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好きです『北海道』コミュの小樽

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◎ 小樽
  函館に次いで古くから開けた港町小樽。街中には、ルネッサンス様式の銀行などの建築物が多く残り、小樽運河沿いには石造りの倉庫群が立ち並ぶ。レトロ風の街並みは、多くの観光客を魅きつけている。小樽という地名は、アイヌ語の「オタルナイ(砂浜の中の川)」に由来しているという。今から約380年前の慶長年間(1596〜1615)に、松前藩の知行地として開かれ、明治、大正までニシン漁で隆盛をきわめた。

明治13年(1880)に札幌から手宮(小樽)間に日本で3番目の鉄道が開通し、札幌の外港として開けた小樽は、明治32年(1899)に国際貿易港に指定され、市内の色肉本通りには日本銀行をはじめ、大手銀行や商社が進出し、北海道のウォール街と呼ばれるほどの繁栄を見た。当時の様子を伝える小樽運河や倉庫群をはじめ、重厚でクラシカルな石造りの建造物の数々はガラス工芸館や喫茶店など様々な観光施設として保存利用され、小樽を訪れる観光客を魅了している。

小樽駅を出ると左手の斜めに入る路地が三角地市場。港へ続く中央通りの坂を下り、右手に入った一帯が小樽の繁栄街の都通りアーケード街と花園銀座通りだ。花園銀座周辺には新鮮なネタと味を競う小樽寿司屋通りがあり、小樽に着いたら何をおいても真っ先にここで寿司を味わってみたい。中央通りをまっすぐ港の方に下れば色肉本通り界隈。さらに港に向かうとやがて運河に突き当たる、小樽はまた、文学の街でもある。「蟹工船」の小林多喜二や「若い詩人の肖像」の伊藤製など多くの文学者を生み出した。小樽文学館を起点に文学散歩を楽しむのもいい。

◎ プランニングのヒント
  ニセコの山中は雪が深く、ゴールデンウイークでも残雪が残っている。沼めぐりのハイキングは6月〜紅葉の10月までがよい。また、余市町から仁木町にかけての国道5号沿いには、観光果樹園が多く点在しており、6月下旬〜7月下旬はイチゴとサクランボ、8月上旬〜中旬はプラム、8月下旬〜10月下旬のブドウ、9月上旬〜10月下旬のリンゴと、季節ごとのフルーツ狩りを楽しむことができる。
◎ ドライブ・アドバイス
  ’96年秋に積丹半島を一周する国道229号が全通し、神威岬を経由し余市側と岩内側を結ぶ海辺のドライブが楽しめるようになったが、小平と神恵内を結ぶと当丸峠越えの山岳ルートも捨てがたい。ニセコ周辺では日本海と羊蹄山の眺めが抜群のニセコパノラマライン。ニセコエコーラインのドライブを。
 ※ 小樽の交通
   中心部の見所はほとんど徒歩で回れる。また、市街地の主な観光ポイントをめぐる循環バス”おたるマリン号”も便利だ。車内ではテープによる観光案内も流れるので、途中下車せずに、一週50分のバス旅を楽しんでから歩き出してもよい。祝津方面に足を延ばすなら、市内線バスの1日乗車券がお得だ。また、効率よく回るなら、定期観光バスや小樽ハイヤー協会(0134−25−1321)の観光タクシーを利用するのも手。タクシーは小樽駅前に常駐している。小樽港マリーナと第3埠頭を結ぶポートシャトルを利用して海上を移動するのも面白い。
 ※ 小樽の宿
   駅前から運河に向かう通りを中心に、シティホテルやビジネスホテルが13軒、旅館も9軒ある  。
 ※ 旅のポイント
   小樽市内には、小樽駅前と、小樽運河沿いの運がプラザ内、浅草橋の3カ所に観光案内所があり 、市内の観光マップを手に入れるほか、小樽マリン号のキップ販売もされている。

● 小樽運河(ロマンチックなムードが人気の観光名所)
  小樽運河は大正3年(1914)に着工して9年の歳月を要して完成した。運河沿いには大正・昭和にかけて建てられた巨大なレンガ・石造り倉庫が建ち並び、沖に停泊した本船の荷を積み降ろしするため、運河にはハシケがひしめき合ったという。近年、全長1140mの運河は、保存か埋め立てかの長く激しい論争の末、一部が埋め立てられたものの、小樽を象徴する観光名所になっている。石畳の散策路には、モニュメントと63基のガス灯が設置され外国の街を彷彿とさせる。また、夜間は石造倉庫群がライトアップされ、昼間とは違ったロマンチックな風景が見られる。運河の周辺には、小樽市博物館や運河プラザなどの観光ポイントが集まり、まずはここを起点にスタートするとよい。

● 小樽市博物館(木骨造りの倉庫群の中に展示された小樽の歴史と自然)
  運河に面して立ち並ぶ木骨造り倉庫の一つで、明治26年(1893)に建てられた旧小樽倉庫を利用した博物館。第1展示室の入り口には小樽倉庫のシンボルであったシャチホコが鎮座して旅行者を迎えてくれる。ここでは、小樽市の歴史や商都への歩み、街の生活などを紹介しており、小樽の発展を古地図や絵画などで知ることができるほか、北前船(便財船)の模型やニシン漁でうたわれていた沖場音頭が聞ける装置もある。また、当時の商品や看板などが、そのままの状態で復元された文具雑貨店や西洋小間物点などの3店舗があり、たばこ屋の木製看板や、店の外に置かれたポストに郷愁をさそわれる。中庭を通り抜けてはいる第2展示室では、自然豊かな原生林の中の動植物・昆虫たちの姿や縄文後期の古代生活をジオラマで紹介している。スイッチを押すと、アカショウビンやアカハラ、クマゲラなど36種類の野鳥の声と、カンタンやハネナガキリギリスなどの9種類の虫の声を聞くことができる。このほか、手宮洞窟の古代壁画彫刻のレプリカが展示されている。古代体験コーナーでは、キリモミ式、弓ギリ式、舞ギリ式の3種類の方法で、摩擦によって火をおこすシュミレーションが楽しめる。クルミ、ウツギ、ヒノキの3種類の木材質によって異なる着火時間差まで体験できる。

● 旧日本郵船株式会社小樽支店(小樽の歴史を実感させる重厚な石造りの歴史的建造物)
  明治37年(1904)に着工し、2年の歳月をかけて完成した英国風のルネッサンス様式の石造り2階建て建築。力強くガッシリとした造りだが、バルコニーつきの玄関や軒飾り、付柱などに優雅さを備えている。昭和44年(1969)に、明治後期のヨーロッパ建築の代表として国の重要文化財に指定された。昭和59年(1984)に修復工事が行われ、1階の営業室、2階の貴賓室、会議室が創建当時の姿に復元された。内部は大理石敷きで、精緻な中心飾りなど、格調高い装飾が施されている。特に2階の会議室と貴賓室は、明治39年(1906)11月のポーツマス条約に基づく日露樺太国境画定会議が行われ、祝杯が交わされた歴史的遺構。金地菊模様の壁紙や大理石の暖炉、寄木細工の床など、貴賓室の贅沢な造りは一見の価値あり。また、館内には海運関係や日露樺太国境画定会議の資料なども展示されている。

● 北硝子三号館(ガラスとランプの世界が広がる石造り倉庫転用の先駆け)
  当初はニシン漁場の中継倉庫だった旧木村倉庫を、北一硝子が昭和58年(1983)に世界のランプろガラス工芸品を集めたギャラリーとしてオープン。明治20年代に建てられた倉庫の外観をそのまま生かし、内部の基礎などを補強して再利用したもので、旧倉庫群の再生に成功した最初の成功例となった。この成功によって他の石造りの倉庫の転用も促進し、小樽の街並み保存に大きな役割を果たしている。中央の通路でランプホールと喫茶室の北1ホールの2つの倉庫が結ばれており、通路には、かつて岸壁まで延びていたトロッコのレールが残され、鉄製の防火扉も旧姿を残しているので見落とさないように。ランプホールでは、北欧5カ所から集めたランプやガラス工芸品を展示・即売している。また、北一ホールには、壁面に4000点のガラス工芸品が展示され、167個の石油ランプの灯りが揺らめき幻想的な雰囲気の中で、食事やコーヒーが楽しめる。周辺には五号館や北一クリスタル館なども並ぶ。

● 北一ヴィェネツィア美術館(華やかなヴィェネツィア宮殿の部屋で見るガラス工芸品)
  渋いピンクが勝ったルネッサンス風の外観の建物で、18世紀に建てられたネオ・クラシック様式の宮殿パラッツォ・グラッシイニをモデルにヴィェネツィア宮殿を再現している。1階はガラスショップで、2階と3階が有料のガラス工芸美術館になっている。美術館の、大小10の展示室は、華麗な年代のリビング、ダイニング、書斎、寝室などが再現された中にガラスシャンデリアや花瓶、水差し、装飾鏡などが展示されている。ところどころにビィットリオ・コンスタンティーニの手によるガラス美術品が展示されているが、2階のベェスパ(ハチ)は、蜂が群がる様子が見事に表現されていて必見。また、英国チャールズ皇太子とダイアナ妃が乗ったこともあるという長さ11mの黒塗りVIP用ゴンドラが展示されている。別館のギャラリー・ヴェニーニでは、ムラノ島にあるヴェニーニ工房などで制作された約100点のガラス工芸品を展示販売しており、シンプルでありながら華やかで軽やかな作品の数々は、見るだけでも価値がある。

● 小樽オルゴール堂(異国情緒が香る街に優しい音色が響く)
  観光施設が集まるメルヘン交差点にある日本最大のオルゴール専門店。明治45年(1912)に建てられた木骨レンガ造りの倉庫を再利用したもので、外壁の暗赤色のレンガとアーチ形の窓、そして自然石のコーナーストーンがひときわ目を引く。倉庫内には総ケヤキ造り、高さ9mの吹き抜け大ホールになっており、内部からまず木の骨組みを作り、その外側に石やレンガを積んだ壁を作っていく木骨石造りや木骨レンガ造りの特色がよく分かる。現在はオルゴール専門店として生まれ変わり、19世紀後半のアンティークオルゴールなどを中心に約3000種、1万点のオルゴールを展示販売している。小樽オルゴール堂の前には、英国調ブロンズ製、高さ5.5m、重さ1.5tの世界最大の蒸気時計が白い煙を上げている。世界最初の蒸気時計を制作した、カナダ・バンクーバーのガスタウン在住の時計職人レイモンド・サンダー氏が制作したもので、15分おきに上部の5つの汽笛からメロディーが流れて、ときを知らせる。 

※ 足を延ばして
● 石原裕次郎記念会館(ファン必携!往年のスーパースター石原裕次郎の世界)
  俳優として、歌手として絶対的な人気を誇ったスーパースター石原裕次郎の世界を余すことなく紹介する記念館。1階の入り口を入ると、まずホールで上映される「裕次郎の世界」(7分)を鑑賞。三面マルチスクリーンには、「夜霧よ今夜もありがとう」「嵐を呼ぶ男」「狂った果実」「銀座の恋の物語」など裕次郎を代表する映画のハイライトシーンが映し出され、俳優裕次郎の世界にどっぷりと浸かる。ホールを出ると「黒部の太陽」のトンネルのセットがあり、映画の薄力あるシーンが流されている。また、サファリラリーをテーマーにした「栄光への5000km」のコーナーでは、映画に使用された車のブルーバード510型が展示されている。
歌手のコーナーでは、レコーディングした歌が553曲という数にまず驚かされる。そして、10枚のシングル盤がゴールドディスクに輝いている事実には、改めて歌手石原裕次郎の凄さを実感させられる。エスカレターで上がった2階では、裕次郎のプライベート部分が紹介されている。ヨットキャビンの断面が再現された「海と裕次郎」のコーナーでは、ヨットマンとしての裕次郎の世界が紹介される他、彼が所有していた、日本で唯一の300SLガルウィングメルセデスベンツ、ロールスロイス第3世代シルバーシャドー、ハワイで乗っていたキャデラックなどの名車が展示され、車好きの人にはたまらない魅力だろう。また、裕次郎の部屋も紹介され、衣服や靴、アクセサリーなどの数の多さには圧倒される。なお、1階の裕次郎ホールの撮影スタジオでは、特殊効果によって裕次郎と一緒の記念写真を撮ることができ、記念に一枚撮っていく人も多い。

※ 穴場発見(小樽港を見渡す展望温泉風呂)
  小樽と新潟・敦賀を結ぶ新日本フェリーのターミナルビル4・5偕にある展望温泉風呂パノラマは、湯船に浸かりながら、広い窓から港内を行き交うヨットやフェリーを眺められる入浴施設。フェリーでの船旅や北海道の旅の疲れをいやすのに最適だ。手ぶらで行ってもバスローブ、バスタオル、ウォッシュタオルがセットになったバックが受付で渡されるので安心。荷物があってもコインロッカーがあるので心配ない。この展望温泉風呂とパノラマには、展望風呂の他、バイブラ風呂、サウナルームなどもあり、脱衣所の隣にあるリフレッシュルームでは、ワイドビジョンのスクリーンに北海道の四季が映し出され、BGMを聞きながらリクライニングシートで心静かに休憩できる。なお、フェリーの利用者は、割引価格で入浴できる(下車船は船内売店で、乗船はフェリーターミナル売店「シーマンズショップ」で割引券をもらえる。下船日、乗船日のみ有効)。 

※ 港町小樽の建物ウォッチング
  明治22年(1889)、色内・手宮周辺の埋め立て完了後に、石造り倉庫が建ち並ぶようになり、小樽の町の中心も入舟町、堺町、色内町付近に移ってきた。このあたりには、回漕会社や問屋、銀行などが軒を並べ、特に銀行が集中した色内本通りは北海道のウォール街と呼ばれ、近代的な建築物が競うように建てられた。この周辺の建物は、東京駅を設計した辰野金吾や長野宇平治ら、明治後期から大正期にかけての一流建築家の設計によるもが多く、美しい装飾が施された建築物を見て歩くのも小樽の楽しみ方の一つだ。

 ・ 日本銀行小樽支店
   設計者は赤レンガの東京駅などを設計した辰野金吾と長野宇平治で、明治45年(1912)建築。荘重なルネッサンス様式のレンガ造り2階建ての建物だが、外装を石造りの装いにまとめている。優美なエンタシス柱や大小5つの緑色のドームが特徴。

 ・ 三井物産小樽支店
   戦前の道内事務所建築の代表作で、昭和12年(1937)の建築。コンクリート製の単純明快な意匠建築で、やや物足りない外観だが、ツートンカラーの外装が新鮮な印象。玄関内部の壁面には琉球産の大理石が使用されている。

 ・ 北海道銀行本店
   明治45年(1912)に建てられた石造り2階建ての建物で、銀行建築家で有名な長野宇平治の設計によるもの。銀行独特の重厚さをもち、玄関や窓周りの石組みデザインコーナー部や、窓の間隔に特色がある。

 ・ 越中屋ホテル
   越中屋は、明治30年代以降の英国の旅行案内書に載った旅館。この建物は外国人利用客のための別館として建てられたもので、倉澤国治の設計による。玄関のステンドグラスなどに、第1次大戦後のアール・デコ様式の影響が見られ、国際貿易港小樽を象徴する建築の一つ。

 ・ 北海道拓殖銀行小樽支店
   大正12年(1923)に建築されたコンクリート造り4階建ての建物で、銀行に貸事務所を併設した当時の北海道を代表する大ビル建築。吹き抜けのホールには6本の古典的円柱がカウンターに沿って並んでいる。

 ・ 三井銀行小樽支店
   鉄骨・鉄筋コンクリート造り2階建ての建物の外装は、米国産の花●岩貼り。5連のアーチを並べたルネッサンス様式のファサードが印象的で、軒蛇腹に細かな彫刻が施されている。内部には吹き抜けの回廊が設けられ、カウンターは大理石貼り。

 ・ 小樽倉庫
   明治23年(1890)〜明治27年(1894)にかけて建設され、寄棟の屋根瓦にシャチホコをのせが和洋折衷のデザイン。木骨レンガ造りの事務所を中心に木骨石造り平屋建ての倉庫が左右対称にのびる。屋根上のシャチホコは、高さ1.5m、重さ120kgの銀瓦製。頭部には作者四方吉次郎の銘が入れられている秀品で、商業都市小樽の隆盛を象徴している。現在、1〜3番庫は観光案内所と物産展がある運河プラザに、4〜6番庫は小樽市博物館に利用されている。

 ・ 共成株式会社
   明治45年(1912)に建てられた木骨レンガ造り2階建ての建物。この事務所の後ろにある木骨石造り倉庫は精米所として使用されていた。正面中央にある玄関翼部の張り出しは、近年復元されたもの。
 

コメント(7)

● 小樽運河

 明治から昭和にかけて、商業都市として栄えた小樽市。その隆盛期であった大正12年(1823)にできたのが小樽運河だ。かつて小樽港に停泊する本船と倉庫とを往復する艀(はしけ)で活況を呈していた。ここで3000人もの作業員が荷下ろしなどの仕事に従事していたという。その荷物を保管したのが、現在の運河沿いにある倉庫群というわけだ。
 浅草橋から中央橋の間には散策路が整備され、運河沿いに並ぶ石造倉庫群を眺めることができる。夜にはオレンジ〜紫に染まる夕暮れ時と、水面に揺れる60基のガス灯が灯り、ロマンチックで幻想的な小樽の夜を演出している。

 また、このあたりには、北一硝子三号館など明治中期築の倉庫を利用した建物が運河街の風景に溶け込んで美しい。一方、港町・小樽の玄関口、小樽駅周辺では、ツツジの見事な小樽公園やカトリック富岡教会のシックな建物が見られる。ウィングベル小樽の登場で新しい展開を見せた小樽築港やニシン漁で栄華を極めた手宮、祝津などもある。
◇ ウイングベイ小樽(画像1、2)

  平成15年(2003)春、新しいライフスタイルを提案できる「街」として誕生した国内最大級ショッピングコンプレックス。季節ごとに花火大会などのイベントも開催。JRに直結している1番街は「SE−B」というファッション、雑貨、カルチャーなどがそろうバラエティゾーン。2番街はアウトレットタウン「WALL」とシネコンやスポーツクラブ、3番は18階建てのホテル「ヒルトン」。5番街はアミューズメントや飲食店街、、そして生活百科店となる「ポスフール小樽」が6番街となっている。

◇ 日本銀行小樽支店(画像−3)

  設計者は赤レンガの東京駅などを設計した辰野金吾と長野宇平治で、明治45年(1912)建築。荘重なルネッサンス様式のレンガ造り2階建ての建物だが、外装を石造りの装いにまとめている。優美なエンタシス柱や大小5つの緑色のドームが特徴。
● 石原裕次郎ゆかりの地を求めて

 小樽にゆかりのある映画スターといえば、石原裕次郎をおいて他には考えられない。1987年(昭和62)に52歳の若さで他界してしまったので、若い世代には実感はないかもしれないが、40〜50代以上の人々にとって、「スター」という意識がこの人ほどしっくりくる人はいないだろう。

● 裕次郎と小樽
 裕次郎が小樽にやってきたのは3歳の時。山下汽船の支店長として赴任した父、潔とともに一家で移住してきた。当時の小樽は北海道一の商都として栄えたころ。一家は、町が最も華やかな時代に、現在の小樽商大に向かう地獄坂の途中、緑一丁目に居を構えた。家はきわめて多忙であったが、裕次郎と兄の慎太郎を、夏は隣町の欄島や塩谷の海水浴場に、冬は裏山の天狗山スキー場によく連れて行った。戦争前の食らい時代だが、兄弟は北海道の自然に囲まれ、幸せな少年時代を小樽出送っている。彼が小樽を第二の故郷と感じていたのも、往時の楽しい思い出があったためだろう。裕次郎が9歳の時、潔が本社の重役に就任したため、神奈川県の伊豆に転居した。その後しばらくは小樽を訪れることはなかったが、映画スターとして成功してからは、しばしば訪れていたという。

● 石原裕次郎記念館

 時代の希有のスーパースターの業績を記録する日本唯一の記念館。裕次郎の「スター」としての展示から、プライベートまで、約2万点の遺品が見られる。三船敏郎などのトップスターと競演した代表作「黒部の太陽」のセットや、「栄光への5000キロ」で使用されたラリーカーなど映画俳優としての展示をはじめ、人気歌手でもあった裕次郎についての展示も多数。レコードジャケットとステージ衣装は数えきれないほど。彼を知らない世代でも、彼がいかに「スター」であったかを実感させられるはずだ。2階にはプライベートの生活が垣間見られる展示。ヨットのキャビンや自宅リビングルームの再現から、愛車、さらには衣類500点以上、貴金属100点、靴約80足、トロフィーと盾約70点など愛用の品々が続く。
とっておきの宿「銀鱗荘」

明治14年創業(昭和60年改築、平成16年改装)

小樽市桜1丁目1−1

チェックイン:1500
チェックアウト:1000
部屋:新館バストイレ付和室(定員3名)
眺望:海側
交通:JR小樽駅からタクシーで約5分
料金(7/1〜6/30)除外日1/11〜4/14
3名1室:47400円
2名1室:52600円
● 運河の宿 「小樽 ふる川」
  
  季節ごとに趣を変える運河とともに18年。団らん室など木の温もり溢れる館内施設と笑顔の印象的なスタッフによる細やかなサービスが好評。小樽の街並みを望む貸し切り展望風呂も魅力的。

 TEL:0134−29−2345
 小樽市色内1の2の15 小樽駅から徒歩12分 
 一泊朝食付1名8000〜14700円(1室2名)運河側ツイン料金は時期により異なる。予約制

● 「ヒルトン小樽」

  JR直結、小樽観光の拠点におすすめ。ゆったりした客室が人気で、特に海側客室は美しい眺望がロマンチックステイを演出してくれる。また、ヨットが停泊する港を望むレストラン「テラスプラッセリ−」では、ブッフェイスタイルで料理が堪能できる。

  TEL:0134−21−3111
  小樽市築港11の3 小樽駅徒歩5分
  一泊9600〜33300円
  TW:11100〜37500円
  TR:15600〜42600円
  時期により特別料金有り

● 小樽グランドホテル 「クラッシック」

  歴史的な建造物が建ち並ぶ小路に佇む「クラッシック」。竣工は昭和6年。アーチを描いたベイウインドウ、きらめくステンドグラス。館内には建設当時流行したアールデコの影響が随所に。静かな寛ぎを求める大人のカップルにおすすめしたいロマン溢れる宿。

  TEL:0134−22−6500
  小樽市色内1丁目8の25 小樽駅から徒歩10分
  一泊朝食付1名各7350円(W1室2名)休前日1050円増し。
● 魚料理 「浜茶屋」

  料理に使われる醤油は、昆布と煮干しだしで割った特性のもの。イキのいいネタが入れば、タラや

サメ、コマイなどの刺身も味わえる。春先には小樽でも希なクリガニが登場する。おまかせコース21

00円は、お好きなドリンク、お通し、小鉢、丼が付く。鍋物も、旬の食材を使ったものが用意されて

いる。

  小樽市花園3−9−20
  営業:17:00〜深夜、日曜日は〜23:00 不定休
  JR小樽駅から徒歩10分

  写真は浜茶屋丼、2310円

● 「ふじ鮨 小樽店」

  当初は積丹半島の網元さんが始めた食堂だったが、積丹や小樽の前浜でとれた新鮮な魚が人気を呼

び、今では行列ができる寿司屋にまで鳴った。

  小樽市堺町5−36
  営業:11:00〜2130 不定休
  浜南小樽駅から徒歩15分

  写真は、旬の握り「12カン」2940円 
◎冬の小樽を歩く!
 北海道の人気観光地として、一年を通して観光客で賑わう小樽。どの季節に訪れても魅力ある小樽だが、ひときわロマンチックな気分に浸れるのが冬。静かに感動を広げているイベント「小樽雪あかりの路」をはじめ、冷え込むほどに輝きを増す美しい夜景、歴史的建造物立ち並ぶレトロな街並み散策と、歩くほどに楽しいのがゆふの小樽だ。
 小樽からJRとバスで移動できる温泉地が定山渓。定山渓は、北海道の足湯ブームの火付け役となった温泉地。雪舞うなか、のんびり手湯足湯めぐりもまた一興。
 この冬、キャンドルの灯りに照らされた街歩きと、温泉情緒を楽しみながら、手湯足湯を巡る旅もいいかも!

●夜のとばりが降りる頃、静かに灯り始める15万本ものキャンドル。運河の水面では、まるで蛍のような光が揺らめく。厳寒の2月の10日間、街中が優しいあかりに包まれる「小樽雪あかりの路」。市民が中心となり立ち上げた手作りのイベントは、回を重ねるごとにファンを増やし、今では小樽の冬の風物詩に。その幻想的な美しさはもとより、人の温もりを感じられる。あったかさが魅力的だ。

◆スノートンネルが出現する旧手宮線はイベントを象徴する会場(画像左)

◆運河の水面に瞬く浮き玉キャンドルが幻想的な光りをつくり出す。(画像中)

◆ろうでできた器に押し花をあしらったワックスボウル。その一つ一つがボランティアスタッフによる手作り。ろうそくに灯をともすのも、消えるたびに灯をともすのも人の手による。(画像右)

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