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SFハンドブック ハヤカワ文庫コミュの「闇の左手」アーシュラ・K・ル・グィン

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「ゲド戦記」で一般に名前が知られるようになったなアーシュラ・K・ル・グィン。
彼女の一番有名なSF「闇の左手」。1969年の作品、ヒューゴー賞とネビュラ賞をダブル受賞。かなり昔38年前の作品だがまったく古さを感じさせない。あと100年経っても読み継がれるでしょう。
この小説はいろいろな人の日記、報告書や昔話、神話、伝説で描かれ、圧倒的な細かい描写により完全な異世界を作り上げています。”世界を作る”ことはSFでは重要だと思います。両性具有の世界でファミニズム、ジェンダーなSFと言われますが単純に経験した事がない世界なので面白かったです。面白いけどこういうのが苦手な方は少し違和感を感じるでしょうか。あと主人公とその両性具有の人があることで追われる事になり、厳しい大雪原を逃避行するところがあります。これが徹底的に長くしっかり描かれていて、SFというよりノンフィクションな山岳もの冒険もののように錯覚します。
題名の「闇の左手」と聞くと怖そうですが、まったく違っていて物語に出てくる詩の一節
光は暗闇の左手、暗闇は光の右手。二つはひとつ、生と死と、・・・。
相反する2つが実は表裏の一つで対立から和解への願いが込められている、のでしょうか?
女性作家ならではの作品。

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