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一定以上の所得がない障害者らの医療費を助成する「福祉医療費」を収入とみなされ、受給した福祉医療費と同額分の生活保護費を返還することなどを求められていた男性が、志摩市に処分の取り消しを求めていた裁判で、津地裁（竹内浩史裁判長）は16日、福祉医療費を「収入認定することは違法」などとし、同市に処分の取り消しを命じた。
判決などによると、原告は同市に住む男性で、2019年11月から生活保護を受けていた。福祉医療費は、志摩市が一定の所得がない障害者らの医療費の自己負担分の一部を助成する制度。男性は同年11月〜20年1月の間、3回にわたって福祉医療費として計1万8910円を受け取った。市はこの福祉医療費を収入と認定し、同額の生活保護費を返金するよう求めるなどの決定を20年3月に行っていた。
竹内浩史裁判長は判決で「福祉医療費は医療を受けることを容易にすることでよりよい生活を送ることができるようにするために支給されるもの」と指摘し、収入認定することは違法とした。
志摩市は「今後の対応については判決内容を吟味し、方針を決めて参りたい」としている。【寺原多恵子】
〔三重版〕
一定以上の所得がない障害者らの医療費を助成する「福祉医療費」を収入とみなされ、受給した福祉医療費と同額分の生活保護費を返還することなどを求められていた男性が、志摩市に処分の取り消しを求めていた裁判で、津地裁（竹内浩史裁判長）は16日、福祉医療費を「収入認定することは違法」などとし、同市に処分の取り消しを命じた。
判決などによると、原告は同市に住む男性で、2019年11月から生活保護を受けていた。福祉医療費は、志摩市が一定の所得がない障害者らの医療費の自己負担分の一部を助成する制度。男性は同年11月〜20年1月の間、3回にわたって福祉医療費として計1万8910円を受け取った。市はこの福祉医療費を収入と認定し、同額の生活保護費を返金するよう求めるなどの決定を20年3月に行っていた。
竹内浩史裁判長は判決で「福祉医療費は医療を受けることを容易にすることでよりよい生活を送ることができるようにするために支給されるもの」と指摘し、収入認定することは違法とした。
志摩市は「今後の対応については判決内容を吟味し、方針を決めて参りたい」としている。【寺原多恵子】
〔三重版〕
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