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生活保護者の集いコミュのトーキョー路上編(11) ホームレスと話し続けてきた地元の女性 首都高速6号向島線高架下での一幕1/

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https://www.zakzak.co.jp/article/20220311-XZNLX7ZW2FLZNFC2LAIEG7FDTY/

私が今暮らしているのは、隅田川沿いにある「首都高速6号向島線高架下」。そこから見える白髭橋をぼんやりと眺めながら1日が過ぎていく。最寄り駅の東武伊勢崎線「鐘ケ淵駅」からは徒歩17分。夜になると人通りはほとんどなく、ただただ静かで何もない時間が続く。

アウトリーチ(配って歩くタイプの炊き出し)をするボランティア団体にもらったお好み焼きを暗闇で食していると、ランニング中の女性(60代)が話しかけてきた。人通りのない真っ暗な道でいきなりホームレスに声をかけるなんて、なかなかの度胸である。

「あなた若いのにこんなところで何やってるのよ。ここにいる人たちはみんな人生捨てているのよ。何があったか知らないけど、すぐに出ていかないとそこの廃人と同じになってしまうわよ」

女性はそう言いながら私の15メートルほど先にいるホームレスを指さした。なかなか乱暴な決めつけであるが、確かに人生を捨ててしまっているようなホームレスはいるのだ。嫌な思いをして働くのはごめんだが、かといって生活保護を受けるまでの踏ん切りは付かない。その曖昧な気持ちのままなんとなく路上生活を続けているうちに、路上に一種の心地よさを感じてしまう。私は女性に言い返した。



「全員が全員廃人ってことはないんじゃないですか。やむを得ずっていうパターンだってあると思うんですよ。人に言わないだけで」

女性は私に1200円が入っているという電子マネーを差し出し、「これで何か好きなものを買ってきなさい」と言う。昼は炊き出しがあったし、夜はさっきお好み焼きを食べたばかりだ。「今、特にほしいものはない」と断った。

「そうね。頼り癖が付いちゃうものね。自分でまいた種でこうなっているのなら、自力で頑張らなくちゃね」

聞けば、女性は墨田区生まれの墨田区育ちで、自宅は白髭橋のすぐ近くにあるという。この辺一帯が「東京のガンジス川」と呼ばれていた時期から、ランニングをしながらホームレスたちと話し続けているそうだ。女性が当時の状況を話す。

「地元の人間がホームレスにカツアゲをされたり物を盗られたりして大変だったのよ。だから犯罪を防ぐためにもみんなで食べ物を配ることにしたの。今は炊き出しだけで回っているから配る必要はなくなったけどね」


都市における貧困率が上がれば犯罪率も上がる。私たち日本人は完全に平和ボケしているが、ホームレスを支援する人たちがいなくなったらどうなるかわかっているだろうか。炊き出しが1つもなくなれば、私はほかのホームレスと窃盗団を組むしか方法がなかったように思う。

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