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生活保護者の集いコミュの「就職決まったよ!」喜んで報告する娘に、“毒母”が放った「衝撃のひと言」

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「母親との距離感を考えたい」と著者・佐藤千恵さんの事務所に相談に訪れた秋穂さん(仮名、24歳)。幼い頃から、父親が母親に暴力を振るう様子を間近で見て育ちました。父親がお金を奪っていくせいで歯医者に行くことすらままならず、高校生になると、さらに深刻な健康上の問題を抱えることになります。

【前編】「24歳女性が絶望…自分を「不幸の沼」に引きずり込もうとする「毒母」との激烈な葛藤」

〔PHOTO〕iStock


食欲がコントロールできない
健康面の問題については、こんなことも語られました。

「高校性の頃、ある時、急にご飯が食べられなくなったんです。親には“ダイエット中”って誤魔化しましたが、内心すごく焦りました。でも…食べられない日が続くと今度は急に食欲が抑えられなくなって、ドカ食いしちゃうんです。

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太るとまた焦って、焦ると食べられなくなって、それでその内ドカ食いして…その繰り返しでした。このままじゃ病気になってしまうとすごく不安になって、でもその時真っ先に思ったのは“私が病気になったらこの家はダメになる”でした」

高校生の子が食欲のコントロールや病気の不安を抱えた時、真っ先に頭に浮かんだのが「家の心配」だったこと。これは、当時の秋穂さんが置かれていた不健康な環境を表しているように感じます。

物心ついた頃から父親の問題行動とそれで苦労する母親を見てきた秋穂さんは、成長するにつれ、家の中で時に母親のセラピストのように愚痴を聞き、時に母親の様に守り、時に姉のように励ます…そんな役割の逆転現象が起きるようになっていました。

「高1の冬から私がバイトを始めると、父はバイト代も『貸せ』といって持って行くことがありました。それを私が母に愚痴ると、母は私の気持ちに寄り添うどころか『生活費を持って行かれる私のほうが大変だ!』って怒るんです。母と話すと悲しい気持ちになることばかりでした」

父親は秋穂さんからお金を借りてパチンコに行き、勝った時は機嫌よくお金を返してくれて、お小遣いもくれたそうです。こういう時の父親は上機嫌で、母親にもお寿司や焼き鳥をお土産に持ち帰り、家族はほんの一瞬、楽しい時間を過ごしました。

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「秋穂は頭もいいし素直だし、俺の自慢の娘だ!」

そんな風に言っては、父親はもう高校生の秋穂さんの頭を乱暴に撫でたりもしました。秋穂さんが嫌がると父親はますますしつこくなって、それを見ている母親は嬉しそうに笑い「あら、たまには撫でさせてあげたら?」などと秋穂さんに言います。秋穂さんから見て、こういう時の母親は本当に楽しそうに見えました。



母に「混乱」させられた
「不思議なのは、私に対しては父の愚痴ばかり言う母が、父の前では本当に普通に振る舞っていることでした」

そう語る秋穂さんが一番辛いのは、母親が言うこんなセリフでした。

「母からは“私一人だったらとっくに離婚してるのに”とか、“あの人に良いところなんてなんにもない”とか、そんな話ばっかり聞かされていました」

子どもにとってはこの“親から他方の親の愚痴を延々と聞かされる”ことは、非常に心の負担が大きなことですし、対応にも困ります。

「父の酒癖の悪さは分かっていますから、放っておいても私は父を敬遠したと思います。でも、分かっていても母から改めて父の愚痴を聞かされるのは、またちょっと違うんですよね。しかもその母は父の前では普通にしているので、今考えるとすごく混乱していたと思います」


秋穂さんは母親の愚痴にうんざりする気持ちと、父に苦労させられて可哀そうな母を助けたい気持ちの、相反する気持ちを抱えて続けて来ました。



「公務員にしなさい」
子どもの頃から成績優秀な秋穂さんは、公立の進学校に通っていました。この頃、将来は公務員になると決めたそうです。本当は飼い犬のチロが大好きだったので動物に関わる仕事に就きたかったそうですが、母親に相談した時に、

「ペット関連なんてダメダメ、公務員にしなさい」

と言われたのだそうです。

その後は頑張りが実り、秋穂さんは地元の国立大学に進学しました。多額の奨学金を借りることになった時、母親が

「あんたはこの奨学金を返し終わるまで実家も出られないし、嫁にも行けないねぇ」

と嬉しそうに言ったことは忘れられません。とはいえ、大学自体は楽しかったそうです。

大学は、高校までとは全く異なる環境でした。様々な地域からいろいろな学生が集まり、親のことなど気にせず日々を楽しんでいる友人や先輩との交流は、ずっと家族に悩んできた秋穂さんにとって新鮮でした。

「世の中にはこんな風に生きている人もいるんだ、って感じでした」

視野が広がったことは、秋穂さんに一つの変化をもたらします。

「就職は、母との約束もあるので公務員になる。でも地元を離れて東京の公務員試験を受けることにしたんです」

優秀な秋穂さんは、見事に東京都職員の内定をもらいました。このことを報告すると、父親は黙って聞いていましたが、母親は不満そうにこう言いました。

「もうここには戻らないつもり!? 親のことはどうでもいいのね」

最後まで母親からは「就職おめでとう」という言葉はありませんでした。



「離婚してもいいよ」、そう言うと母は…
その後、実家を離れ一人暮らしをし、新社会人生活が始まります。

「仕事に慣れたら母を東京に呼んで、父と離婚してもいいよって言ってあげよう」

秋穂さんはそう考えていました。正直、母親との関係に強く葛藤を感じていました。けれど、どうしても母を切り捨てられない想いもありました。就職後は多忙で、平日はもちろん休日さえも仕事の勉強であっという間に終わる、そんな日々でした。

しかしその間も、母親は秋穂さんに父親の愚痴の電話を寄越してきました。秋穂さんは母親を父親の暴力から解放するために、とにかく頑張りました。“秋穂が娘で良かった”そんな風に言ってもらう日を想像しました。

そうして1年が経過したある日、いよいよ秋穂さんは母親に、

「東京で一緒に暮らさない? 父さんに苦労してきたんだから、離婚してこっちで好きなことしたらいいよ」

と切り出しました。すると…母親の反応は、想像とは全く違うものだったのです

「は? 何言ってるのよ、私がこの年で東京になんて行くわけないじゃない。東京なんかで就職して、寂しくなっただけでしょ!」

母親の口から出てきたのは、秋穂さんを責める言葉でした。

「母はあれほど父の愚痴と人生の不幸を私に言い続けていたのに、自分から動いて何かを変えようという考えはなかったんです。そばにいて苦労を一緒に背負う役割を私に期待していただけで、全部私の独り相撲だったようです…」

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帰省をやめたら…
それからしばらくの間、秋穂さんは精神的にとても辛い時期を過ごしました。もう実家に関わりたくない気持ちと、一人暮らしの心細さでつい親に甘えたくなる気持ち、その両極端を生きていました。そうして苦しい日々を過ごしていたある日、弊事務所にカウンセリングに来てくださったのです。

「実はこのお正月、初めて実家への帰省をやめたんです。そうしたら…すごく楽だったんです」

お正月の帰省を取りやめたことで、特に母親からはいろいろと言い募られたそうです。

「そもそもは父が悪いって、それは私も分かっているんです。でも…それなのにどうしても葛藤を感じるのは、母に対してなんです。母のことは“もういいや”って気持ちと、でもやっぱりバッサリとは断ち切れない気持ちもあって苦しいです。その部分をカウンセリングで整理したいです」

そうして冒頭の、カウンセリングを始めるに至ります。

秋穂さんはこれまで「母の期待」を生きてきました。父親の酒癖やDVに苦しむ母親を少しでも喜ばせたい、「秋穂が娘で良かった」って言ってもらいたい。秋穂さんの行動基準の多くはここにありました。

しかしこれでは母親の望みを肩代わりする人生で、自分を生きてきたことにはなりません。これまでの「母親を最も喜ばせる選択肢はどれか」という判断基準から、自分の望みを自己決定する方向に変えていく。



これはお互いを尊重し合う健康的な親子関係で育った方には当たり前にできることですが、秋穂さんのような成育歴を持つ方には少々難しいことです。それでも秋穂さんは少しずつ変わっていきました。

カウンセリングが継続する中で、ある時、秋穂さんが、

「奨学金の返済もあるので公務員はもう少し続けますが、目途がついたら私、動物関係の仕事に転職したいと思っています。人生は一回きりですものね」

とおっしゃいました。カウンセリングを開始して以来、初めて秋穂さんが「将来の夢」を語った瞬間です。その表情はとても晴れやかでした。

コメント(1)

「カウンセリング」を受けるって、とても大切なことなんですよね。
ただ、その人の病名にもよるみたいです。
お薬さえもらえれば、それで十分なんだと本気で受診している患者さんも
いることを知っているので、精神疾患と呼ばれる範囲?って、とても奥深い世界です・・・。

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