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生活保護者の集いコミュの『楢山節考』パルム・ドール受賞から40年、『PLAN 75』は現代版「姥捨て山」!?

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https://news.yahoo.co.jp/articles/bdf9543e0f1421decbf78ac28d1ec4bf2b932032

今月17日(現地時間)より開催される「第75回カンヌ国際映画祭」オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品される早川千絵の長編映画初監督作品『PLAN 75』(6月17日公開)。超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度<プラン75>に翻ろうされる人々の姿を描いた同作に、海外のバイヤーからは「姥捨て山」のようだと反応が集まっている。

【動画】映画『PLAN 75』予告編

 「姥捨て山」といえば、今村昌平監督が、因習により山に捨てられる老女とその息子の心の葛藤を描いた映画『楢山節考』(1983年)。約40年前、カンヌ国際映画祭で最高賞・パルムドールを受賞した作品だ。

 『PLAN 75』の舞台は、75歳以上の高齢者に、死を選ぶ権利を認め、支援する制度、通称<プラン75>が施行された現代の日本。78歳のミチ(倍賞千恵子)は、ホテルの客室清掃の仕事で生計を立てながら慎ましく暮らす。そんな彼女の楽しみは、職場の同僚たちとの他愛ないおしゃべりや公民館でのカラオケ。<プラン75>の施行で高齢者が自ら死を選ぶ事が当たり前になりつつある社会で、身寄りがないミチや子どもと絶縁状態にある同僚の稲子(大方斐紗子)にとっては、仲間との集まりがかけがえのない大切な時間だった。

 しかし、彼女たちの生活にも<プラン75>の影が忍び寄る。同僚のひとりは旅行先を選ぶように<プラン75>のお試し体験に行き、施設の充実っぷりに感動。「孫のためを思えば死んでも構いやしない」とまで言い出す。高齢者向けの健康診断の会場では「死ぬときぐらい自分で選びたいじゃない」と老婦人が笑顔で語る<プラン75>の加入促進CMが流れている。それらの光景をミチは物言いたげな表情を浮かべながら、やり過ごす。

 ある日、ミチは高齢を理由に同僚たちと一緒にホテルを解雇される。同僚たちと違い、頼る先がないミチは必死に新しい仕事を探すが、高齢を理由に断られてばかり。ついに住む場所をも失いそうになり追い込まれた彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。

 働きたくても働き口がないのに、生きてることが罪かのような世の中にあって、みんなが選んでいるからと、同調圧力に呑まれていく。生活保護を受ける前に自力で頑張りたくとも、「国家のために“口減らし”に協力せよ」と言わんばかりの制度<プラン75>は、まさに現代版の「姥捨て山」だ。

 監督・脚本の早川千絵は「経済的合理性を優先し、人の痛みへの想像力を欠く昨今の社会に対する憤りに突き動かされて生まれた映画です。倍賞千恵子さん演じるミチという女性の姿を通して、人が生きることを全肯定する。そんな映画にしたい」と、是枝裕和監督が総合監修を務めたオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一篇として作った「PLAN 75」を再構築し、キャストも一新して、長編映画化した。

 倍賞は脚本を読み、「最初は“酷い話”だと思ったのですが、物語の終盤でミチがある選択をする姿が描かれており、そこにものすごく心打たれ、ひかれて…それだけで出演を即決しました」と、ミチを演じる覚悟を決めたとコメントしている。

 公開に先駆けて鑑賞した評論家からも、「高齢者が自分の意志により死を選択できる制度とは、現代の“姥捨て山”か。」(映画ジャーナリスト/評論家・立田敦子)、「この話はフィクションとは思えない。少子化、移民政策や人権問題にも真摯に向き合わず、デフレが続く未曾有の長寿社会では、この議論は必ず出てくる」(映画ジャーナリスト・此花わか)などの声が上がっている。

 ツイッター社の買収騒動で世界を驚かせた「世界一の富豪」、イーロン・マスク氏も「出生率が死亡率を上回るような変化がない限り、日本はいずれ存在しなくなるだろう。」とツイートするように、日本にとって少子高齢化問題は喫緊(きっきん)の課題のひとつであることは否めない。映画『PLAN 75』が社会の鏡として映し出すのはどんな現実と未来なのか。まずは、カンヌでどんな反響があるのか気になるところだ。

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