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生活保護者の集いコミュのトーキョー路上・金稼ぎ編(5) 宗教信者が路上生活者を勧誘する理由 人集めノルマのため1500円進呈

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https://www.zakzak.co.jp/article/20220715-DIAI75FN3JPFHKGPGUAVUAD3IY/

ホームレス生活中、公園のベンチに腰掛けながら時間を潰していると、よく優しそうな顔をしたおじさんやおばさんに話しかけられた。その内容は、「今日の天気はいいね」とか「公園で何してるの」など、中身のないものであるが、一通りこちらの身分を探った後にホームレスだと分かると、途端に「これから集会があるんだけど来ない? おいしいご飯もあるよ」と、宗教の勧誘を始める人間が大半だ。

「並ぶだけでもらえる炊き出しで飯は何とかなってますから結構です」

いつもそう断るわけだが、いまどき飯に釣られて宗教の集会に行くホームレスなどほとんどいないのである。しかし、よく富士山の絵が描かれたチラシを街で配っている某宗教団体だけは違った。ある日、東京・上野公園の炊き出しに並んでいると、一人の生活保護受給者が私にこう言った。

「兄さん、今日は研修に行くかい?」


聞けば、1時間ほどあるK会の研修に一度参加するごとに1500円がもらえるそうで、ホームレスや生活保護受給者たちが小遣いを稼ぐ場になっているという。研修が行われる「道場」には、団体の信者が運転するハイエースで向かう。炊き出しが終わるころに迎えに来るらしい。この男もまさかお人よしで研修に行くメンツを集めているわけではなかろう。
「自分が研修に参加すると、おじさんにいいことがあるなら行ってもいいよ」と筆者が言うと、彼はあっさりこう答えた。

「研修に行く人間をひとり集めるごとに500円もらえるんだ」

一体、研修に参加するともらえるこの1500円や、おじさんに渡される500円はどこの誰が出しているのか。それは、また別の日に新大久保にあるキリスト教会で行われる炊き出しに参加したときにわかった。

この炊き出しは飯だけでなく1人3000円のお小遣いがもらえることから、1日に300人近い人たちが集まる。教会を出ると、団体の信者たちが待ち伏せしていた。上野公園のときと同じく、ハイエースで乗りつけ、研修の参加者を募っている。道端でほかのホームレスたちと炊き出しでもらった弁当を食べていると、団体の信者が話しかけてきた。

「ほかにもっと大勢が集まる炊き出しとか知らない?」


要は信者たちには研修に何人連れて行かなくてはならないというノルマがあり、身銭を切ってでもホームレスたちを使って必死に参加者を集めているのだ。

「道場にいる人間はみんなの顔なんて覚えてないからさ。何回でも1500円あげるから来てよ」

原則、研修は1人1回と決まっているようだが、ノルマを達成するためならもはや何でもありのようだ。

■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。2021年夏の東京都内で63日間の路上生活をまとめた新刊『ルポ 路上生活』(KADOKAWA)が話題。


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