和田毅コミュの和田、今季最終登板でアピール成功！来季もメジャー“確”投

【シカゴ（米イリノイ州）１８日（日本時間１９日）】米大リーグ、カブスの和田毅投手（３３）は、ドジャース戦に先発して５回を５安打１失点と好投した。チームは４－８で逆転負けし、勝ち負けはつかなかった。この日が今季の最終登板で、４勝３敗でシーズンを終えた和田だが、カ軍に残留できなかったとしても、他球団からオファーが来る可能性は高く、メジャー残留へむけて大きなアピールとなった。

大きな手応えを手にして、シーズンを終えた。２点リードの四回、一死一、三塁のピンチで４番のマット・ケンプ外野手（２９）を空振り三振、ハンリー・ラミレス内野手（３０）を見逃し三振に仕留めた。

　「アピールするには、きょうしかないと思っていた。メンタルというか、気持ちで乗り切ってやろうと。悪いままで終わりたくなかった」

　実は数日前から左太もも裏にけいれんがあり、今季の最終登板は５回８０球で降板となった。１失点でリードを保って交代した和田を、リック・レンテリア監督（５２）は「すばらしい内容だった」とたたえた。

　左肘手術を乗り越え、マイナーを含めて３１試合、計１７８イニングを投げた。７月８日（日本時間９日）のレッズ戦でメジャー初登板。２８日（同２９日）のロッキーズ戦で初勝利を挙げた。来季もメジャーで投げることはほぼ確実だ。

　すんなりカ軍に残留できるかは流動的だ。カ軍は来季の契約選択権を保有しており、行使すれば年俸５００万ドル（約５億４５００万円）で再契約となる。だが破棄した場合でも違約金が発生しないため、契約をいったん破棄してから交渉を進めるとみられる。

　和田は「自分が残りたいと言えば残れる契約ではないので」と笑いながら、「ようやく日本で投げてきたような体が戻ってきた。今年よりいい状態に持っていく自信はある。来年は開幕からメジャーにいたい」。日本が誇る技巧派左腕は、前だけを見据えていた。

http://www.sanspo.com/baseball/news/20140920/mlb14092005030002-n2.html