生活保護者の集いコミュの反貧困ネットワーク　事務局長　瀬戸大作さん　日記　6/7 6/8

6月7日（月）
❶昨日はパルシステム埼玉さんのピース・インターテーマグループに呼んで頂き、「私たちを取り巻く日本国内の貧困の現実」と題しての講演、パルシステム埼玉には三年連続で呼んで頂き、昨年はクルドを知る会や三郷在住のガーナ国籍の高校生のミラクルちゃんのお母さんのキシワさんがゲストで仮放免状態におかれている難民の実状を報告、現在は粘り強い運動の結果、在留資格も得られ、ミラクルちゃんは4月から大学に進学できる事に！4日に開催した移民難民フェスで親子に再会、クルドを知る会もパルシステム埼玉からも活動支援を受けています。今回はミヤンマー国籍の仮放免者Mさんがゲスト、「9年間仮放免。生活費が稼げない。自由な生活ができない。困っている人を助けることができない。自由に県外に移動できない、いつ収容されるかわからない。自分の人生、将来、何もかも失った。健康に不安がある。病院にいって一刻もはやく検査したい不安な症状がある」。「帰れない状況にある人々に、在留資格を出すよう求める。在留資格にかかわらず、人間として最低限の生活が保障を求める」
*私は協同組合に育てられた。「生存権を奪われた外国人」のあらゆる困窮に地域で支えてほしい、繋がってほしい。移民難民フェスにような取り組みが小さな形でも良いからあらゆる地域で取り組めたら良い。生協祭りや組合員イベントに呼んでほしい。手作りの手工芸品や食べ物がたくさんある、買う事によるチャリティに呼んでほしい。「生存権を奪われた外国人」の笑顔が見たい。移民難民フェスの日常化のために行脚を続けたい。
❷帰宅してから夜は相談メールの処理を続ける事が日課だ。とても嫌な事があった。住まいを用意してほしいとの要望、シェルターなど一時住居は現在空き室ゼロで用意できない、数日のネカフェ代くらいならと伝えたらブチ切れられて、猛烈な脅しを受けた。身の危険があるのでこちらから電話を切り着信拒否設定、さすがにへこんだ。
6月8日（火）
❶午前はひだんれん、全国避難者の会とのＺＯＯＭ会議、3月11日に私も事務局を担当している精神的損害賠償請求を起こした自主避難者を県が部屋の明け渡しなど求め応訴する準備がされている事を受けて緊急協議、私たちは原発事故被害者と共に闘い、支え続ける。
❷午後からは厚生労働省記者クラブで6月12日(土)12～20時に開催される「コロナ災害を乗り越えるいのちとくらしを守るなんでも電話相談会」の記者会見、住まい・生活保護・労働・借金・学費のことなど、なんでもご相談ください。でも今日の記者会見に参加した記者はたったの4名で全て女性、以前は30名以上の記者で会場が一杯だった。驚く程の関心の低下に落胆、私たちの駆けつけ支援は昨年同期と比較しても全く減らず深刻度を深めているのに、、
➌夕方は浅草で所持金2円の男性からのSOSに駆けつける。お金がなく食べることができない不安、泊まることもできなくて毎日不安な気持ちのなか生活している。男性は午前に福祉事務所に生活保護の相談に言ったら追い返された。でももう心配はない。一私たちが生保申請に同行するからね。
❹夜は連合会館で、さようなら原発１０００万人アクション主催のオンライン学習会で自ら避難者でもある熊本美彌子さんと一緒に久し振りの避難者問題の講演、3月11日、国家公務員宿舎から追われようとしている11名の原発事故避難者が、福島県の違法行為によって受けた精神的苦痛に対する損害賠償を求め、東京地方裁判所に集団提訴をしました。私は支援する会の事務局を担当しています。第一回期日は７月２５日の１３時３０分（１０３号法廷）と決定しました。しかし、福島県は非道にも家賃などの支払いと部屋の明け渡しを求める訴えを起こす方針を固め、６月福島県議会で議決提案する予定！突然のＮＨＫ福島の報道で知りました。このような状況を広く伝え、運動を広げる必要があります。皆さん応援してください。