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生活保護者の集いコミュの自身のメンタルの障害を受け入れるには? 「障害受容」までに起こる心の変化

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https://news.yahoo.co.jp/articles/1f6e4ae967430f2d9bf82fb2c6e647d2d37c6ab5

こんにちは、公認心理師、精神保健福祉士の水口明子です。前回は休職についてお話をさせていただきましたが、今回は休職する前の段階である、ご自身の障害の受け入れるときに起こる心の変化についてお話させていただきます。

障害受容には4つの段階がある
障害を受け入れるまでには様々な心の変化がある。

皆さんは「障害受容」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この言葉は障害を受け入れることを指しています。障害受容は、精神疾患をお持ちの方だけでなく、身体障害の方も必ず通る道となります。

障害を受け入れることは決して容易ではありません。後天的に心の病になってしまった場合、例えば今までできていたことが苦痛を感じるようになりできなくなる、いつもなら少しの時間でできていた作業にすごく時間がかかるようになる、などが起こります。前にできていたことができなくなった自分を受け入れられないという拒否が起こります。

一方、先天的に生まれ持った障害、発達障害などの場合も、ずっと自分だと受け入れていたものに障害という名前がつくことを受け入れられない場合があります。特に日本は発達障害をその子の個性だと言っていた時期があり、発達障害に目を向けられるようになったのはつい最近のこと。大人になってから診断を受ける方が多いことも、ご本人が障害を受け入れられない原因の1つだと私は思います。

障害受容には、4つの段階があると言われています。ここではアメリカの心理学者フィンクの「危機モデル(脊髄損傷患者を対象とした研究)」を参考に精神疾患の方に向けてご説明します。

4つの段階とは下記になります。
・衝撃……病気であることを聞かされてショックや不安を感じる
・防御的退行……病気を受け入れられない
・承認……現実に直面して、病気を受け入れるも不安に苛まれる
・適応……自分の価値を病気以外のことで認めていく

まず、「衝撃」について。医師から診断を受けたことによるショックを受ける段階になります。ご本人は病院に行くと決めたときには不眠や食欲減退などの身体症状を自覚している場合が多いものの、不調レベルで精神疾患が診断されるとは思っていない方がより強い「衝撃」を受けます。

次に、「防御的退行」です。病気であることを受け入れられずに拒否してしまう状態です。拒否とは、病気だけでなく医師に対して持つこともあり、ドクターショッピングなどをしてしまうのもこの段階となります。

3つ目の「承認」でご自身の病気を現実的に受け入れます。しかし、ここでは病気だと認めるという段階です。ご本人は受け入れた後の不安に苛まれたり、その後の人生を悲観的に捉えてしまう場合もあります。

「承認」での不安が取り払えた場合には、「適応」に進みます。前向きに病気を持つ自分と向き合い、自分の他にある強みにも目を向けることができます。ここで本当の意味での病気を受け入れるということになります。

できないことではなく、できることに目を向ける
「承認」から「適応」に進むために必要なこととして自分の強みに目を向けると言いましたが、これは大変難しいことです。病気を現実的なものとして一度受け入れたときには、人はできなくなったもの、失ってしまったものに目を向けてしまうからです。

できないことではなく、自分ができること、自分の強みに目を向けるためには、自分のことを可視化することが大切です。自分が今できること、できないことを紙などに書いてみてください。それは仕事のことでもプライベートのことでもかまいません。できること、できないことというのが抽象的すぎて難しいのであれば、ストレスなくできる、できないに分けてみてください。例えば、電話対応はストレスがかかるが、細かいデータのチェックはずっと続けられる、などです

人はストレスを感じることなくスムーズにできていることが実は得意だったりすることが多いのですが、それを得意なことだと気づいていない方がほとんどです。それは「自分が簡単にできること=できて当然のこと」だと認識してしまっているからです。可視化することで自分を客観的に見ることができ、自分の強みに気づくことができます。

最後に、病気の有無に関わらず、人には得意なものと不得意なものがあります。すべてのことを何のストレスもかからずにできている人などいません。また、生涯を通じて5人に1人がこころの病気にかかるともいわれています。どうか特別なものを背負ってしまったと思わずに、自分の強みに目を向けてみてください。


障害を受け入れることは容易ではありません。障害受容をするためにも自分のできないことではなく、できることに目を向けてください。


(教えてくれた人/水口明子さん)
メンタルケアオフィス「ハビットマインドKOKOLO」代表。公認心理師(国家資格)、精神保健福祉士(国家資格)、全心連公認 プロフェッショナル心理カウンセラー、メンタルヘルスマネジメント検定1種などの資格を持つ。メンタルクリニックにて、インテーク面接や、訪問看護を担当後、うつ病に特化した、就労移行支援事業所の管理者としてプログラム講師、利用者へのカウンセリングを実施。また、浦和にあるカウンセリング研究所にて講師として、メンタルヘルス、アサーション、プレゼンテーションスキルアップなど50以上のプログラムを作成し、人材育成も行なっている。

水口明子

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