ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

生活保護者の集いコミュの冬の風呂は週1、友人つくれない 生活保護費減額で窮する原告男性

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
https://digital.asahi.com/articles/ASQ5F6RSWQ5DTTHB00Q.html?iref=com_latestnews_05

 国が2013〜15年に生活保護基準額を引き下げたのは生存権を保障した憲法25条に違反するなどとして、佐賀県内の受給者19人(提訴時は24人)が県や佐賀市などに生活保護費を減額した決定の取り消しを求めた訴訟。

 13日の佐賀地裁判決(三井教匡裁判長)は、「厚生労働相の判断の過程に過誤、欠落があるとはいえない」などとして、原告の請求を棄却した。

 判決を代理人弁護士に聞いた原告の男性(73)は首をかしげ、「やるせない。はがゆい」と肩を落とした。

 男性が生活保護費の受給を始めたのは10年の春。それまでは会社勤めのトラック運転手として働き、手取りで約18万円の収入があった。しかし、子どものころから悪かった右目の視力がほとんどなくなり、運転ができなくなった。別の仕事を探したが見つからず、貯金もなかった。ほかに暮らしを支えるすべはなく、生活保護の受給申請をした。

ここから続き
 市営住宅で一人暮らし。乗っていた車を手放し、食費を3万円以内に抑えようと外食をやめた。スーパーで割引品を購入するようになり、食事はパンと牛乳だけのときもある。

 その暮らしは、13年以降、受給額が段階的に引き下げられてさらに苦しくなった。「記帳された通帳をみるたびに『またか』とため息が出た」とふり返る。

 現在の毎月の受給額は5万2千円(生活扶助が3万4千円、住宅扶助が1万8千円)。これに年金4万4千円を加えた計9万6千円で1カ月を過ごす。市営住宅の家賃と光熱費、通信費を支払うと、食費を3万円に抑えたとしても、残りは3万円余り。家電製品が壊れても再購入は難しい、と話す。

 温かい風呂に入るのが日々の楽しみだったが、我慢してガス代を節約しようと夏は水風呂、冬は湯船につかるのは週1回だけにした。他の日は水を張った風呂を途中まで沸かし、立ち上る熱で水面だけ温まった湯をすくい取って体を洗う。

 交遊費がかからないよう、友人はつくらないことを心がけている。電気代を節約するために夜9時に寝る。盆や正月、年2回の彼岸の墓参りの際にお寺に渡していたわずかばかりのお布施もできなくなった。

 そんな苦しい生活をしていても、親族から「貯金をしてこなかったのが悪い。どうしようもない」と責められたことがあり、「自分が悪い」という後ろめたさを抱えているという。生活保護費の引き下げについても「国からもらっている。ありがたいこと。文句も言いづらい」と胸の内を明かし、「言うたってどうならん」とあきらめの心境ものぞかせる。

 最も不安なのは健康面だ。面倒をみてくれる家族がいないため、「倒れるわけにはいかない」と長距離を歩き、遠方は自転車で往復するなど努力しているという。

 判決後、県弁護士会館で開かれた記者会見で、男性は「先はどげんなっですかね。これ以上、下げられるのは困る」と力なく語った。(大村久)

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

生活保護者の集い 更新情報

生活保護者の集いのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。