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生活保護者の集いコミュのトーキョー路上編(18) 「家賃が払えないから、パチンコで増やそうとしたわけよ」 アパートより路上生活が気楽な理由は?

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https://www.zakzak.co.jp/article/20220429-XTGNXWRDQFJBZONQWLN4THJUGI/

ガードマンの仕事を9社落とされ、残った金で、サイバー(上野駅前のパチンコ屋)で勝負をかけるも見事にスり、上野駅前でホームレスとなってしまった寅さん。聞くと、現在は生活保護を受けながら青梅にあるアパートに暮らしているという。なぜ、家があるというのにこんなところに寝ているのだろうか。

「家があるなら帰ったほうがいいですって。まだ終電ありますよ」

私がそう促すと、寅さんは何の恥じらいもなく堂々とその理由を話した。

「俺は18年前に新潟から上野に上京してきたからよ、青梅なんかよりこの街のほうが、なじみがあるんだよ。役所から金が入ったから遊びに来たんだけどよ、アパホテルに泊まって、サウナに入って、酒を飲んだらあっという間に金がなくなっちまった。これじゃ来月の家賃が払えないからよ、残金5000円をパチンコに突っ込んで増やそうとしたってわけよ。電車賃がないなら、帰れねえだろうよ」

仕方がないだろと言わんばかりの口調だが、どう考えても寅さんが悪い。「お前さんよ、生活保護なんか言っても家賃を払ったら残りは6万8000円しかないんだよ。その金で1カ月も暮らせると思うか?」

寅さんはそう反論するが、正直、月に6万8000円も自由に使える金があるならば私は余裕で暮らせる自信がある。仮に病気をしても、生活保護を受けているなら無料で医療を受けられる。各種税金もかからない。


しかし、金のない学生時代の4年間なら、ある意味、貧乏な時間を楽しむことができるかもしれない。ただ、その生活が死ぬまで続くことが決まりきっているとしたら、魔が差して自暴自棄になってしまうのも理解できなくはないのだ。

とはいえ、家に帰る交通費くらいは残しておけないものかと思うわけだが、寅さんが青梅に帰らない理由は他にもあった。

「チンピラみたいなとなりの住人が俺から金を巻き上げようとするからよ。住んでいるのが全員金に困った生活保護なんだからよ、トラブルが起きるのは当たり前だろうよ。だからもう帰らねえ」

ホームレスが生活保護を受け始めると、はじめはアパートではなく「無料低額宿泊所」という場所で、数カ月間、ほかの受給者たちと共同生活をすることが多い。ここも同じ理屈でトラブルが絶えず、結局アパートに移る前に路上に戻ってしまうケースが絶えない。

しかし、アパートに移ったとしても、環境は変わらないのだ。隅田川に暮らすホームレスが話す。


「生活保護を受けた知人が言ってたんだけどな。アパートの1階でサンマを焼くと2階にいる人間が突然殴りかかってくるんだとよ。そんなところに住むなら俺は路上のほうが気楽だよ」



■國友公司(くにとも・こうじ) ルポライター。1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術学群在学中からライターとして活動開始。2021年夏の東京都内で63日間の路上生活をまとめた新刊『ルポ 路上生活』(KADOKAWA)が話題。

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