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Save the Children Centreコミュの196

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196

旅を終えて
テーマ:おもいで

2009-07-29 02:58:12


おみやげにトルコで買った干菓子は
甘くてお茶によく合った。


2週間ケニアを留守にした。緑内障で目が不自由な上、90歳で一人暮しをしている叔母が、数度転倒し弱っているというメールが入り、気になっていた。


ナイロビからイスタンブール経由で関空着。帰途は成田からイスタンブール、そしてナイロビへ。途中のイスタンブールで、行きが15時間、帰りは23時間の乗り継ぎだった。日本でも大阪、島根、大阪、東京、成田と移動時間が長かった。

せっかく格安の航空券で日本へ飛んだのに、高い特急列車なんぞには乗れないと、夜行バスで故郷島根に帰った。夜行バスの到着は朝5時半で、しかも隣の浜田市の駅着だから、実家の江津市(ごうつし)に帰るためには浜田の駅で1時間以上次の列車を待たなくてはならなかった。山陰の列車事情はナイロビのバスよりも不便。

早朝の日本海の灰色の海と緑の山々、そしてさび朱の赤瓦の屋根。


昔ながらの故郷が私を迎える。「てるちゃんか、よう帰ったなあ」と叔母は涙ぐむ。精一杯のご馳走を並べる。茶碗蒸し、きゅうりの酒粕漬け、烏賊のさしみ、のどぐろ(魚)の煮付け。


たった3日間の滞在だったが、叔母は精気を奮い起こしたようだ。お茶とお花のお稽古も始まった。この道一筋のお師匠さんである。


当然、実家では方言ばかり使う。「日本やケニアの若い人らあがてごをしてくれるんで、何かっちゅう時には、飛んで帰れるようになったけえなあ。せやあないよ」



このひとことを直接叔母に伝えるのが旅の目的だった。

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