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生活保護者の集いコミュの五輪は「僕とは違う世界」 コロナ禍で貧困層が急増 福島県民は「復興五輪なんて言ってほしくない」〈AERA〉

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https://news.yahoo.co.jp/articles/e1b353a77185f5fad0bdb99608cd6c61dd455d2e

 緊急事態宣言下で開催される東京五輪。その足元には、命を削るように生きる人たちがいる。AERA 2021年8月9日号で取材した。

【写真】「軽すぎる五輪」が始まったのはこの瞬間から

*  *  *
 7月23日午後。東京五輪の開幕を祝うアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、東京都庁の上空を通過した。スマホを構えた人々が歓声を上げた。

「僕とは、違う世界でした」

 男性(30)は静かに言う。都庁近くの路上で、3カ月前から寝泊まりする。

 関東地方の出身で、千葉県内の工場でアルバイトとして働いていた。しかし、コロナ禍で仕事が減り収入が落ち込み、家賃4万円が払えなくなった。

 もうダメだ──。

 頼れる人もなく路上生活者になった。新宿に来たのは、支援団体が配給する弁当をもらえるとネットで知ったから。

■生きるか死ぬか瀬戸際

 寝床は、500円で買ったという毛布が1枚。壁や屋根もなく、幹線道路沿いなので夜は車の音で熟睡できないこともある。

 数千円の現金とわずかな荷物が全財産。近くの公園の水道で体を洗い、猛暑が続くが我慢する。都庁は冷房が利いているが、追い出される心配があるので行かないのだという。

 コロナ禍での路上生活。男性はマスクをつけているが、ワクチンは副反応が心配なので打たないと話した。

「かかったら、その時はその時。先は見えません」

 毎週土曜に都庁前で食料食事支援や相談会を行うNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」理事長の大西連(れん)さん(34)によれば、コロナ禍以降、毎回300人近くが配給の弁当を求めて列をつくるという。

「日雇いや派遣など不安定な働き方をしていた方が圧倒的に増えています。貧困層が広がり、深刻な状況。国は手当てを万全にすべきで、五輪をやっている場合ではないと思います」

 新型コロナの感染が拡大する中で東京五輪が開幕した。日本勢のメダルラッシュが続き、選手らが躍動する。しかしその足元で、命を削るように生きる人たちがいる。

「生きるか死ぬかの瀬戸際です」

 都内で飲食店を経営する男性(48)は、怒りを隠せない。

 7月12日に都で4度目の緊急事態宣言が始まり、再び営業時間は午後8時までの短縮となった。店はコロナ禍以降、累計赤字は200万円近くになった。時短協力金はいつ支給されるかわからない。今回は、30万円以下の過料を払ってでも営業を続けざるを得ないと判断した。

「飲食店ばかり我慢しろといって、なぜ五輪はやるんですかね」

■福島を利用している

 五輪を実施する意義は何か。

 当初、国が掲げた東京五輪の理念は「復興五輪」だった。

「『復興五輪』なんて言ってほしくないです」

 福島県南相馬市に暮らす佐藤智子さん(66)は、憤る。

 自宅は福島第一原発から約26キロの場所にある。事故後、放射能を避け栃木県内に避難していたが、2年前に地元の施設で暮らす母親(90)の介護のことなどもあり家族で戻った。夫と息子、孫の4人で暮らす。

 奪われた生活は戻らず、生活は厳しい。今も自宅に隣接する側溝などには、放射線量が高い場所がある。とても「復興」したとは思えない。

 3月25日、聖火ランナーがJヴィレッジ(楢葉町、広野町)をスタートした。しかしそれは、原発事故を強制的に「終わりにする」という意味に取れた。市内をランナーが走ったが、見に行きたいとも思わなかった。

「福島を利用しようとしているんだよね」

(編集部・野村昌二)

※AERA 2021年8月9日号より抜粋

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