてやるんだ」

ター坊は現在38歳。非常に喧嘩っ早い性格で、これまでに累計で13年間を刑務所の中で過ごしてきた。罪名はすべて傷害罪だ。最後に刑務所を出た後、寄せ場に入ってしばらくは働いていたが、コロナ禍で仕事が激減してクビになり、生活保護を受け始めた。

生活保護費が振り込まれても、その日のうちに全額をパチンコに使ってしまうター坊。常に金に困っているため、宗教団体の人海戦術に加担しながら単発の倉庫のアルバイトを掛け持ちし、小遣いを稼いでいる。

生活保護を受けている場合、収入があればその分は生活保護費から差し引かれる。しかし、例えば月に10万円の収入があったとしても翌月に丸々10万円が差し引かれるわけではない。リボ払いのように分割して引かれていくのだという。


「もう自分じゃ追えないくらいに、ずいぶん先まで生活保護が差し引かれることになってんだ。でも稼いだ分はそのまま自由に使えるし、月の生活保護費がゼロになるってことは絶対にない。つまりよ、稼いだ分の差し引きなんて考えるだけムダってことなんだ」

ター坊は「生活保護なんて誰でも受けられるんだから、もらえるだけもらっときな」と、しきりに私に生活保護の受給を勧める。「生活保護はまだ考えていない」と断ると、倉庫のバイト先の電話番号を教えてくれた。

「家がないなら、適当に住所言っておけば大丈夫だから」

ター坊はこのバイト先に生活保護を受けていることは当然言っていない。

■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。2021年夏の東京都内で63日間の路上生活をまとめた新刊『ルポ 路上生活』(KADOKAWA)が話題。

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