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生活保護者の集いコミュの《北新地ビル放火》「明日は我が身。診断書や処方箋を巡るトラブルは絶えない」精神科関係者が明かす“構造的な問題点” 医師が患者の「言いなりに…」

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https://news.yahoo.co.jp/articles/213f53ded66af9b9f5915b4eba0f7223afccd015

《北新地ビル放火》「真面目で職人気質で寡黙。でもカチンとくると顔を真っ赤にして…」実兄と元雇用主が証言する“放火容疑者”の正体 から続く

【画像】谷本容疑者の容態回復は絶望的「植物状態になる可能性も」

 12月17日午前、大阪市北区の繁華街・北新地にある雑居ビル4階の心療内科・精神科の医療機関「西梅田こころとからだのクリニック」で起きた放火事件。過去に長男に対する殺人未遂罪で服役経験のある谷本盛雄容疑者(61)による、強固な殺意に基づく計画的な犯行だった可能性が高まっている。犠牲者は西澤弘太郎院長(49)を含む計25人にものぼる大惨事となった。

「意識不明の重体となっている谷本容疑者は、一酸化炭素中毒による低酸素脳症の状態です。一命をとりとめたとしても脳に深刻な障害を負い、回復は難しく、もう二度と会話をすることのできない植物状態になる可能性もあります」(社会部記者)

「確かに精神医療の現場にトラブルは多い」
 25人もの尊い命を奪いながら、その動機などが本人の口から語られる可能性が極めて低くなっている状況だ。

 別の大手紙記者によると、事件が起きたクリニックは大阪屈指の繁華街の雑居ビルにあることもあり、患者リストには800人程度の名前が記載されていたという。そのうちの1人が谷本容疑者だった。

「亡くなった西澤院長から事件前に患者とのトラブルを聞いた院長の父親が、警察に相談をしていたという情報もあります。谷本容疑者とは関係がなさそうですが、クリニックでのトラブルはそう珍しいことでもなかったのかもしれません」(同前) 

 今回の事件を受けて、「確かに精神医療の現場にトラブルは多い」と語るのが早稲田メンタルクリニック(東京都新宿区)の益田裕介院長だ。益田院長は様々な「心の病」をYouTubeで解説してもいる。

「街中のメンタルクリニックを訪れる患者さんは比較的軽症の方が多いのですが、なかには会社を休職したり、生活保護を受給されている方もいます。ですから、働けないことを証明するために診断書はとても重要です。診断書の内容などで納得できずに抗議してくる患者さんも一定数いらっしゃいます」

精神科医が書く診断書は障害年金、休業手当などその用途はさまざまで、患者の生活に直結する大事な場で必要となることも多い。その内容によって、障害年金の等級が左右されて受給できる金額に差が出るため、患者側も中には「症状をひどく書いてほしい」という希望が出る場合もあるようだ。

「しかし、書けないものは書けないんです。納得してもらうためには、対話を重ねていくしかない。それで転院する患者もいます。また、薬を多く出してほしいと言われるケースもあります。こちらも出せないものは出せない。

 多くの方が勘違いしていますが、開業医であっても診断は基本的にガイドラインに沿って行っているので、好きに診断書や処方箋を出すことはできない。本来はどこで診療を受けても同じ結果になるというのが基本なんです」(益田院長)

診断書も処方箋も“患者の言いなり”になるケース
 こうした精神科へでのトラブルは、他の精神科病院でもあることだという。東北地方の精神科勤務の50代女性も、実際に起きた出来事を明かしてくれた。

「診断書などをめぐるトラブルは日常茶飯事ですよ。例えば待合室ではイチャイチャしていたカップルが、診断室に入ると急に体調が悪そうにして静かになったり。『これは演技なんじゃないかな』と思うこともあります。

 私が勤める病院には複数の先生がいますが、先生によっては文句を言われたらすぐに診断書を書き換えてしまうこともあります。こちらとしては納得できませんが、そういう先生ほど患者さんには人気があります。揉めるくらいなら、書いちゃうんですよね。処方箋も同様で、先生によっては患者の言いなりになってしまう人もいます」

 12月12日、滋賀県で篠原聖奈さん(当時19)が薬物中毒で亡くなった。篠原さんが倒れていたアパートからは、100錠程度の薬の空き殻が見つかっている。彼女たちは “オーバードーズの会”を定期的に開いていたという。

「明日は我が身」経験した患者によるボヤ騒ぎ
「オーバードーズの方は増えていますよ。自分で飲みすぎてしまう人もいれば、明らかな転売目的の人もいます。病院に来るたびに『薬を掃除していたら捨ててしまった』『バスに置き忘れた』とか理由をつけてもらおうとするんです。特に生活保護の患者さんだと、薬は無料ですから。インターネット上にはこの病院は薬をたくさんもらえる、この先生はもらいやすいみたいな裏掲示板もあるんです。

 幻聴、幻覚の症状が出てしまっている人もいるので、患者さん同士でのトラブルも絶えません。もちろんある程度は仕方ないことです。ただ、しっかり前を向こうとして治療に向き合う患者さんがたくさんいるなかで、心ない患者さんや、言いなりになってしまう先生がいるのは事実です」(同前)

 実際にこんなトラブルも起こっているという。

「実はうちの病院でも過去に患者さんによる小火騒ぎがありました。大事には至りませんでしたが『患者に逆恨みされて火でもつけられたら怖いね』なんて同僚と話していたんです。そんななかで北新地の放火事件があって……。明日は我が身という思いで、本当に怖いです」(同前)

 精神医療の現場に詳しく「ブラック精神医療」(扶桑社)などの著書もある米田倫康氏は、今回の北新地の放火事件について「行政の欠陥から、クリニックに過度な負担がかかっていた可能性がある」と指摘する。

「心療内科・精神科クリニックは各地に乱立しており、行政機関がそれをひとつひとつチェックできていないのが現状です。かつては1日に1人の医師が300人診ていたケースもありました。現在は『5分縛り』というルールがあって、1人の患者の診療にあてる最低時間が決まっていますが、これも短すぎる。

 患者側も本当は働けるのに働かずに手当をもらうために診断書を求めるケースがありますが、こういった不正をたくさんの患者を抱える先生が1人で見抜くのは困難です。かつては障害者手帳を入手するためのマニュアルが出回る組織犯罪もありました

「谷本容疑者がいわゆる“精神科受診難民(複数の病院に通う人のこと)”だったという報道もあります。事件現場の院長が患者思いで人が集まっていたのかもしれないが、過度な負担がかかっていた可能性もあるでしょうね。

 他にも、診断書が各医師のさじ加減次第であることなど、精神科行政にはさまざまな欠陥があり、見直すべき時に来ているのではないでしょうか」(米田氏)

「親から通院をやめろと…」広がる精神科への偏見
 こうした事件をきっかけに注目を集める精神科の構造的な問題。それに伴って、患者の不安も増している。前出の益田院長は「精神科について、偏見が強まるのではないかといった不安を抱えている人がいます」とも語っていた。

「事件を受けて、クリニックへ通う患者さんのなかには不安定になっている人もいます。中には『親から通院をやめろと言われたけど、薬がなくなったら困る』という相談もありました。患者さんに言っているのは『事件や自死はあることなので、大丈夫ですよ。動揺するのも落ち込むのも当然のことです』と声をかけて寄り添っています。トラブルはありますが、大多数の患者さんはなんとかいまの状態を脱するために頑張っている真面目な方です」

 そんな人々が医療から遠ざけられることがあってはならない。益田院長はこうした取り組みを行っているという。

「私が1ヶ月でみている患者さんは約900人いるのですが、関わる人を増やすことでチームによる解決を目指しています。例えばマイナスのイメージが持たれる生活保護ですが、申請をするとケースワーカーも患者さんと接するようになる。そうすればもっと総合的で丁寧な治療ができるはずです」(益田院長)

 容疑者の口から犯行の動機などが語られれば、事件の真相解明が進み、こうした様々な問題を解決するためのヒントが明らかになることもあるだろう。しかし「谷本容疑者の回復は絶望的だ」(前出・社会部記者)。大惨事の“原因”が明らかになることはあるのだろうか。

「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班)

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