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生活保護者の集いコミュの「生きるために食べにおいで」 コロナで困窮した、あなたに「大人食堂」

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https://mainichi.jp/articles/20201223/k00/00m/040/226000c

「今は生きることが何よりも大事。しんどくなったら食べにおいで」。大阪府豊中市で飲食店を経営する女性が年末年始、新型コロナウイルスの影響で生活が困窮している人のための「大人食堂」を開く。路上生活者への炊き出しやシングルマザー支援にも携わる経験から、「仕事を失ったり収入が減ったりした苦境の責任を、全部自分で負わなくていい」と来店を呼びかける。雇用の悪化で例年になく厳しい冬だが、生活再建へ歩み出そうとする人の支えになれば――。のれんをくぐる一人一人に、店名でもある「おかえり」の言葉をかける。

 女性は上野敏子さん(52)。2019年9月から豊中市庄内西町3で「ごはん処 おかえり」を、母の上中紀美子さん(75)と運営している。

路上生活者支援が原点

「ごはん処 おかえり」で人気の焼きめしを炒める上野敏子さん=大阪府豊中市庄内西町3で2020年12月22日午後1時40分、村松洋撮影
 忘れられない思い出がある。路上生活者を支援できればと、大阪市の繁華街・梅田で弁当の無料配布を始めた5年ほど前。JR大阪駅の高架下で寝起きしていた70代の男性と顔見知りになった。最初は無言で受け取っていた男性が、しばらく通ううちに上野さんの顔を見てつぶやいた。「おなかがいっぱいになれば、とりあえず明日を頑張ろうという気になれる」

 上野さんはその後も大阪市内の公園で仲間と炊き出しを実施。自宅で煮込んだカレーなどを配り、「生きとっても仕方がない」とこぼす人たちに「また来るから頑張って」と励ましてきた。だが、それまで訪れていた人を突然見かけなくなることもあった。一緒に路上生活をしていた仲間から「亡くなった」と聞かされ、困窮した人が気軽に集まれる場をつくりたいと考えるようになった。


「ごはん処 おかえり」で販売している総菜。子供がお小遣いでも買えるようにと、ほとんどの商品を100円で販売している=大阪府豊中市庄内西町3で2020年12月22日午後3時8分、村松洋撮影
シングルマザーの言葉に決意
 その思いが決意に変わったのが、18年6月に起きた大阪北部地震だった。その頃、地元の「子ども食堂」の運営にも携わっていた上野さん。地震でスーパーが閉店し、子ども食堂に通う子を一人で育てる女性から相談された。「スーパーで見切り品を買って生活をしてきた。食料の備蓄などなく、明日から食べるものにも困る」。この言葉をきっかけに、上野さんはシングルマザーの生活相談に乗る「シンママ応援団とよなか」の活動も開始。その拠点にと開店したのが「ごはん処 おかえり」だ。

 家計に余裕がない人も買いやすいよう、多くの総菜を100円で店頭に並べている。だが、新型コロナの感染拡大が収まらぬ中、生活への影響が広がっているのを日に日に感じるようになった。


「相談できて前向きな気持ちになれた」と話す女性。子供の手を握りしめ、笑顔を見せた=大阪府豊中市庄内西町3の「ごはん処 おかえり」で2020年12月22日午後2時50分、村松洋撮影
「救われた」全財産91円の女性の涙
 店を利用する20代のシングルマザーは8月、持病のぜんそくが悪化。幼い子供3人を育てるため週5日、宅配便の仕分けのパートをしていたが、呼吸をするのも難しくなることがあり、医者に休むよう強く勧められた。勤務日を減らせないかと上司に頼んだが応じてもらえず、仕事を続けるのを諦めざるをえなかった。

 蓄えはなく、店先に置かれていたシングルマザー支援のチラシを目にして上野さんに窮状を訴えた。携帯電話代が払えず、発熱した子供を診てもらう病院を問い合わせるため公衆電話を探し回ったことも。上野さんの付き添いで12月に生活保護を申請した際、全財産は財布の中の91円だった。


「ごはん処 おかえり」の店内の壁には、認知症や子育て、就労などさまざまな相談に関する資料が備えられている=大阪府豊中市庄内西町3で2020年12月22日午後3時5分、村松洋撮影
 「先が見通せず、家にいるだけで苦しくて涙が止まらない日が続いた。そんな時に悩みを打ち明けられる場所があって救われた」。ぜんそくが治れば再び仕事に就きたいという女性に、上野さんが笑顔で語りかけた。「一人でよく頑張ってきた。今は甘えればいいから」

1月5日まで開設 食材寄付も募る
 いま、上野さんが気にするのは年末年始だ。新型コロナの「第3波」が続く中で役所の相談窓口が休みになる。そこで企画したのが、食事と生活相談の場を兼ねる「大人食堂」。21日から始めており、1月5日までの午後6〜9時、訪れた人に500円で定食を提供し、生活再建に向けた相談にも乗る。事前連絡があれば時間外でも対応。同伴する子供は無料だ。お金のない人には、店の普段の客に費用を肩代わりしてもらったクーポン「お福分け券」を用意しており、無料で食べてもらえる。アルバイトが減って暮らしに困っている10代の学生なども受け入れる。


「大人食堂」を開く上野敏子さん=大阪府豊中市庄内西町3の「ごはん処 おかえり」で2020年12月21日午後8時51分、村松洋撮影
 少しでも前向きな気分になってもらえればと、元日には雑煮を振る舞うことも考えている。「人生でつまずいてしまうことはあるけど、自分を責める必要はない。もう1回、頑張るための土台の一つに食堂がなれたらいい。気軽に訪れて、まずはおなかを満たして」と上野さんは呼びかける。

 カンパや食材の寄付も募っている。問い合わせは「ごはん処 おかえり」のフェイスブックか、上野さん(080・5319・1368)。店の通常営業は午前10時〜午後6時(火曜定休、大人食堂期間中は無休)で当面はテークアウトのみ。【村松洋】

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