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生活保護者の集いコミュの「1人じゃない」コロナ下の炊き出し弁当に添えた3000通の手紙

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https://news.yahoo.co.jp/articles/3d652a8347b166de6af36f06b9110ca7f3f5fc55

北九州市のNPO法人「抱樸(ほうぼく)」が、生活困窮者らに渡す弁当に直筆の手紙を添える取り組みを続けている。新型コロナウイルスの影響でコミュニケーションが制約されるなかで発案。賛同の輪は全国に広がり、ボランティアたちがつづった手紙は1年で3000通を超えた。「一緒に大変な時を乗り越えていきましょう」。メッセージの数々が、孤立しがちな人たちを支えている。

 5月28日夜、北九州市小倉北区の勝山公園で、抱樸による炊き出しがあった。そぼろ飯や卵焼きが入った弁当100食には全て、割り箸とともに1通の手紙が輪ゴムでとめられていた。生活保護を受けて市内のアパートに1人で暮らす男性(75)は「ほっとあたたかなひとときがあなたに訪れますように」と書かれた手紙を記者に見せ「心がこもっとるよ」とはにかんだ。

 抱樸による炊き出しは、前身の団体を含め30年以上続く。3〜11月は月2回、越冬期の12〜2月は週1回、手作りの弁当を路上生活者らに渡してきた。現場では集まった人が一緒に食事をしたり、ボランティアらとコーヒーを手に語り合ったりするなど、生活支援だけでなく、出会いや人間関係を育むコミュニケーションの場にもなっていた。

 だが、コロナの感染拡大の影響で2020年春以降はその場での飲食を控え、弁当や衣料などの支援物資を受け取ったらすぐに帰ってもらうなど、活動を簡素化せざるを得なくなった。炊き出しに関わるボランティアの女性は「密を防ぐため『早く帰って』と言わなければならないことで、この場が寂しい感じになってしまわないか」と懸念を持ったという。

 そこで、炊き出しを担当するボランティア部が「十分に話ができなくても、『あなたを思っている人がいる』と伝えたい」と発案したのが手紙だった。「コロナに負けるな! 炊き出しお手紙作戦!」と銘打ち、20年4月から直筆の手紙を書き始め、全ての弁当に添えた。活動をインターネットの投稿サイト「note(ノート)」などで報告し、「在宅でできるボランティア」として外部にも協力を呼びかけると、全国各地から手紙が届くようになった。

 神奈川県鎌倉市に住む岩崎悦子さん(68)も協力者の一人だ。コロナ禍で自身も高齢の親類宅に出かけることを控えるなど自粛の日々が続き、気持ちがふさいでいた。そんな時に抱樸のサイトを見て「出かけて何かをすることも難しい今、自分が好きな手紙を書くことならできそう」と筆を執った。「お元気ですか」「お体にお変わりありませんか」――。会ったことはないが、受け取る誰かを想像して書き進める。名前の代わりに顔のイラストも入れ、10枚ほど書きためては送った。岩崎さんは「便箋を選ぶ楽しみもできたし、テレビで『北九州』と聞くと、つい見入ってしまう。ちょっとしたことでつながれると思えた」と話す。

 今では全国57の個人・団体が書き手を務める。子供が書いたもの、手作りの消しゴムはんこが押されたもの、企業の書道部が筆でしたためたものなどバラエティーに富み、クリスマスなど時候を織り込んだ手紙もある。3月までに集まった手紙は3889枚で、既に3010枚を配った。

 「あたたかいはげましのお言葉、ありがとうございます」。路上生活をしながら10年以上炊き出しに通う男性(61)は「お手紙作戦」が1年を迎えた春、ボランティアに手紙を書いた。受け取った手紙は生活用品を入れたバッグに大切に保管しているといい「コロナで自分のことで精いっぱいになるところなのに、路上生活者を気にかけてもらっているというのが活力です」と話した。

 抱樸の奥田知志理事長は「『1人にしない』と一緒に食べて話す場を大事にしてきたが、新しい生活様式の中で呼びかけた手紙への協力に全国から応えてくださる人がいて、受け取った側も大切にしている。おなかも心も満腹にすることが大事だと感じる」と感謝する。緊急事態宣言が20日まで延長されている福岡県で、これからも手紙は届けられる。【青木絵美】

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