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生活保護者の集いコミュの「弱者は生きていてはダメなんでしょうか」コロナ禍で進む貧困と、追いつめられる家族【報道特集】

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https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4453111.html

■「毎日、もう終わりだと感じます」コロナで拡大した貧困

新型コロナウイルスが猛威を振るう中で迎える、2度目の年末となった昨年12月。東京・新宿駅に集まっていたのは、「あしなが育英会」から奨学金を受けている大学生たちだ。コロナで一昨年から募金活動を行うことができなかったが、この日、2年ぶりに再開した。

「あしなが育英会」は、50年に渡り親を亡くした遺児や親に重度の障害がある子どもへ奨学金を出すなどして教育支援を続けてきた団体だ。

大学4年生の外山詢さんは4歳の時に父親を亡くしてからずっと母とともに生活してきた。大学1年生からは奨学金を受け、不足分は飲食店のアルバイトで補い、勉強を続けてきた。しかし、コロナで家計は一層苦しくなったという。

大学4年生 外山詢さん
「(アルバイトの)シフトが減ってしまって、アルバイト代から今まで母に生活費を渡していたのですが、それも厳しくなったし、母の仕事自体も少なくなってしまった。私だけ家族の中でひとりだけ呑気に勉強してていいのか、大学に通ってていいのかってすごく考えました」

あしなが育英会が募金活動を再開を決意したのは、最新の調査で明らかになった困窮の実態を受けてだ。奨学金を受けている高校生の保護者、約4000人に昨年10月から11月にかけてアンケート調査を行ったところ、昨年9月の収入に関して「収入がない」と答えた人が27%もいた。コロナ前に比べて7ポイント増えている。

平均の収入は、手取りで10万6000円余り、コロナ前から1万円以上減っていた。
また5人に1人が、コロナが原因で離職や転職をしていて、そのうち半数が雇止めで仕事を失っていた。

子どもの生活も変化した。26%がアルバイトをし、進学を諦めたり、進路を変更したりした子どもが7%もいた。

調査票の記述欄には、保護者の悲痛な叫びが綴られていた。

「毎日、もう終わりだと感じます」
「もう頑張れないのはお金です。もう頑張れないのは笑顔です」
「弱者は生きていてはダメなんでしょうか」

あしなが育英会の創設者、玉井義臣会長はこの状況に衝撃を受けていた。

あしなが育英会 玉井義臣会長
「自殺自死、それの隣り合わせの言葉で今まで調査にそういう言葉で答えてきた人はいなかった。ここまで追い詰められているお母さんが増えつつあるんだと思いました」

コロナ後、奨学金を求める学生が急増。19年度は6500人だったが、昨年度は8300人と2000人近くも増えた。
一方で、奨学金の原資となる寄付金は減少。コロナ前は46億円だったが、今年度は11月時点で28億円しか集まっていない。運営は危機的な状況だ。

あしなが育英会 玉井義臣会長
「手持ち資金はほぼ底をつきましたし、貧困化は日に日に深まっておりますから…」
(どうやって寄付を募って増やしていく?)
「ありません。そらないですよ。世の中みんな貧乏になっているときに、金出してやってくれと言ったって…」

■「子どもの夢を諦めさせたら私は一生後悔する」失業した母親の決意

中国地方に住む、あしなが育英会の奨学金を受けている高校生の保護者が取材に応じた。母親は11年前に夫をがんで亡くし、以来、宅配のドライバーや老人ホームで受付の仕事をして2人の娘を育ててきた。

しかし、コロナが最初に流行した一昨年4月、老人ホームが面会を中止したことなどから受付の仕事を失った。長女は社会人になっていたが、次女はまだ高校2年生だった。
それから正社員の仕事を求めてハローワークに通っているが、2年近く経った今も見つかっていない。

奨学金を受ける高校生の母親
「20件は断られました。資格が何もないんで、パソコンも全然できませんし…」

家賃7万5000円の部屋で暮らす一家の収入は、夫の遺族年金とパートで働く長女からの援助を合わせても月15万円ほど。次女が高1のときから受けているあしなが育英会の奨学金5万円も生活費に充てざるをえないという。
電気代を削るため、家族3人がリビングだけで過ごし、寝起きするのも同じ場所だ。

家賃の補助など、コロナ関連の給付金を受給しているが、それでも生活費には足りず…。緊急の貸付制度も利用したが、これまで借りた金額は約200万円にもなった。

高校生の娘の子どもの頃からの夢は、教師になることだった。コロナ前から塾には通わず、自力で勉強を続けてきた。
しかし、母親が失業し生活がさらに苦しくなったため、娘は進学を諦めて就職を考えたという。そんな娘に対して、母親はある決意を語る。

奨学金を受ける高校生の母親
「就職も考えたみたいなんですけど、どうしても私は夢を叶えてもらいたい。お金は借金してでも返します、私が。子どもの夢を諦めさせたら私は一生後悔すると思うし、子どもも後悔するし…」

昨年12月、娘は志望していた私立大学の教育学部に推薦で合格。2月には、授業料が免除される特待生の試験を受ける。特待生に選ばれなければ、通常の学費がかかる。事前に納める費用だけでも100万円以上。母親は、あしなが育英会や他の団体の支援金をかき集めてでも工面する覚悟だ。

奨学金を受ける高校生の母親
「私立であろうが国立であろうが無料にしてほしい。貧乏だったら大学も行けない、貧乏だから貧乏だからって、ずーっと、それはやめてほしい。みんながそこまでは平等である日がいつかくればいいかなと思います」

■「国はほかに何をすることが…」 現場を見続けた会長の言葉

あしなが育英会の玉井会長は、生活が困窮していても奨学金を求めない家庭、そんな表に現れない子どものことを危惧していた。

中でも、貧困のために、自ら進学をあきらめる選択をする子どもたちのことを気にかけている。

あしなが育英会 玉井義臣会長
「進学しないという選択も増えていると思いますね。そちらの方が深刻だと思います。進学しないために一生、貧困から脱出できない。(国は)こういう貧しい子どもたちを見捨てずに教育をすること以外に他に何をすることがあるんだと…」

玉井会長は50年にわたる支援の経験から、「最底辺まで落ちてしまうと、そこから立ち直るのはきわめて難しい」と話す。そうさせないために、日本という国が生き続けるために。今こそ国の支援が求められる時ではないだろうか。

(報道特集1月15日放送より抜粋・編集)
※情報提供は番組ホームページまで

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