【 聖書の真ナビ 】コミュのヨシュア記

　　　　　　　　【 聖書の真ナビ （学び）】　こんばんは！今回も大分遅くなってしまいアンドーナツさんから、叱られて います。クリスマスなどがあり、風邪も引いてしまい。やる体力気力がなく なってしまいました。本当のところとしては、結婚講座のように皆さんからの 反応がいまいち聞こえてこないし、期待している人は、ほとんどいないのでな いかと考えているから遅くなってしまうという点もあるのです。　ところで聖書の真ナビ（学び）に入りましょう！今日は旧約聖書の第六番目 の本である「ヨシュア記」です。ヨシュア記の歌は、下記の通りです。いつも の鉄道唱歌のメロディーで歌ってみてくださいね。 ?　《ヨシュア記》　「ヨルダン渡ってカナンへと　導くヨシュアも神の人　　雄々しくあれ！強くあれ！　モーセの神は共にいる 」 　今まで前回の学びの復習を行っていましたが、長くなるので今回から行わな いことにします。また、「難しくしない方が良い。」という意見があり、もっ ともっと短く、聖書の歌を説明する程度の簡単な学びにするように変更、努力 いたします。 【ヨシュア記の解説】１　ヨシュア記の特筆すべき中心的内容に関して　・「天地創造のまことの神は、徹底的に罪を憎まれるお方である」という事 実。　　（ヒューマニズムからすれば、矛盾だらけの神の行動である。）　　　神は『カナンの地の全土を原住民から奪い取って、アブラハムの子孫で あるイスラエルの民が占領しせよ！』と命じられました。その上、神が自ら 『人間は女、子供を含めて一人残らず殺して聖絶せよ！』と命じられたわけだ から、これは現代的視点で考えるならテロであり、犯罪を犯すことを命じる命 令であり、人命の軽視であり、略奪命令であり、神の命令は狂気の沙汰である。　　　　「あなたの神、主は、彼らをあなたに渡し、あなたがこれを打つとき、　　　　あなたは彼らを聖絶しなければならない。彼らと何の契約も結んでは なら　　　　ない。容赦してはならない。」（申命記 7:2 ） 　　　　「その日、ヨシュアはマケダを攻め取り、剣の刃で、この地とその王 とを　　　　打った。彼は、この地とその中にいたすべての者を聖絶し、ひと りも生き　　　　残る者がないようにした。彼はエリコの王にしたように、マ ケダの王にも　　　　した。（ヨシュア記 10:28） 　　何故、神はこのような身も凍るような恐るべき事をヨシュアに命　　じら れたのだろうか？この大問題を、私と一緒に考えていただき　　きたい。あな たは、神のこの考え方を理解し、なお受けいれるこ　　とが出来るだろうか？ 神を信じるクリスチャンであっても、同じ　　人間ですから、心情的には本当 に辛く難しい問題だと思う。しか　　し現実に、現在もなおイスラエルとパレ スティナ人との戦闘が続　　いているのも、全く同じ理由なのである。ですか ら今なお続く戦　　闘の原因は、《神にある。》と言って差し支えないし、神 以外にこ　　の問題を根本から解決できるお方は他にいないのである。 　　　今から60年くらい前のことであるが、イスラエル人たちは、　　　ヒト ラーから大虐殺を受けているころから、人知れず世界中から　　続々と今のイ スラエルに移住していた。そんな人たちは、「シオ　　ニスト」（シオニズ ム）と呼ばれていた。しかし、初代の大統領　　ベングリオンによってイギリ スから独立宣言してから、アラブと　　の数度の大戦争に勝利し、今に至る国 境を獲得した。そして、ユ　　ダヤ人の居住地や大農園を作るために、2,000 年間も住んでいた　　原住民を追い出してしたのである。これによって生じた のが、あ　　の有名な、世に言う《パレスティナ難民》である。　　　人間的に見たら、住んでいる人たちを《法の許し》もなく、む　　りや り追い出し、その土地を自分の所有地にするなんて、こんな　　ひどいやり方 は、許されることだろうか？しかし、この違法とも　　言えることを、神は 3,500年も前にヨシュアに命じられた事なの　　だ。しかも、『聖絶せよ！』 （全員殺せ）と。 　　　私たちは私たちの角度からだけ物事を見る。しかし、神は神の　　角度 から物事を見て話される。皆さんは、神の角度から、物事を　　見たこと、考 えたことはおありでしょうか？では、神様になった　　気持ちで、目をつぶり ながら考えてみてください。 　　　あなたは神様です。（そんな気分で…）天地創造の始めに太陽、　　 月、星、宇宙、地球を造られ、そこに延々と存在し続けることを　　許されま した。あなたの一存によって、存在するか、存在するこ　　とが出来ないかが 決定します。神であるあなたは、太陽も月も星　　も水も空気も植物も動物も 人間をも造った時、思わず心から、　　　『非常によかった。』（創世記1章 31節）と叫ばれました。お母さんが　　自分の子供を産んだとき、『産んでよ かった！』と思うように神　　も産みのお方として、『この世に産み出してよ かった！』と思わ　　れたのです。　　　　　　ところがです。創世記３章に於いて、人間は悪魔の化身したヘ　　ビに だまされて、『食べてはならない！』という神の命令に背き　　意図的に神に 反逆し、罪を犯したのです。簡単に言うと、誘惑に　　会う前は、神に従うこ とは喜びであり、自由であり、誇りに思え　　たのです。ところが、罪を犯し た堕落後は、「いちいち神様に、　　　『あれはやってよいですか？』『これはやって悪いですか？』など　　と 聞かなければやれないなんて面倒くさい。私には自由がない。　　神に束縛さ れ、拘束される生活なんかまっぴらだ！」と考えるよ　　うになったのです。 （今のあなたに似てません？） 　　　神は自分に反旗をひるがえし、造ってあげた自分に逆らい、　　　『自 分の役に立たなくなった被造物は、たとえ《創造の冠》であ　　る人間であっ ても不必要だ！』と思うようになったのです。その　　結果、あの《ノアの大 洪水》（創世記6章〜9章）によって一度、　　全人類が絶滅させられた物語 は、あなたでもご存知でしょう！…　　ですから、《私たち全人類は、神の前 に《存在する価値さえ失っ　　てしまった存在だ。》というアイデンティ ティーを持つ必要があ　　るということです。　　　しかし、神は基本的に愛のお方なので、そんな私たち人間の罪　　を赦 し、もう一度、神のお役に立つ存在に救い回復しようとされ　　たのです。そ れが、イエス･キリストの十字架であり、イエス様　　の産まれる前の時代に 生きていた人たちにとっては、人間の罪の　　身代わりに殺される多くの生け 贄としての犠牲の羊なのです。　　　　　　では、ここで皆さんにクイズを出しましょう！私の言っている　　こと を理解できているかどうか、その答え方によって判断できま　　す。　　【質問】「罪を犯したアダムとエバは、今、天国にいるでしょう　　　 か？それとも地獄でしょうか？」　　　答えは、天国です。ハッキリしています。何故なら、アダムと　　エバ は、パンツをはいていましたよね！材質は「皮の衣」で、し　　かも、自分で 裁断して自分ではいたのではありません。聖書は何　　と言っていますか？ 「神である主は…彼らに着せてくださった。」　　とあるではありませんか。 神は何も罪のない羊を殺してエデンの　　園とご自分の手を血で染めてまで、 アダムとエバのために赦しの　　着物を、自ら作ってくれたのです。これに よって、罪を犯した人　　間でも、イエス･キリストさえ自分の罪の身代わり と信じるなら、　　栄光の姿に復元され天国にも行けるのです。人間の行ない は　　　　100％無関係です。だた100％信仰によってのみ、救われ天国に　　 も行くことが出来るのです。 　　　脱線したように長々と話して来ましたが、話を元に戻すと、　　人間は神に赦されることなく、存在する価値はないのです。ユダ　　ヤ人 は、罪を赦されていました。カナンの地に住んでいる原住民　　は、神も知ら ず、罪も赦されていませんでした。ですから、神か　　ら『聖絶せよ！神の役 に立たない民だから！』と言われても、何　　も言えないのです。よろしいで しょうか！昔のカナン人ばかりで　　はありません。今のあなたでも、罪の赦 しを受けていなければ、　　神の前では存在する価値がないのです。地球より も重いどころ　　　か、ゴミほどの価値しかありません。地獄の釜の薪、程度 なので　　す。これが神の角度から見たときの私たちの写っている姿に他な　 　らないです。 　・「ヨシュアのカナンの地の占領物語は、私たち神の民の心の中の　　　 《霊の戦い》の雛型になっている。」という考え方について。 　　　聖書において、エジプトは常に「この世」を表しています。で　　すか ら、出エジプトをして、40年の長い旅の果てに、神が約束　　された《カナン の地》に入るということは、私たち新約の時代の　　人間に置き換えるなら、 《世の人》として生きることをやめて、　　　キリストを信じ、クリスチャン となり、《神の人》として生きる　　ことを意味しているのです。　　　つまり、私も約40年前にクリスチャンになりましたが、一日　　にして 今の私になれた訳ではありません。変な言い方をすること　　になりますが、 教会に行って洗礼を受けた頃の私は、心に沢山の　　勝ち取るべき《悪癖》や 《誘惑》や《親子ゲンカ》や捨てなけれ　　ばならない《思い煩い》など、そ れこそ108つの煩悩のような　　ものがありました。それが、このヨシュア記 の中でヨシュアが、　　戦い勝ち取って行かなければならなかったエリコやア イなどの　　　《多くの砦》なのです。そこは悪魔の支配下にある悪霊共が占 領、　　支配している場所なのです。クリスチャンの心の中も同じです。　　 「クリスチャンになった。洗礼を受けた。」と言っても、心の中に　　は未信 者と変わらない《悪癖》や、負けそうになる《誘惑》など　　が数え切れない ほどあるのです。クリスチャンは、神の民として　　聖くあるために、その霊 的悪の砦を一つ一つ落として行かなけれ　　ばならないのです。戦わなけれ ば、勝ち取ることは出来ないので　　す。クリスチャンになることは、罪を憎 んで人は憎まずに、愛す　　る事なのです。それは戦いです。戦闘に匹敵しま す。神が『聖絶　　せよ！』と言われたように、罪に対して情けは無用です。 罪も悪　　癖も草木一本でも生かしておいてはならないのです。　　　　　罪や悪癖などに対して、人間的憐れみは禁物です。そんなこと　　を 言っているから、止めたいと思っている酒もタバコもパチンコ　　も悪い遊び も止めれないのです。自分の気持ちを甘やかしている　　のです。自分を愛す ることと、甘やかすことは違います。愛する　　ことは、自分に厳しくするこ とです。悪魔や悪霊との戦いにおい　　ては、血も涙もない聖絶の精神が必要 なのです。　　　たとえばですが、他人を赦せない自分を正当化して、『私は、　　　こ れだけいじめられていたのだから、仕返しをしたとしても当然　　だと思う。 権利とは言わないが、そんな愛のない人に対しては、　　赦せなないのが人と して普通だと思う。』というような言葉を叫　　ぶのです。そんな甘いことを 心の中に思っているうちは、いつま　　でたっても、悪癖や誘惑の砦を攻略し 勝つことは不可能です。聖　　書は、神に従おうとする聖い心の人に対して、 この罪への厳しさ　　を教えているのです。　　　その反対に、神は、弱さの故に罪を犯してしまいがちな人間に　　対し ては、世にもまれな配慮である「逃れの町」を6つ設定し、　　誤って人を殺 してしまった人が、殺されることのない様に守られ　　る神様なのです。（20 章を参照） ２　ヨシュア記のアウトライン・　約束の地に入る前（ヨルダン川を渡る前後）（1章〜5章）・　約束の地を征服する戦い（6〜12章）　　?エリコの町の占領に成功する（6章）　　?アカンの罪で、アイの占領に失敗する（7〜8章）　　?ギブオン人にあざむかれ聖絶出来ない。（9章）　　?エルサレムの王の連合軍との戦闘（10章1〜27節）　　?多くの町々を征服するヨシュア（10章27〜43節）　　?多くの王たちの連合軍を破るヨシュア（11章）　　?ヨルダンの向こう側で打ち破った王たちの名（12章） ・　約束の地を分割し相続させるヨシュア（13章〜22節）　　　?年老いたヨシュアになお占領せよと命じられた主（13章）　　?ヨルダン川のこちら側の二部族半とカレブの相続地（14章）　　?ユダ族の相続地（15章）　　?ヨセフ族とエフライム族の相続地（16章）　　?マナセ族の相続地（17章）　　?相続地が割り当てられていない7部族（18章1〜10節）　　?一番くじに当たったベニヤミン族（18章11〜28節）　　?二番くじのシメオン族〜7番くじのダン族まで　（19章）　　?カナンの地における逃れの町、6つの制定（20章）　　?カナンの地における祭司、レビ族の居住地（21章）　　?2部族半が祭壇を築いた際に受けた誤解（22章） ・　大指導者ヨシュアの告別説教　　?律法尊守・偶像禁止・雑婚禁止・主の真実（23章）　　?神の救いの御業の回顧と神と契約を結ばせるヨシュア（24章） ・　「ヨシュア記の歌の解説」　「ヨルダン渡ってカナンへと　導くヨシュアも神の人　　雄々しくあれ！強くあれ！　モーセの神は共にいる 」 　　モーセは生まれながらの大指導者でした。器も能力も霊的にも凡人とはか け離れていました。その偉大な指導者モーセが死んだとき、民もヨシュアも悲 しんだだけでなく、自信を喪失してしまいました。しかし、神は自ら『私は モーセと共にいたように、あなたとも共にいる。ただ雄々しくあれ！強くあ れ！』とヨシュアに現れて励ましたのです。ヨシュアは神に立てられた指導者 として、その神の言葉だけを信じ、神だけに信頼して生涯、戦闘の人生を突き 進み、《約束の地》カナンを12部族に割り当て相続地として与えたのでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　2008年1月5日AM6：15　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　牧師　安藤修一