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生活保護者の集いコミュの彼女は私だ――日本社会が作った深い闇〜ストーリーズ 事件の涙「たどりついたバス停で〜あるホームレス女性の死〜」

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https://news.goo.ne.jp/article/galac/nation/galac-20210729141448598.html

ギャラクシー賞月間賞:ストーリーズ 事件の涙
「たどりついたバス停で〜あるホームレス女性の死〜」

5月1日放送
22:40〜23:10
日本放送協会

 昨年11月、東京都渋谷区のバス停で路上生活者の60代女性が男に突然殴り殺されるという事件が発生した。番組では、事件の被害者がどのような人物で、いかにしてバス停にたどりつき、なぜ殺されなければならなかったのかを追った。と同時に、本シリーズは事件そのものよりもその周辺に目を向けるのが特徴。本作では、この事件をきっかけに多くの人(特に女性)たちが、「彼女は私だ」と声をあげ始め、それがなぜひとつのムーブメントとなったのかを描いている。

 被害者である彼女は、かつて劇団員や結婚式の司会をやるような社交性の高い人物。事件が起こる数カ月前までは、スーパーの試食販売員として笑顔で接客していたという。しかし、コロナ禍で対面の接客はできなくなり一気に仕事を失った。生活保護などを求めることもせず、アパートも引き払い、路上で暮らすようになった。兄弟もいたが、自立心が強かった彼女は助けを求めることができなかったのだ。大勢の人がバス停で休む彼女の姿を見かけていたが、声をかけることもなかった。

そんな彼女の境遇を聞き、多くの人たちが自分もその予備軍ではないかと実感している。追悼集会には多数の若者が集まり、路上生活者支援の活動にも若者が増えているという。彼女が休んでいたのは奥行きわずか20センチほどの狭いベンチ。しかも仕切りがあり、横になることもできない。けれど一方で幹線道路沿いということもあり、ほかの場所に比べ明るく人通りもある。一時期、路上生活の経験のある女性は「少しでも自分が社会にいるって感じたかったのかも」と、彼女がこのバス停を選んだ理由を推察する。

 本当は助けを求めればいい。けれどそれを簡単には言えないのが、「自己責任」などという言葉が他者にも容赦なく向けられる日本社会に仕組まれているひとつの大きな闇だ。ポツンと置かれたバス停の狭いベンチが、そんな社会の状況を象徴しているかのようだった。その映像が強烈な後味となって重い余韻を残すドキュメンタリーだ。(戸部田 誠)

★ギャラクシー賞月間賞とは?=NPO放送批評懇談会が、優れた番組を自主的に選び出す制度。月間賞に選ばれた番組は、年間のギャラクシー賞審査に自動的にエントリーされる。

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