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ポエム&小話(魂の理)コミュの行く人にかける言葉

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行く人にかける言葉はむずかしい。
「お元気で。」
「また会いましょう。」
あまりにも簡単すぎて、ただの社交事例のようだ。

今日、知り合いの源次郎さん(54歳)が、会社でリストラされ旅に出ると挨拶にきた。
源次郎さんに妻と子はいるが、一緒にすんではいない、仕事で忙しい源次郎さんに愛想をつかせて出ていったのだ。

バツ1だ。

そんな源次郎さんは、たまに僕の家に来ては、愚痴を吐いては泣く、そんな日々が何度かあり、いつしか僕と源次郎さんは親友になっていた。

だからそんな源次郎さんが旅立つと聞いて僕は悲しくなった。

「一体どこへいくんですか?」と聞いた。

「福井県」と答えた。

「・・そうですか。」

会話は終わった。そして少しの沈黙の時間が流れた。

僕は源次郎さんにかける言葉がなかった。
また会いましょう、お元気で、と言ってしまえば済んでしまうのであろが、あまりにもあっけない。なんていえばいいのだろう。

悩んでいると源次郎さんが。

「なんて言おうか悩んでいるな。」

僕は正直に答えた「はい。」

「ハッハッハッ!!なんてしけた面だ。一生のわかれでもねぇのに!かける言葉はいらねぇよ。お前の顔がずっと俺に語りかけてるよ。お前の顔ががんばれよって、ずっと俺の心に語りかけてるよ。だから言葉はいらねぇだよ、男の別れは心で語り合うものなんだよ。」

「はっ・・はい・・!」

僕は泣きながら答えた。

「ありがとよ。行く前に最高の応援をもらっちまったな。じゃ行くな!!あばよ。」

源次郎さんはそのまま去っていく。

「まって下さい。一体何をしに福井県に行くんですか!!」
僕は叫んだ。

すると。
「わからーん、なんとなく。」

「・・・・・・。」

なにはともかく、源次郎さんは行った。

行く人にかける言葉。
それは言葉なき言葉。
黙っていても心がかってに語りかけるもの。
今日も、明日も、明後日も、この大空の下で別れは繰り返され、そして出会いもまた繰り返される。

そうそう!!思い出したのだが。
確か源次郎さんの妻と子供が住んでる場所が・・!!

後は源次郎さんの幸せのお話。

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