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ヤン・シュヴァンクマイエル映画コミュの「『ジャパウォッキー』その他の短編」レビュー

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<解説>
比較的初期の作品が集められた短編集。コマ撮りのパペット系のもの以外にも、かぶりもの、風景を細かいカット割りで音楽に合わせて見せるもの、シュールな実写、切り絵のコマ撮りと様々。約30年近く前に、技術もない中、それを補うアイデアと、そのアバンギャルドな内容に改めて驚かされます。また全体的に映像の動きと音を合わせた演出は、単純ではあるけれど、今観るとまた新鮮。しかも音のチョイスが素晴らしい。そこが単純なようでそうでないところです。

「シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック」

不思議な仮面のようなものを被った二人のマジシャンのマジック合戦。実写とあやつり人形の要領の融合で果てしなくシュールになっていきます。

「J.S.バッハ-G線上の幻想」

壁に穴を開ける様子のコマ撮り映像、映像をフラッシュのように見せながら重ねる等の工夫、更に様々な鍵や窓の映像を細かいカット割りで見せる、バッハの曲のプロモーション・ビデオ。

「家での静かな一週間」

家の中の扉の向こう側に広がる、生命を持たない物たちの営み。得意の軟体動物のようなものも登場します。

「庭園」

友人の家に招かれた男は、庭の周りに「ある」不思議な「生垣」を目にします。実写による、とってもシュールなお話です。

「オトラントの城」

小説の解説を学者にインタビューしているという想定で、切り絵のコマ撮りで見せる、シェークスピアのような結構えげつない物語。学者とインタビュアのやり取りも皮肉が効いてます。

「ジャパウォッキー」

得意のコマ撮りパペットは、今回は子供部屋の物たちが主人公。楽しくて、気持ち悪くて、シュールで、残酷で、更に人の心理を突くイライラ感まで煽ります。何度と繰り返される、この「モヤっと」は癖になります。最後は何だか笑っちゃいました。音と映像の融合も最高!

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